【イェンセンさんの12月】前編:クリスマスをささやかに楽しむ、北欧生まれのアイデアを聞いてみました
編集スタッフ 野村
いよいよ今週末はクリスマス。ぐんと寒い日も増えて、ぬくぬくとお家で過ごす時間が恋しい季節です。
今年の冬も、家での時間は何かと多くなりそうだから、そんな時間を心地よく、そしてちょっと楽しく過ごすヒントが知れたらと思います。
そこで今回は、心地よい時間や空間を日常に持ち込むライフスタイルについて発信し、数々の著書も手がけている、デンマーク出身の著作家、イェンス・イェンセンさんにこの時期の過ごし方についてお話を伺いました。
前編では、イェンセンさんのクリスマスの過ごし方、後編では明かりにフィーチャーした空間作りのヒントをお届けします。
飾り付けグッズの定位置は「スーツケース」
鎌倉にて、古民家をリノベーションし、日本人の妻と2人の息子の家族4人で暮らすイェンセンさん。12月になると、毎年の楽しみがあるとお話ししてくれました。
イェンセンさん:
「デンマークの実家では、12月に入ってからちょっとずつクリスマスの飾り付けが始まります。だから12月になると、クリスマスまでのカウントダウンが始まるなぁと楽しい気持ちになるんです。
うちには、革のスーツケースが2つあって。その中には手作りしたクリスマスグッズをたくさん詰め込んでいます」
イェンセンさん:
「息子たちが小さい時に作ったものもあれば、僕自身が子どもの頃に作ったグッズも。
それを12月の頭くらいから出してきて、飾り付けを始めるのが毎年楽しいんです。
飾りながら、こんなものもあったんだ〜とか、これはあの時作ったものだねと、色々な思い出が出てくるスーツケースだなぁって」
▲手作りのオーナメントには、作った人の名前とその年を必ず書くようにしているそう
飾りは気負わず、身近なもので
自作のクリスマス飾りも、いろいろとご紹介していただきました。
イェンセンさん:
「紙で作ったオーナメントや、粘土で作った飾り、木の切れ端で作った『ニッセ』という小さなサンタの妖精の置き物など、手作りのものを窓辺や壁に飾るんです。
息子たちが小さかった時には、プレゼントカレンダーも用意していて。
1〜24の数字が書いてあって、クリスマスまでの毎日、お菓子やちょっとした文房具などの小さなプレゼントがもらえるものです。
もらえるプレゼントの良さというよりは、毎日開けて、クリスマスを待つ楽しみを満喫するアイテムですね」
クッキー作りは欠かせないイベントです
イェンセンさん:
「デンマークにはクリスマスシーズンのためのクッキーのレシピがたくさん。
いくつかのクッキーを焼いてストックしておいて、家族みんなで食べたり、クリスマスにご近所さんを夕食に招いた時のおもてなしとして一緒に出すんです」
イェンセンさん:
「胡椒がたくさん入っているペッパーナッツのクッキー、リースのような形のバニラとバターがたっぷりのクッキー、それに僕の母がよく作ってくれたジンジャークッキーは、毎年作っています。
クッキーには、僕自身の小さい頃の思い出もたくさん詰まっていて。
デンマークの楽しいクリスマスを思い出しながら準備をするのが、気持ちも温かくなって、この時期ならではの楽しみなんです」
「冬のテラス」も楽しみのひとつ
イェンセンさん:
「リビングからつながったテラスが、冬の時期のお気に入りの場所なんです。
夏は暑くてあまり長く居られなくて、実は冬の方がゆっくりするにはぴったりで。
ちゃんと防寒すれば寒さもそれほど気にならなくて、そこで温かいコーヒーを飲んだり、本を読んだりする時間が、気持ちも落ち着くし、お気に入りです」
***
クリスマスまでの時間を温かな気持ちで過ごせるような、そんなささやかなアイディアに溢れていたイェンセンさんのお話。
続く後編では、イェンセンさんに、お家を心地よく過ごす空間にしていくヒントについて伺っていきます。
(つづく)
【写真】イェンス・イェンセン
イェンセン家のクッキーレシピを教えていただきました
・ジンジャークッキー
材料(つくりやすい分量)
小麦粉 250g、砂糖 250g、パウダークローブ 小さじ1、パウダージンジャー 小さじ1、重曹 小さじ1、バター 125g、卵 1個
つくり方
1. 小麦粉、砂糖、クローブ、ジンジャー、重曹をよく混ぜる。
2.小さく切ったバターを加え、溶いた卵で生地をまとめる(フードプロセッサーを使うと簡単)。
3.めん棒で3mmの厚さにのばす。
4.200℃のオーブンで10分ほど焼く。焼き上がったら、冷めないうちに細長いダイヤの形に切る。
もくじ
イェンス・イェンセン
デンマーク出身。日英メディアへの執筆や雑誌編集、講演、企業アドバイスなど幅広く活躍。北欧の料理やデザイン、DIY など、手仕事のよさを感じられる北欧のライフスタイルを提案。日本人の妻と2人の息子の4人家族で、DIYでリノベーションした鎌倉の一軒家に暮らす。
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