【BRAND NOTE】私から子どもへ。伝えたいこと、残したいことってなんだろう。

ライター 藤沢あかり

子どもの未来に残してあげたいものは、なんだろう?

子育てをするようになり変わったことのひとつに、自分の中に「未来」という時間軸が加わったことがあります。

当たり前ですが、子どもは「昔はこうだった」なんて話をすることはありません。それよりも「大きくなったら」「○○ができるようになったら」と、少し先、そしてずっと遠くの未来を見つめているのです。

同時に、親である私は、「この子たちが大人になる頃は、どんな世の中になるんだろう」「将来、子どもに残してあげられるものって何かあるのかな」と、考えるようになりました。自分が親として、子どもに伝えていくことってなんだろう、未来に何かを残してあげることはできるんだろうか……。

あるとき、歌手の坂本美雨さんが、子どもの写真を撮ってアルバムにまとめている様子を雑誌で紹介していました。

どうやら坂本さんは、スマホで撮った写真も、こまめにプリントしているとか。そのサービスが、スマホで撮った写真を毎月無料(※)で「ましかく」にプリントし、ポストに届けてくれる「ALBUS(アルバス)」でした。

写真も、「今」を「未来」へ伝える手段のひとつ。
今回のBRAND NOTEは、「子どもの未来に残していきたいもの」をテーマに、3歳になるお子さんを育てる坂本さんを訪ねました。

※配送料200円(税抜)が別途かかります。毎月8枚までが無料、その後は1枚20円で追加可能

 (この記事は、クライアント企業さまのご依頼で制作する「BRAND NOTE」という記事広告コンテンツです)

 

母としては不完全、だからこそ残したいのは「人とのつながり」

「私、母親としてはまだまだ不完全だし、自信もないんです」。そう話しだした坂本さん。

坂本さん:
「私だけじゃ教えられないことっていっぱいあると思うんです。

母親としてまだまだ未熟だし、考えだって偏りすぎてしまう。本当に不完全(笑)。

よく、『母親になる準備がまだできていないから』、という話を聞きますよね。猫を飼うときなんかもそうですけど、命を抱える責任、準備がまだできていないから飼えないんだよね、とか。その考え自体は、責任感があってとても素晴らしいと思います。でも実際のところ、誰も母親になる準備なんてできないと思うんです。

私はいまだに準備はできていないし、自信もありません。

でも、まわりにいる好きな人、尊敬している人たちに関しては、自信があります。いい人だ!って言いきれる人が、たくさんいるんです。

だから、その人たちへ『私の子育て、一緒にお願いします!』と頼るのも、ありなんじゃないかなと(笑)。

親だけが正しい存在ではないだろうし、娘には、私が大好きな、尊敬している人たちからもたくさん学んでほしいと思っています。

子どもが小さいうちは、親が人とのつながりを広げる手助けができる。
日本中、世界中に『ただいま』といえる友人、家族を作りたいし、そういう人間関係を意識的に残せたらいいですね」

 

本棚に詰まった、未来への可能性

▲「娘の年齢にちょうどよい絵本は、セレクトしてリビングに置いています。ぎゅうぎゅうですね」(写真:坂本美雨さん)

坂本さんが、子どもに残してあげたいと感じているもの。

次にあげてくれたのは、「本」でした。

坂本さん:
「父(音楽家の坂本龍一さん)の部屋は、壁一面が本やレコードで埋め尽くされていて……、子どもの頃、そこに入るのが大好きでした。子どもの本の専門店『クレヨンハウス』にもよく連れて行ってもらいましたね。自分の背よりもずっとずっと高い場所にまで本が並んでいて、上の方ははしごを使って取るんです。その様子も、すごく特別な感じがしました。

たくさんある中から、どれでも自由に選べるんだ、ってわくわくした気持ちを今でも覚えています」

▲坂本さんのご自宅の本棚。ブックディレクターを務めるご主人の部屋には、天井までの大きな本棚にたくさんの本がぎっしり! 一角には絵本も。(写真:坂本美雨さん)

坂本さん:
この先、本はどんどん電子化が進んでしまうかもしれません。
でも、デジタルの時代になっても“手に取って選べる”という、物質としての“本”の良さもやっぱりあると思います。

ふと目についた一冊をきっかけに、どんな本を読んでいくのか、なんのジャンルに興味をもつのか。物理的に目の前に広がる本棚には、未知の可能性がいっぱい詰まっている気がするんです。

子どもが本を好きになるか、その先、残された本をどうしていくかはまた別の話ですが、親からの選択肢を広げてあげたいですね」

そこで、「これだけは読んでもらえたら嬉しい、子どもに残していきたい」と感じるものを、ご主人の山口博之さん、そして坂本さんご自身に、それぞれ選んでいただきました。

坂本さん:
「まずは、夫の2冊から。

ひとつは、谷川俊太郎さんや安野光雅さんらが、自分たちの考える”一年生の教科書”としてつくった『にほんご』。

読み書きではなく、”話す、聞く”というコミュニケーション、話し言葉としての日本語表現を、谷川さんや安野さんのチャーミングな目線で取り上げています。
これから先のメディア環境がどうなるかは分かりませんが、人とコミュニケーションを取ることはなくならないはず。日本語という言語の土地に生まれたおもしろさを味わい尽くす、その入り口になる一冊です。

