【特集|花屋のまかない】第1話:はじめましてsocukaです。私のアトリエへようこそ!

socuka

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皆さん、はじめまして!

この度こちらの「花屋のまかない」を書かせていただくことになったsocuka(ソクカ)です。

ご縁あって「北欧、暮らしの道具店」さんと一緒にお仕事をする機会をいただきとても嬉しく思っています。

唐突に現れて、「・・・誰?」と思われた方がほとんどだと思いますが、このコンテンツを通して、暮らしとお花の楽しい関係や、花を扱う仕事の裏側というものを皆様に楽しんでもらえれば嬉しいです。

さて、第1話となる今回は、私の花仕事の基地でもあるアトリエの様子や、そのアトリエでどんな作業をしているのか?をお話したいと思います。

 

わたしの仕事場、ちいさなアトリエを紹介します。

私は現在自宅兼アトリエで仕事をしています。

よく人から、どういう仕事しているの?と聞かれるのですが、簡単に言えば、お店のない花屋というか・・・

在庫を抱えていないというだけで、やっていることはお花屋さんとほとんど同じです。

アトリエといっても大それたものではないので、部屋の一角が作業場のようなもの。

仕事をする上で欠かせないのが資料と作業台。

お花の小道具が収納してあるクローゼットの向かいにはお花の本や雑誌、過去の資料が入った本棚があります。(写真A)

時々行き詰ったりするとそこから引っ張りだしてアイデアを搾り出すことも。

この棚はもともとは普通のクラフトの棚なんですが、この部屋に引っ越したときに、こんな色の家具が欲しくてペンキで塗ったんですよね。ブルーグレーといったお色でしょうか。

よく晴れた夏の日で、ペンキが良く乾いたことを覚えています。

 

そして作業台は、以前働いていたお店で当時買ったもの。(写真B)中古家具屋と併設していたので、うちにある家具はそこで買ったものが多いのですが、このテーブルもその中のひとつ。

高さやサイズもちょうどいいし、引き出しがついているのでハサミやホッチキスなど、よく使うものはここに入っています。(写真E)

花台も欲しくてずっと探しているんですが、なかなか欲しいものに出会えず・・・今は無理やりイスに置いているのですが、出会いを待つしかないかなぁ。

お花を扱うには小道具がこまごま必要ですが、スペースに限界があるので部屋の角のクローゼットは花の道具だけ、あとはちょこちょこと点在しています。

なるべく在庫は増やさず、ある程度の量でなくなったら買う、という感じ。

 

クローゼットにはテープ類やリボン、伝票、花束用のエコゼリー、袋類、などこまごましたものを取り出しやすく収納。(写真C)

アレンジメントに使う花器類は場所を取るので棚の上に。(写真D)サイズ、質感が違うものをそれぞれ5個くらいずつまとめて買います。定番もあれば1度限りのものも。

と、こんな感じで愛着のある家具にかこまれつつ、コンパクトな空間ながらも花や道具たちがギュッと凝縮された仕事に集中しやすい環境となっています♪

 

アトリエを拠点とした、わたしのある一日。

それでは、このアトリエを拠点とした、私のある一日をご紹介してみたいと思います。

仕事で使うお花はその都度市場で仕入れ、水揚げという作業をします。

切花の市場は月・水・金。私は在庫が必要ないので、注文がなければ市場に行かない日もありますが、月、火はレストランへの生け込みが数件あるので、月曜は必ず市場に行きます。

そんなわけで、ある日の月曜日。

時間の流れはこんなふう・・・

3:45  起床
なかなかの早起きでしょ?冬はまだ真っ暗。

4:00  市場に向けて出発
市場に向けて眠い目をこすりつつ、車を走らせます。

5:00  市場に到着
市場でそれぞれ用途に合わせた花と資材を買いつけていきます。

花屋って見た目のきれいで華やかな印象と違って結構な体力が要る仕事なんです!

とにかく花って重い!!切花も重ければ、鉢物も重い!自分が力持ちでよかった・・・と、つくづく思うのでした。

7:30  自宅のアトリエに戻る
買ってきたばかりの花たちの水揚げ作業を急いで始めます。

買ってきたお花たちは、この段階ではまさに眠っている状態。

葉を落とし、茎を切ってどんどん新聞紙で巻いてお水につけていきます。

水揚げが終わるとこんな状態。毎回水揚げ作業をするたびに、花が息をし始めるような感覚を味わいます。

8:30  再び生け込みの仕事に出発
月曜の生けこみの仕事は2件なので、そのための花を別のバケツに分け、朝ごはんもそこそこに、急いで生け込み先に向かいます。

9:00  1件目のお店に到着(原宿)
1件目の仕事先は、和食のお店。

メインのカウンターや個室、通路、トイレなどに花を飾っていきます。

10:20  2件目のお店に到着(恵比寿)
2件目の仕事先は、イタリアンのお店。

個室はないので、メインの花瓶と各テーブル、トイレに花を飾り生け込み終了。

12:30  自宅に到着
残りの、新聞に巻いたままの花から新聞をはずします。

見てください!ご覧のとおり、花々はこんなに生き生きとしています!

13:00  お昼ごはん
早起きから始まって、ここまで動きどおしなので、つかの間の休憩。

14:00  アレンジメントの製作開始
この日はオーダーが入っていたのでお昼をはさんでアレンジの制作へ。

15:30  一日の締めくくりは梱包と事務仕事
アレンジメントが出来あがったら、お客様に綺麗なまま受け取っていただけるよう細心の注意を払って丁寧に梱包し、ヤマトさんに集荷に来てもらいます。

その後、注文をいただいたお客様に連絡事項をメールし、無事終了!

オーダーが入っていなければ午前中で仕事が終わることもあるし、資材を買いに行くこともあれば、逆にオーダーがいくつも入っている場合はこの後ちょっと昼寝をしてさらに仕事を再開することもあるんですよ。

友達には「午前中で終わるなんていいじゃん!」と言われたりしますが、(いやいや、一応8時間以上働いてるし・・)という気持ち。。。ま、昼寝も多いですけどね(笑)

自宅で出来るメリットもあれば、ストックがない=急なオーダーに対応できないというデメリットもあるし、曜日によっても違うので全く同じ1日はないのですが、意外にこんな風に自宅でお花のお仕事している方も多いんですよ。

と・・・1日をご紹介してきましたが、楽しんでいただけましたでしょうか?

さて、次回はいわゆるお花屋さんについて。

お花屋さんにもお店によっていろーんな特徴があるんです。なので、自分好みのお花屋さん選びのポイントをご紹介します。

ぜひお楽しみに☆

 

もくじ


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