【お茶の間会議】大人になって戸惑う…。実家との付き合い、みんなどうしてますか?

編集スタッフ 岡本


お茶の間会議のテーマ
「実家との関係性、変わりましたか?」


 

いい大人だからこそ周りに聞きづらいテーマについて、ときに真面目にときに楽しく語り合う、クラシコムのお茶の間会議。

今回のテーマは「大人になってからの実家との関わり」についてです。

社会に出て一人暮らしをしたり、新しい家庭を築くことでゆっくりと “じぶんの生活” が出来上がっていく気がします。

そうするうち、ふと育った環境である実家との付き合いについて戸惑ってしまう、そんな瞬間はありませんか?

近所に住んでいる、遠方にいてなかなか会えない、結婚してもうひとつの実家ができた。

それぞれに立場が違う4名のスタッフに集まってもらい、「実家」について語ってもらいました。

 

本日の参加者はこちら

参加者を、左から順にご紹介します。

【参加者1:デザイナー 鈴木(31歳)】
一昨年結婚し、現在夫と二人暮らし。義実家の近くに住んでおり、親戚付き合いも多い方。お昼ご飯はお弁当派。

【参加者2:バイヤー 郡(27歳)】
徳島県出身。大学進学を機に上京し、現在は都内にて二人暮らし中。遠いこともあり、実家に帰る頻度は年に数回。

【参加者3:編集スタッフ 津田(33歳)】
東京生まれ、東京育ち。一人暮らしをしてからも実家は近い場所にある。美味しいご飯を求めて、家族と出かけることもしばしば。

【参加者4:バイヤー 山根(31歳)】
広島県出身。昨年末、長女が誕生し、新米パパとして奮闘中。結婚当初は、妻の実家とのちがいに戸惑ったことも。

 

人によってまったく違う。なかなか聞けない、実家事情

津田:
「実家には月1くらいで帰っています。今住んでいるのが実家から15分くらいの場所ということもあって、玄関先に母手製の食材が置いてあるなんてことも。

旅行にも行くし、なにか美味しいものを見つけたら家族と、って思いますけど、けっこうお互い知らないことも多いんです。

私がどこで働いていて、どんな仕事をしてるか家族にもちろん報告はしているけど、あまり詳しく覚えていないんじゃないかな。私も姉についてあやふやで……」

山根:
「それたぶんうちもです。クラシコムでバイヤーをしているなんて、知らないと思います」

郡(こおり)、鈴木:
「へえ~!驚」

津田:
「うちは昔から適度な距離感を大切にしている家庭だったんですよね。思いやりはあるけど、過干渉しないというか。

受験のときも、就職するときも誰からも口出しされませんでした。

学生時代、エジプトへ一人旅したいと言ったときも『へー!いいね!気をつけて~』と見送られて、ダメ!と言われた記憶が一度もありません。

娘が心配じゃないの?と思われるかもしれませんが、父も母も、子どもたちをひとりの人間として、尊重してくれてたのかなと思います。

誕生日にはフレンチレストランでお祝いしたり、家族のお出かけといえば都内で映画だったりしたのも、そういう気持ちの表れな気がします。

干渉しすぎない、つかず離れずな感じというと、周りからはたまに『大丈夫?』なんて心配されますが、、大丈夫だよーって感じです(笑)」

山根:
「僕の実家もそんな感じで、家族だけど個人プレーが根付いている環境でした。

大学進学で上京しまして、その夏に実家へ帰ったとき、すごくびっくりしたんです。東京での暮らしを経てから実家で過ごすと、今までコミュニケーションの仕方が独特だったんだなと気付いて。

家族と話すときは、真剣な議論のようなやり取りが多かったので、大学のみんなと違う……と、そこで初めて反抗期を迎えました(笑)」

▲津田「クラシコムで編集職をしてるなんて覚えられないと思う」、山根「分かります〜」と盛り上がる二人。

津田:
「あまり干渉しあわない環境だったからか、家族でLINEグループがあると聞くとびっくりしませんか?」

山根:
「分かります!