そして、写真集『ひろしま』。
写真家の石内都さんが、被爆した方々の遺物を写真に収めたものです。
これは、家族みんなで展示も見に行きました。

娘の世代は、戦争や原爆をリアルに体験した世代と交流することなく生きてくことになります。
どんなかたちで生きた歴史として記憶し、未来に生かしていくかと考えたときに、石内都さんが撮った被爆者の服がふさわしいのではと思いました。
かつて生きていた人間が着ていた服の存在感から、それを着ていたのが自分かもしれないという想像力をもって、未来へとつないでもらえたら嬉しいですね」

坂本さん:
「私からはこちらの2冊を。

『風邪の効用』は、東洋医学をベースに、風邪をひいたときの薬に頼りすぎない対処法を説いています。

父の勧めで読んだのですが、簡単な言葉とやさしい仕組みで、『そうか、体ってこうなっているのか』と、ストンと腑に落ちたんですね。これからどんどん西洋医学も発達すると思うんですが、その一方でもともとの体のつくりや、自然な治し方という知識と一緒に育ってほしいし、うまく両方を取り入れてほしいと思っています。

もう一冊は、大好きなミヒャエル・エンデの『はてしない物語』。

4歳のときに、これが原作となった映画『ネバー・エンディング・ストーリー』を家族で観にいきました。主題歌はカバー曲に選んだこともあるくらい、思い入れのある作品です。

いじめられっこの主人公が、ある一冊をきっかけにファンタジーの世界に逃げ込んで、本の中に救いを見出す。そしてまた、現実世界に戻ったときには、彼は少しだけ強くなっているというお話。

自分だけの世界、逃げ込める場所を持てるというのはすばらしいし、娘がこの先、なにか困難に向き合ったとき、本の中に救いを求めるのもひとつの手段だよ、ということを知っておいてほしいんです」

自分が楽しいと思えることを、子どもにも伝えたい

坂本さんの「子どもに伝えたいこと」には、共通点がありました。

それは、どれも親である自分が心から好きなもの、楽しめるものだということ。

親として何かを子どもに伝えたい、残したいと感じるのは自然な思いです。気負ったり、構えたりするのではなく、まずは自分が楽しめるものや好きなものを見つけられれば、おのずと子どもへも、大切なことを伝えていけるのだと気づかされました。

そして坂本さんにとっては、今の楽しさや状況を伝える「写真」も、「残したいもの」のひとつのようです。
後編では、坂本さんが子ども写真をプリントするときの選び方のポイントや、活用しているプリントサービス「ALBUS」の楽しみ方をお届けします。

(つづく)

抽選で合計20名様に、専用アルバムをプレゼント!

※2018年7月31日(火)23:59をもってプレゼントキャンペーンの募集を終了しました。たくさんのご応募ありがとうございました!

抽選で合計20名様に、ALBUSのましかく写真を収納できる専用アルバム1冊をプレゼントいたします。初めてお使いいただく方はもちろん、すでにお使いの方も対象となりますので、ぜひご応募くださいね。

初めてALBUSをお使いいただく方

下記バナーよりALBUSアプリをダウンロードし、ユーザー登録画面で招待コードを入力して新規登録の上写真をご注文いただいた方の中から抽選で10名様に、アルバム1冊をプレゼント!
招待コード:N88

すでにALBUSをお使いの方

Instagramにて、下記2つのハッシュタグ+ご自身の招待コードをつけた、ALBUSに関する画像を投稿していただいた方の中から抽選で10名様に、アルバム1冊をプレゼント!
ハッシュタグ:#albus_is、#albus_kurashi

※シェアいただく画像は、アプリで生成されるシェア用画像でも、実際に届いた写真・アルバムの様子でも構いません。

応募期限:2018年07月31日(火)23:59まで
※色は選べません。
※当選者の発表は、2018年8月中旬頃の発送をもってかえさせていただきます。

▼スマートフォンアプリ(無料)のダウンロードはこちらから
“app”“google”

【写真】馬場わかな(4枚目、6〜9枚目を除く)


もくじ

 

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坂本美雨

歌手。音楽家である両親のもとで育ち、10代をニューヨークで過ごす。1997年『Ryuichi Sakamoto feat. Sister M』の名義でのデビュー以降、音楽活動を軸にラジオのパーソナリティやエッセイの執筆など多方面で活躍。繊細な透明感と、魂を揺さぶるような力強さが共存する歌い手として、唯一無二の存在感を放っている。大の愛猫家としても知られ、その偏愛ぶりを綴った著書『ネコの吸い方』(幻冬舎)も話題に。2015年に第一子となる女の子を出産。親子の何気ない日常綴るインスタグラム(@miu_sakamoto)も反響を呼んでいる。

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ライター 藤沢あかり

編集者、ライター。大学卒業後、文房具や雑貨の商品企画を経て、雑貨・インテリア誌の編集者に。出産を機にフリーとなり、現在はインテリアや雑貨、子育てや食など暮らしまわりの記事やインタビューを中心に編集・執筆を手がける。


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