【雑貨のはなしをしよう】収納の「困ったな」にはこの棚を。〈tower〉のタオル掛けラック
渡辺平日
今から1年ほど前のはなし。友人と雑貨屋巡りをしているときに「タオル掛けラック」という不思議なアイテムを見つけました。
写真を見れば一目瞭然ですが、その店舗では机の上にポンと置いてあっただけで、使い方がさっぱり分かりませんでした。棚であることは間違いないけど、ネジやクギを打つ穴がない。かといって、マグネットやフックで固定するわけでもない。
ポップを読んでようやく理解したあと、「へええ。思いついた人、すごいな」と感心してしまいました。本当にこれは画期的なアイテムだと思います。
どうして今まで気が付かなかったのだろう?
まずですね、発想そのものが面白い。これまでに「タオルバーの上部を収納として活用しよう」なんて考えたことはありますか? 僕は一度もありません。
たしかに言われてみれば、タオルバーの上ってデットスペースになりがちなんですよね。どうして気が付かなかったのかと不思議に感じます。
それからというもの、その空間が妙に気になりだしまして……。ちょうど洗面所の収納が足りなかったしと、次の休日に再び雑貨屋へ行って購入。それ以来、前回紹介したプラスラックと並ぶほどのお気に入りとなりました。
設置方法はとっても簡単。タオルバーに差し込むだけでOKです。穴を空ける必要がないので、賃貸の部屋でも気兼ねなく使えますよ。
あまりにも仕組みがシンプルだったから、最初は「グラグラしないかな?」と心配しましたが、まったくの取り越し苦労でした。バーの内側にしっかりと食い込み、洗剤やシャンプーなどを載せても安定しています。
ただ便利なだけではなく……
素材にはスチールを採用。いかにも頑丈な作りで、使っているときの安心感に繋がります。プラスチックのほうが手入れは楽でしょうが、いろいろと載せてタフに使うことを考えると、やっぱりスチールが良いなと思います。
サビに強い塗装を施し、壁に接する箇所には緩衝材を付けるなど、細かいところまで配慮されているのもポイント。「良いアイデア」に頼り切らず、細部までこだわったこのラックは、単なる便利グッズを超えた「実用品」として力を発揮してくれますよ。
そうそう。トレー部分に設けられたミゾも工夫のひとつです。水が溜まりにくく、清潔さを保ちやすくなっています。このミゾの位置がまた絶妙で、タオルに水滴が当たらないようになってるんですね。うーん。本当によくできているなあ。
▲ラックにはヘアオイルや寝癖直し、ワックス、ハンドクリームなどを置いています。毎日使うものがきちんと並んでいるのって、とっても気持ちがいいものです。
最近は浴室用にもうひとつ買おうかなと検討しています。今は吸盤式のトレーを使っていますが、どうしても壁に面する部分がカビちゃうんですよね。いつの間にか床に落ちていることもあるし。とりあえず、洗面所から浴室に移動させてしばらく試してみようと思います(すぐに動かせるのも大きな魅力。ネジで固定するラックではこうはいきません)。
……僕が雑貨にハマったのは高校生のときで、当時は目に入るものすべてが新鮮に見えました。今では驚くことは減りましたが、だからこそ、ユニークなアイテムを見つけたときは嬉しくてたまらなくなります。
次はどんな素敵なアイデアと出会えるのでしょうか。そんなことを考えるとなんだかワクワクしてきます。
本日登場したアイテム
【イラスト】イチハラ マコ
【写真】クラシコム
渡辺平日
日用品愛好家。海の見える小さな町で生まれ育ちました。毎日が平日のつもりで、日夜せっせと文章を書いています。趣味は町歩きと物件探しと民話収集。そういう話題が耳に入ると、反応して振り返ります。主な寄稿先は『LaLa Begin』『和樂web』『goodroom journal』など。Twitterアカウントは@wtnbhijt。
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