妻の実家では家族でLINEグループがあって、本当に仲がいいんです。結婚して、こんな形もあるのかと発見でした」

鈴木:
「うちの実家は家族のLINEグループありますよ~。

たまに夕飯の献立や出かけた先で撮った写真を送りあっています。連絡しあうことで、実家を出てからも近くに感じられているのかもしれません」

 

大人になって視点が増えた。親を “ひとりの社会人” として見つめたら。

郡:
「私は大人になってからの方が、親との距離が近くなった気がします。

一緒に住んでた頃は気恥ずかしさからか、素直になれなかったり、なんでも話す関係っていうわけじゃなくて。

でも私自身が社会人として自立してからは、親をひとりの大人として見られるようになったんです。

今では、仕事もプライベートもなんでも話せる、いい意味で逃げ場のような存在ですね」

津田:
「うんうん、わかります。働いてご飯を食べていくってこんなに大変なんだって分かってから親を見ると、本当にすごい!と思いますよね」

山根:
「自分が社会人になったことで視点が増えて、親との関係が変わることってありますよね。

今思うと、大学時代に迎えた反抗期は、僕のなかで『普通こうじゃないの?』という期待や甘えがあったからだったんだろうな。

自分も大人になって、親を一人の大人として見られるようになったら、実家や両親について新しい捉え方ができました」

鈴木:
「私は関係が変化したようなことはなかったかも。妹とのけんかはしょっちゅうだったけれど、親への反抗期はありませんでした。

今も実家に戻ると気が緩んで、娘のポジションに落ち着いちゃいます」

津田:
「関係が変わらない方もたくさんいますよね。むしろ多数派かもしれない。

私もたまに帰ると、やっぱり居心地がいいな〜と思いますし。絶妙な距離感は外せないですけどね(笑)」

 

ちょうどいいがむずかしい?義実家との付き合い方

津田:
「お二人(鈴木、山根)は結婚してますけど、義理の実家とのちがいに戸惑ったことはありますか?」

鈴木:
「私の実家は親戚が少なく、集まる機会もそれほどないんですが、夫側はとても親戚が多くて。お正月の集まりでは、総勢25人が集まって大宴会になりました。

最初はさすがに驚きましたけど、ワイワイガヤガヤと正月らしい雰囲気のなか過ごせて楽しかったです。

でもちょっと気になってるのが、これから先のこと。

家族だから付き合いは長く続くものだし、お盆と正月それからお彼岸(春・秋)と、長いお休みのたびに義実家へ帰省すると夫婦で旅行するのがむずかしいのかなと」

山根:
「ご親戚のなかで今年は旅行なんだ~と、来られない方はいないのでしょうか?」

鈴木:
「います!でも行くと喜ぶ顔が見られるので、私たちも嬉しいんです……けど。どうしたらいいでしょう」

津田:
「うーん。悩ましいけれど、始めのうちは迷っているのであれば参加するっていうのはどうですか?

話を聞いていると、もし行かなかったとしたらそのことを鈴木さん自身が気にしてしまいそうに感じました。

夫婦旅行はハイシーズンをずらしてお得に行ける!と思えば、モヤモヤもすこし収まりそうですよね」

鈴木:
「たしかに、そうですね!私自身の気持ちをよくよく考えてみると、会いに行った方が楽しい時間を過ごせそうです。

なかには高齢の方もいるので、たくさん会って元気な顔を見せたいと思います」

 

続いていくからこそ、悩むのかも

今回話を聞いた4人に、「あなたにとって実家とはどんな存在?」と聞いてみました。

すると、「居心地のいい趣味仲間」「個々を尊重した集合チーム」「どんな自分も受け入れてくれる場所」など、その答えはさまざま。

育った環境も大事だけれど、独り立ちした先でどう生きるかも、実家との付き合いに深く関係していそうです。

離れて暮らす毎日に慣れ、久々に帰る実家で違和感を覚えることは、むしろ自然なことなのかも。

カタチを変えながら続いていく間柄だからこそ、その時々でお互いが心地よい付き合い方を見つけていけたらと思います。

さて、本日のお茶の間会議はこれにて終了。次回もどうぞお楽しみに!

お茶の間会議のテーマも、引き続き募集しております

 

▼思いつきから始まった「お茶の間」プロローグ
chanoma_prologue


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