【すっぴんコンディション】第1話:「揺らがない肌」は作れる?土台を整える、スキンケアとメイク術

編集スタッフ 岡本

「ふだん通り」がしんどい……。

すこし疲れを感じるこの季節。 ふだんなら笑って過ごせることが引っかかる、鏡に映る顔が疲れぎみなど、マイナスな変化に気づくと余計に落ち込んでしまいますよね。

そんな姿を見ても「大丈夫」でいるためには、どうしたらいいのだろう。

なにかで取り繕ったり、ごまかしたり、ではなく「素の自分」に自信を持ちたい。

“すっぴん” の自分を心から好きだと言えたなら、どんなときでも自分らしく暮らせるのかもしれません。

淡い期待を抱きつつお話を伺ったのは、モデルの tara(たら)さんです。

モデル業だけでなく、エクササイズや呼吸法などのトレーナーや、自然な食事の提案なども行っています。

第1話は、すっぴんと言われて一番に思い浮かぶ、肌について。

会った瞬間「わ〜、お肌が透き通ってますね!」と声をかけたほど、白くてキメが細かいtaraさんですが、スキンケアもメイクもとってもシンプルでした。

持って生まれた肌質がちがうから……と思っていると、もともとはオイリー肌で荒れやすい方だったのだとか。

 

すっぴんライフって本当にできるの?

バレリーナを目指し14歳で渡米してから、ヨーロッパなど数カ国での暮らしを経てきた taraさん。2年前に帰国するまで海外生活が続き、その間は今とまったくちがう食生活だったそう。

taraさん:
「アメリカに住んでいた頃はジャンクフードをよく食べていて、どちらかというと油っぽい肌質でした。メイクをしてもすぐ浮いてきちゃうからファンデーションで抑える、そのうちまたテカってファンデーションで隠す、の繰り返し。

メイクのりは悪いし、毛穴も黒ずんだりと、よくないサイクルができあがっていました」

taraさんのさらりとしたヘルシーな肌は元から備わっているものかと思いきや、意外にもつい数年前まで、だれもが経験したような悩みを抱えていたようです。

そこから今の状態になるまで、どんな肌遍歴を辿ってきたのでしょうか。

taraさん:
「ずっとバレエで酷使し続けてきた体を見直したい、と思ったのが3年ほど前。まずは食事を変えると、期待以上の変化を感じられたんです。

それが嬉しくて、ローフード生活やファスティング、断食などいろいろ試しました。

体が軽くなったりそれこそ肌質が改善したりプラスなことばかりだったので、『私には“減らす”方法が合ってるのかな』と気づくきっかけに。

きっと、余計なものがたくさん溜まってたんでしょうね」

taraさん:
「その延長で試したのが、肌断食でした。スキンケアは水での洗顔だけ。

化粧水もメイクもしないのが肌断食なのですが、与えられていたいろいろな栄養がとつぜんなくなるわけですから、一度は肌がボロボロになってしまいました。

肌が荒れてもメイクをしなくてもいいやと、そのままにしていたらだんだん持ち直してきて。半年ほど経つと素肌がワントーン明るくなったんです。一皮むけたような感覚。

今ではスキンケアもメイクもとてもシンプルです。季節や環境の変化にも強く、揺らぎ知らずになりました」

耳にしたことのある、肌断食。楽そうだし、できることなら素肌から改善してみたいと思いつつ、ボロボロになるその過程が怖くて、現実的な選択ではないと思ってしまいます。

けれど、一度はまっさらな状態にし、そこからより自分が心地よいと思えるものを選びとってきたtaraさんのスキンケアステップを伺うと、そこにヒントを見つけました。

 


揺らがない肌は土台作りから。
tara さん流のシンプルスキンケア


右から
・アルガンオイル(朝)
・ローズウォーター(朝・晩)
・クレイパック(ときどき)

taraさん:
「朝は水で洗顔をしたあと、化粧水代わりのローズウォーターをつけます。

保水成分や美容液は入っていないので、香りで癒されるのが一番の目的です。それに、なにかつけていると気持ち的に安心できますから。

そのあと、アルガンオイルで軽くマッサージ。首筋や目の周りをくるくるするだけで、ぱっと血色が良くなるんです。

メイクが薄くても気にならない小さな工夫ですね」

taraさん:
「夜は石けんで洗顔して、お風呂上がりにローズウォーターをつけるだけ。寝ている間は肌から出てくる油分で乗り切れます。

クレイパックは、吹き出物や黒ずみなど肌トラブルが起こったとき用に。

今のスタイルになってオイリー肌が解消されて、季節の変わり目などの外部要因に肌のコンディションが左右されなくなりました。

肌自体に備わっている “正常を保とうとする力” のおかげで、へこたれない土台ができあがった気がします」

 

シンプルな成分のものに変えてみる。それだけで大きな一歩

taraさん:
「とは言っても、私のように肌が一気に崩れたり、メイクをしなくてもいい期間がある人は少ないですよね。

でもいきなり肌断食をしなくても、肌の土台づくりはできるはず。

まずはスキンケアのステップをひとつ減らしてみる。化粧水だけシンプルな成分のものに変えてみるなど、ゆっくりシフトして様子を見るのがいいかもしれません。

はじめはなにかしら変化が出てしまう可能性が高いけれど、少し経って耐えられなかったら元に戻そうくらいの気持ちで。

しっかりした土台を作るのは時間がかかるので、はじめから長い目でいると心にも負担が少なく済みそうですね」

揺らがない肌とシンプルなケア。上手にバランスが取れるようになるまで、少し時間がかかるようです。

まずは化粧水のシンプル化から始めてみたい。そうして一歩ずつ進んだ先に、整ったすっぴんが待っているのかもしれません。

 

整った素肌だと、メイクもたのしいから

日頃から素肌を気遣っているtaraさんですが、お出かけや食事会などでは、きちんとメイクも楽しんでいると話します。

コスメ選びの基準は、お湯で落とせるかどうかをポイントにしているのだそう。

taraさん:
「さいきんは自然派ブランドが豊富なので、自分に合うものはどれか、お店に行って試したり、詳しい人に聞いて選んでいます。

仕事柄プロの方にメイクをしてもらう機会が多いのですが、そうなると肌に優しいものだけというわけにはいかなくて。

百貨店で売っている海外ブランドの化粧品でメイクする日もあるけれど、それでもすっぴん自体のコンディションは変わりません。

メイクって気分が上がったり、いつもと違う自分になれたり、やっぱり楽しい。ずっと付き合っていくものだからこそ素肌を整えていたい、そう思います」

素の自分を整える土台作りとして、まずは肌についてお届けしました。つづく第2話で伺うのは、呼吸。

無意識でできているけれど?と思ってしまいますが、そこにヒントが隠されているそう。

また一歩、揺らぎにくいカラダへ近づくきっかけに出会えるかもしれません。

(つづく)

【写真】砂原文
【衣装提供】Sa-Rah


もくじ

  モデル・tara

 東京出身。5歳から始めたバレエのために14歳で単身渡米。クロアチア国立劇場などに所属し世界の舞台で活躍した。帰国後はモデル業のみならず、食事法やエクササイズについて勉強。ヨガ・ダンス。水泳などの動きをひとつにした運動『ジャイロキネシス』のトレーニング指導の資格を持ち、世界文化社のカルチャー教室にて講師を務めている。


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