【冬になったらしたいこと】前編:リビングを冬のしつらえに。スタイリスト伊東 朋惠さんの冬じたく
編集スタッフ 松田
仕舞っていたぬくぬくのウールブランケットをだして、いつもの景色に変化をつけて。湯たんぽで足元を温めながら、ココア片手にソファーで読書をしたり。可愛らしい実のついた枝ものを部屋に飾って、冬野菜のスープをことこと煮込んだり。
一年の中でも、家で過ごす時間がよりいっそう愛おしくなる冬という季節。「冬にしたいこと」を妄想するだけで、なんだか温かく幸せな気持ちになります。
そんな冬ならではの習慣や、とくべつな過ごし方はありますか?
今回は、スタイリストの伊東朋惠(いとう ともえ)さんを訪ねて、「冬になったらしたいこと」を教えてもらいました。
ブランケットを
居間にスタンバイさせる
伊東さんの冬じたくは、セーターや冬小物などと一緒に、クローゼットに仕舞っていたブランケットを出すところから。
伊東さん:
「我が家は日当たりがいいので昼間は温かいのですが、朝晩はやはり冷えるので、ソファーでくつろぐときなどにブランケットは欠かせません。
愛用しているブランケットは、気づいたら青色のものばかり。 インテリアのアクセントにもなるし、ブルーは大好きな色なので自然と似たようなカラーのブランケットが集まったようです」
▲上から1枚目と3枚目は、伊東さんが手織りでつくったもの
▲愛用して3年目のラプアンカンクリのショール。羽織ったり、膝にかけたり、軽いのに温かいのがお気に入り。ダイニングテーブルで過ごす時間に欠かせないアイテム
猫を飼っている伊東さん。ブランケットなどの布類は、できるだけ出しっぱなしにしないようにしているのだそうです。
使いたい時にすぐに使えるよう、ソファーの横に大きなカゴをスタンバイさせておいて、収納場所にしていました。大きなかごは、インテリアにもなって素敵です。
冬を感じるお花を
しつらえる
リビングの一角には、お花が飾られた素敵なコーナーが。伊東さん、季節のお花を素敵に飾るコツを教えてください。
伊東さん:
「バラバラな色のお花を選ぶよりも、色数を絞って、同じ色合いのお花をボリュームたっぷりに飾ったほうが、かんたんにオシャレにみせることができますよ。
あとは、“この花器に飾りたい” とあらかじめ使う花器を決めてから、お花屋さんにいったほうがイメージが膨らみやすく迷わずにお花を選べるかもしれません」
▲お伺いした時に飾ってあったのは、赤いマムと野ばらの枝。色数を絞ることでうるさくなりすぎず、インテリアがオシャレに
伊東さん:
「今回は、冬らしい赤の色で統一してしつらえてみました。
これからの季節は、大きな枝ものを飾るのも楽しいですよね。剣山などをうまく使うと、低い背の花器でも枝ものを素敵に飾ることができすよ」
鍋しきやクッションカバーを
仕立てる
伊東さん:
「家で過ごす時間が長い冬は、針仕事もはかどります。手織りでつくった布たちを、鍋しきに仕立てたり、クッションカバーをつくったり。
手織りは、10年ほど前に手織りにまつわる書籍のスタイリングの仕事をいただいたことをきっかけに、すっかり魅了されてしまって。趣味で教室に通ううちに、今はライフワークになりました。
スウェーデンの伝統模様など、手織りには可愛い模様がたくさん。織り上げるまでに時間こそかかりますが、どの糸をつかって、どんな組み合わせにしようか考えながら仕上げていくのはとても楽しいです」
伊東さん:
「使い込むたびに、ビンテージのような風合いに育っていく手織りの作品は、愛着もひとしおです。
コースターなど小さいものなら、木枠の手織り機などでつくれるので、ぜひ作ってみてくださいね」
***
後編では、キッチンまわりの冬じたくについて伺います。
【写真】三村健二
もくじ
伊東 朋惠
雑誌、書籍、広告を中心に、フードやファッション、インテリアなどのスタイリングで幅広く活躍。フォトグラファーの夫、8歳の息子、猫と暮らす。tomoeito.tumblr.com
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