【お茶の間会議】考えすぎて眠れない……そんな夜、どう過ごしてる?
商品プランナー 斉木
お茶の間会議のテーマ
「眠れない夜、どうしてる?」
わたし・斉木には、数ヶ月に1度、眠れない夜が訪れます。たいてい、何か悩み事があったり、なんであんなこと言っちゃったかなぁ……と落ち込んだり。
ひとり布団のなかでゴロゴロしながら、「この気持ちを誰かと共有できたら、それだけで気持ちも晴れるかもしれない」と思うんです。けれど、友人にも同僚にも「実は昨日の夜ね……」とは切り出せずにいました。心配させてしまうとわかるから。
でももし、クラシコムの他のスタッフも同じ気持ちだったなら……?
そう思って、いい大人だからこそ周りに聞きづらいテーマについて、ときに真面目にときに楽しく語り合う、クラシコムのお茶の間会議で聞いてみることにしました。
テーマは、「眠れない夜、どうしてる?」です。
本日の参加者はこちらです。
参加者を、左からご紹介します。
【参加者1:お客さま係 市原(32歳)】
入社2年目。お気に入りの夜の過ごし方は、帰宅後すぐに料理と食事を終え、「きゅうけい〜!」と宣言してからソファの上で思う存分ゴロゴロすること。
【参加者2:お客さま係 望月(34歳)】
入社3年目。4歳の息子を育てる1児の母。当店で卵焼きフライパンを買って以来、“究極の卵焼き” を求め日々修行中。
【参加者3:バイヤー 竹内(31歳)】
入社5年目。数ヶ月に1度、仕事帰りにIKEAに寄り、店内をのんびり回って消耗品を買い、ソフトクリームを食べて帰るのが至福のコース。
【参加者4:コーポレートスタッフ 筒井(34歳)】
入社3年目。クラシコムの人事。仕事中はパワフルで頼れるしっかり者だが、プライベートではできるだけ家にいたいインドア派。焼き菓子に目がない。
眠れない夜は、淡々と片付けをしています。
望月:
「みなさんは眠れない夜って、ありますか? わたしは結構あるんです。
答えが出せないことがあったり、心配事が次の日に控えていたりすると、それを考え始めて目が冴えてしまって。
特に自分ひとりの問題じゃない、誰かと一緒に考えないといけないことや、相手と自分の意向のすり合わせが難しいことってあるじゃないですか。そういうことは今考えても仕方ないってわかっているのに、どうしても思考が止まらなくなってしまいます」
筒井:
「そういうときはどうしてるんですか?」
望月:
「頭ではなく、身体を動かすようにしています。部屋の片付けをしたり、掃除をしたり。目の前の景色が整ってくると安心するんですよね。自分を肯定できるというか。
あとは、身体を動かしているとだんだん疲れてくるので、勝手に眠くなるという効果もあります。なので、眠れない!と思ったらまず布団から出ることから始めています」
悶々としたら、自分が納得できるまでとことん考えてみる
市原:
「わたしも、年に数回なんですが、布団に入っても気持ちがまとまらず悶々として、眠れないときがあります。
そういうときは、『よしっ』と自分で納得できるところまで考えてみるようにしています。自分は何に引っかかっていて、それをどうしていきたいのか。頭のなかを整理すると気持ちが落ち着いていくんですよね」
竹内:
「とことん考えるって、言うのは簡単だけど、結構大変じゃないですか……?」
市原:
「年に数回だからできるんだと思います(笑)
あとは、深刻になりすぎず、最終的にはなるようになるさ、という気持ちでいることも意識しているかもしれないです」
望月:
「深刻になりすぎないって大切ですよね。
年齢を重ねるとだんだん自分の考え方のクセがわかるようになるじゃないですか。わたしは夜に考えるとマイナス思考に陥りやすいので、極力考えないようにして、明日の朝考えようと。でもじゃあ眠れないこの状況はどうするの?という点は、淡々と片付けや掃除でやり過ごしていて。
眠れない日だってたまにはあるさ、というゆるやかな気持ちを持てたらいいのかなぁ」
悩みすぎる性格だけど、眠れない夜はない?
