【44歳のじゆう帖】「自己肯定感」について
ビューティライターAYANA
「自己肯定感」お持ちですか?
自己肯定感という言葉、近年とみに聞かれるようになったなと思います。自己肯定感を持っていると人生うまくいくし、持っていないとそのことが大きなコンプレックスになってしまう……そんな文脈で使われることが多いような気がします。
自己肯定感って、なんとなく「自分のことが大好き!自分を信じてる!」みたいなポジティブな空気が蔓延した単語ですが、実際のところはどうなんでしょうか。
他人からの評価とは関係なく、自分が自分をどう思うのか。どう自分自身と向き合い、どう価値を見出していくのか。そういった、自分ひとりのなかにひっそりと存在し、毎日を過ごしながら磨いていく、かけがえのない自尊心のようなもの。
個人的には、自己肯定感とは本来こういうものなのかなと思っています。
ポジティブというよりは(ポジティブではあるのですが)ニュートラルな空気感を持つ自己肯定感。これは、生きていくうえで非常に大切なものだし、持っていると無双だな、と思います。
自分を肯定できるって眩しい、けれど
特に今は多様性を重んじることにスポットが当たりはじめた時代。
生き方のテンプレがあるようでない不安定な毎日のなかで、どうせ私なんてと後ろ向きに考える(自己肯定感の低い)人と、自分の価値ってなんだろうと前向きに考えられる(自己肯定感の高い)人では、見える景色に大きな差異が生まれてしまうと容易に想像できます。
このご時世に、ときには迷いながらであっても自分の価値観に自信を持ち、周りにもしなやかに接することができる人を見ると、本当に素敵だなぁと感動してしまいます。自己肯定感がある人って、なんて輝いてるんだろう!なんて拍手したくなる。
私は、もともと自分に自信がありません。特に才能もなく、容姿もパッとせず、モテもせず。コンプレックスだらけの冴えない人間として生きてきた。
自己肯定感があるかないかでいうと、少なくとも標準装備はされてないわけです、確実に。
だから、自己肯定感を持っている人はすごく眩しい。自分を大切に扱っている人は、人にもやさしくできるんだなぁなんて、自己啓発本みたいなことを考えちゃったりもします。
でも、自己肯定感の低い自分が嫌いでどうしようもないかというと、そういうわけでもないのです。
一層ずつ積み重ねていく楽しさもある
あくまで自分比ですが、たとえば10代のときの自分と比べると、これでも今のほうが自己肯定感は高いといえます。それは何によって培われたかというと、成功体験の積み重ね、なのだと思っています。
カンヌで賞を取ったり、大恋愛が実ったりといった大きな成功体験である必要はなく(ちなみにどちらも未経験です)、夜ご飯が割とおいしく作れたとか、仕事で自分のしたことが隣の部署の誰かに喜んでもらえたとか、そういった日常のささやかな成功体験でいいんです。
ひとつひとつが積み重なって、少しずつ少しずつ、自己肯定感が磨かれてきたという実感が、たしかに私のなかにあります。本当に、階段を一段一段登るようにして。
【写真】本多康司
AYANA
ビューティライター。コラム、エッセイ、取材執筆、ブランドカタログなど、美容を切り口とした執筆業。過去に携わった化粧品メーカーにおける商品企画開発・店舗開発等の経験を活かし、ブランディング、商品開発などにも関わる。instagram:@tw0lipswithfang http://www.ayana.tokyo/
▼AYANAさんに参加してもらい開発した、オリジナルのメイクアップシリーズ
KURASHI&Trips PUBLISHING
メイクアップシリーズ
▼AYANAさんも立ち会って制作した、スタッフのメイク体験スペシャルムービー
▼44歳のじゆう帖
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