【スタイリストの部屋づくり】4話:夏休みはテーブルセッティングで非日常の家ごはんを
編集スタッフ 二本柳
窓からのぞくギンギラ太陽。梅雨があけると一気に夏ですね。
今年の夏も暑くなりそうですから、家の中でのんびり過ごす準備をしませんか。
夏の部屋は風が通るだけでこんなに気持ちがいいのですから。
今回、これからの家ごもりに備えてお部屋をすてきに整えるべく、全4話にわたってインテリアスタイリストの洲脇佑美さんの部屋づくりをのぞかせてもらうことにしました。
おうちごはんが増える夏休み。ちょっとマンネリしてきたな〜と思ったら、献立ではなくテーブルコーディネートに着目するのも良いかもしれません。
いつもの料理やテイクアウトした簡単ごはんも、少しだけ「非日常」を感じられると嬉しいですよね。
日頃お仕事でも食卓をスタイリングすることが多いという洲脇さんに、テーブルコーディネートのポイントを教えていただきました。
テーブルコーディネートがうまくいく一番のポイントは、「テーマカラーを決めること」と洲脇さん。
「生産国やブランド、作家など食器類のテイストがそれぞれ違っていても “色” で合わせるとかっこよくまとまりますよ」
そんな色の演出に重宝するのがテーブルクロス。気に入りの布を買って、端をかんたんにミシン処理するだけでも立派なテーブルクロスになるので、気負わず取り入れたいアイテムです。
「サイズは必ずしも『テーブル全体を覆うもの』と考えず、長さの足らないものはランナーにしたり、2枚を組み合わせて使ったりするのもおすすめですよ」
それでは早速3つのコーディネートを見せていただきましょう。
「まずはナチュラルな雰囲気にしたいな、と思って『ベージュ×ホワイト』をテーマカラーにしました。
イメージはさわやかな日の朝ごはんです。
小皿をたくさん並べるのもかわいいですが、私は大きなお皿を選ぶことが多いです。食卓に置いたときその方がバランスが取りやすいんです」
さらに、ニュアンスのある器も何枚か持っておくと重宝するとか。
「質感がざらっとしていたり、色味がくすんでいたり、まだら模様だったり。そういう器が混ざると大人っぽくて好きなんです」
手持ちの器だけでニュアンスを出すのが難しいときは、ペーパーナプキンを味方に。
洲脇さんのおすすめは「くすみカラー」のナプキン。シンプルなお皿のときは、一枚くすみカラーを挟むと今っぽい食卓になるのだと教えていただきました。
最近は華やかな柄だけでなく日常使いしやすいニュアンス色のナプキンがたくさん売られているので、注目してみると楽しいかもしれません。
次は鮮やかなブルーでコーディネート。見た目だけで涼しくなれそうな清涼感!
ここでもテーマカラーが鍵になっているそうで、「ブルー×グレー」でコントラストがきつくなりすぎないよう計算されています。
「主役はやっぱり北欧『ロールストランド』のヴィンテージ皿ですね。北欧の器はパキっとした柄物が好きで、なかでもブルー系が多いかな」
器を並べるときも、3話でご紹介した「飾り棚」と考え方は同じ。
テーブルの上でひとつ、主役となる大物を決めて、周りを埋めていく……と考えると難しくなくバランスが整うとか。
「北欧ヴィンテージのような柄物を主役にしたら、他はシンプルに合わせるのが好きです。
カトラリーは必ずしもセットお揃いでなくても、むしろ抜け感がでて素敵ですよ」
たまには自宅でスペシャルディナーというのも、いかがでしょうか。
私ごとですが、子ども連れで外食が難しかったとき、それでも非日常なお祝いがしたくてデリバリーのカジュアルなコース料理を注文したことがありました。それが思いの外おいしくて!家でも十分にスペシャル感が出せるのだと知りました。
「そんな特別なディナーには、黒のコーディネートがおすすめ」と洲脇さんが見せてくれました。
「黒のように食器が強い色になるときは、その下に敷くテーブルクロスをやさしい色にしましょう。
黒と白の間にグレーを持ってくるなど、“グラデーション” を意識すると良いですよ」
まるで魔法みたいに、食卓の上に広がる世界をつくりあげてしまう洲脇さんの手さばき。
そしてもうひとつ、惚れ惚れしたのがお花のしつらえでした。それぞれの食卓に合わせて素敵にしつらえられたお花を見ていると、これもまたテーブルコーディネートの一部なのだと気づかされます。
「お花も器の選び方と一緒で、グラデーションをイメージすると良いですよ。色と色をつないでいくように組み合わせてみてください」
「一本で決まりやすいツル性の植物もおすすめ。深めのグラスに動きのある枝を生けると、もうそれだけでかっこいいんです。
夏はサンキライが爽やかで、我が家もよく飾りますよ」
全4話にわたって洲脇さんの部屋づくりをご紹介しました。
暑い夏はまだまだ続きそうです。
そんな日は、甘いお菓子と紅茶を淹れて……「大好きな場所」にととのえた我が家でゆっくり過ごすのも素敵かも。
みなさま良い夏をお過ごしくださいね。
【写真】上原未嗣
もくじ
洲脇佑美
大阪芸術大学空間デザインコース卒業。インテリアショップの店長を務め、その後インテリアスタイリストのアシスタントを経て、現在はフリーのスタイリストとして雑誌・カタログ・広告等を手掛ける。
http://www.suwakiyumi.com/
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