竹内:
「わたしは、恥ずかしながら眠れない日がないんですよね……どんなときでもぐっすり眠れてしまって」
筒井:
「意外です! 竹内さんはMDチームのマネージャーだし、チームのメンバーや売上のこと、いろいろなことに気を配っているから悩みも多いのかなぁと」
竹内:
「神経質で気にしいだから、眠れない夜がありそうに見えるんですよね(笑)
実際、悩みがあっても寝たら忘れちゃう、というあっけらかんとしたタイプでは全然なくて。『今日スタッフに言ったあの言葉よくなかったかなあ』とか、『あの判断でよかったんだろうか……』みたいな考えごとは起きている間中ずっとしていると思います。
でもそれをベッドまでは引きずらないと決めていて。思いついた時にすぐスマホなどにメモして、自分の状況や感情を客観視して、落ち着かせているんだと思います。
自分が悩みすぎる性格だと自覚しているので、そういう自分とうまく付き合いたいんですよね」
スタッフ筒井流、100発100中で眠れる秘策⁉︎
筒井:
「わたしも竹内さんと同じような方法を取ることがあります。具体的に『アレが不安だ』というよりも、なんとなく不安だ、怖い、という漠然とした気持ちに取りつかれる時があるんです。
そういう時はスマホに気持ちを書き出して、自分は何を不安に思っているのかを明らかにしてみる。それを俯瞰して見ると、『あれ? 意外とたいしたことないことを、ものすごく大きくしちゃってたんだな』と気づきます」
竹内:
「メモしていると、また同じことに悩んでるな。自分はこれに悩みやすいんだなと、傾向のようなものもわかってきますよね」
筒井:
「そうそう、でも実はわたし、100発100中で眠れる秘策も持っているんです……」
一同:
「えっ!!??」
筒井:
「自分の悩みから離れるために、別の誰かになりきった妄想ストーリーをつくるという方法です。
ちょっと突拍子もないのですが、たとえば自分がヨーロッパの国の貴族になったことをイメージします。
お城の中ではいろいろな事件が起きます。ばあやが話しかけてきたり、隣の国の王子様が来訪したり……。
コツは、お城の内装は? 国の名前は? ドレスは? など、とにかく具体的に細かく妄想すること。窓の外から雨や風の音がしていたら、そういう気象条件もシチュエーションに加えるとよりリアリティが出て……(止まらない筒井のおしゃべり)」
望月:
「独特ですね!!!」
市原:
「でも望月さんが手を動かそうとするのと、実は似ているんですかね?
筒井さんはメモ魔といわれるくらい常にぐるぐる考えごとをしている気がして。だから眠れない時には悩みに入り込みすぎないように、わざと別のことを考えているのかもしれないと思いました」
悩みとも、上手に付き合っていきたいから
望月:
「いままで、眠れないほど悩んでいることがあるなら、それと正面から向き合った方がいいのかな?と思っていたんです。片付けや掃除をすることは、現実逃避なのかな?って。
でも、みなさんの話を聞いていて、悩みがあるのはある程度仕方ないことと割り切って、それとどう付き合っていくかを考える方がよっぽど大切だなと思いました」
筒井:
「いま抱えている悩みを解消しなきゃ!と義務のように思ってしまうと余計苦しくなりますよね。もちろん解決できるならそれが一番だけど、すぐには難しい問題だから眠れないくらい悩むのであって。
それなら、それぞれの性格にあった、自分の気持ちがラクになる方法を見つけた方がいいよなぁと。もし現実逃避のための妄想ストーリーが必要なら、雪国で迷子になるなど各種シチュエーションを準備してるので、いつでもご提供します!(笑)」
みんな、“消化できない思い” を抱えてるんだ。
▲最後にみんなで「おやすみ〜」のポーズ。
いままで眠れない夜は、悩みの沼にひとりぼっちで取り残されているような心細い気持ちになっていました。
でも、自分と同じように、なかなか消化できない思いと向き合っているひとがいる。それを知れただけで、なんだか気持ちが和らいだんです。
眠れないほどの悩みは、真面目にコツコツ日々を重ねている証。そんなふうにやわらかく受け入れて、焦らず付き合っていく方法を見つけていこう。肩のちからがすこしだけ抜けた気がします。
(つづく)
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