【クラシコムの社員食堂】「はやとうり」という野菜、ご存知ですか?
フルタヨウコ
今日のメニュー
◎豚肉の台湾風煮こみと煮卵
◎厚揚げと青菜のオイスターソース炒め
◎里芋の素揚げ
◎はやとうりと柿の浅漬け 穂じそ風味
隼人瓜と書いて「はやとうり」という、ユニークな形の野菜が登場しました。
▲一緒に浅漬けにしようともってきた柿と比べると大きさがよくわかりますね
先日、友人のイベント出店のお手伝いをした時、とある野菜を少し販売していたのですが、ほとんどのかたが知らず、珍しそうにみていかれていました。
その野菜の名前ははやとうり。ご存知なのは、四国や九州地方の南のほうの出身の方ばかり。調べてみると、南米から鹿児島にやってきた野菜らしく「薩摩隼人」から隼人瓜と呼ばれ、主に南日本で食べられているようです。
はやとうりはほとんどクセがなく、販売していた時も「冬瓜とズッキーニときゅうりをあわせた感じの食感と味ですよ」と説明していたくらい。漬け物、炒めもの、スープとなんでも合うのです。
はやとうりもクラシコムスタッフのみなさまが興味津々。「かわいらしい形ですね〜。飾っておきたい!」と愛おしそうに見つめる、編集スタッフ・塩川さん。
「はやとうりっていって、南のほうでよく食べられている野菜なんですが、これは国立市のご近所、小金井市で採れたんですよー」と説明すると「え!そんな近くで!はじめてみた!」とびっくりされていました。
なぜ私がそんなにはやとうりについて詳しいかというと、実は以前住んでいた家の庭に生えていたからです。笑
どういう風に育っていたんだっけ?と携帯に保存されている写真を探してみたら、1枚だけありました!
小さな白い花が咲き、忘れた頃に突如、大きな実が葉の後ろから現れるのでびっくりして撮ったことを思い出しました。
毎年30個くらいは収穫でき、せっせといろんな料理にしていました。食べきれず、飾ったままにしておくと根っこと茎がでてきてびっくりしたこともいい思い出です。
最近、クラシコムのある東京の西側のほうの野菜直売所ではみかけるようになったはやとうり。今回は、一番主流な調理法、浅漬けにしてみました。
薄くスライスする時は皮ごとで。スープなどにいれる厚めのスライスの時は、皮をピーラーなどで薄く剥いたほうが口触りがよいですよ。
はやとうりは味がほとんどないので、柿と穂紫蘇でアクセントをつけました。
私にとってはやとうりは、6年間住んでいた家の記憶。はやとうりが収穫できる頃になると「ああ、秋なんだな」と実感するのです。
久しぶりに入手したはやとうり、少し残っているので後はどうやって食べようか悩むのもまた楽しいのもの。
では、また次回の社員食堂の日にお会いしましょう!
フルタヨウコ(料理家)
デザイン関係の企画編集、執筆、写真を手がける一方で、ケータリングを開始。オリジナルジャム制作の他に料理やイベント出店なども行う。現在はKURASHI&Trips JAM LABORATORYでのジャムプロデュースを務める。http://home-home.jp
▽著書はこちらからご覧いただけます
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