【手間なし餃子】第1話:こねない&刻まない。究極に手軽な「豚バラ肉と切り干し大根の餃子」
編集スタッフ 奥村
まだお正月モードが抜けない年はじめ。ごはんの支度がしんどい日こそ、手軽な「餃子」はいかがでしょうか?
餃子って案外手間のかかるイメージ。ですが今回、料理家のスズキエミさんに教えて頂いた餃子はひと味違って……
野菜は「刻まず」、肉ダネは「こねない」。味付けは「ナンプラーとごま油のみ」と、めんどうを潔くカットしたレシピなんです。
もちろん味もお墨付き。ここまでシンプルに作れるんだ!と驚く餃子レシピ4品をお届けします。
切り干し大根で手間いらず&旨味たっぷり
「豚バラ肉と大根の餃子」
材料(10〜12個分)
豚バラ肉…100g
切り干し大根…30g
柚子(お好みで)…1/2個
しょうが…1/2片(すりおろし)
餃子の皮…10〜12枚
(調味料)
ナンプラー…小さじ1
ごま油…大さじ1
サラダ油…大さじ1
【下準備】
・切り干し大根は水で戻して絞っておく
・ゆずは外皮をすりおろし(または細かく刻み)、果汁を絞る
作り方
1.タネを作る
豚バラ肉を5mmの細切りにし、ボウルに入れる。
しょうが、ナンプラー、ごま油を加え菜箸で和える。
スズキさん:
「手でこねずに菜箸で和えるのがポイント。肉をまとめすぎないことで、適度にゴロッとした肉感が残りジューシーに仕上がります」
切り干し大根を1cmのざく切りにし、ほぐしながらボウルに加える。好みでゆずの皮も加え、菜箸で全体を和える。
2.包む
皮の中心に1の具材を適量置き、片側半分のふちに水をつけ、ひだを作りながら包む。
3.焼く
フライパンにサラダ油の半量を加えて、全体に伸ばしたら、餃子を並べて火をつける。
1分ほど経ち焼き目がついたら、水100ml(またはフライパンの高さに対し1/3ほど)を回し入れてふたをし、中火のまま3分蒸し焼きにする。
3分経ったらふたを開け、水分が飛ぶまで火を通したら、残りのサラダ油を全体に回しかけ、フライパンをゆすって(またはフライ返しなどを差し入れて)餃子をフライパンから剥がれやすいように動かす。お皿に移して、できあがり。
スズキさん:
「わが家では、餃子のタネの味付けはナンプラーとごま油のみ。その他の調味料はいれません。
ナンプラーは魚のだしで旨味たっぷりなので、これ1本で味がぐっと深まる万能調味料です。
肉の臭みとりには、にんにくの代わりにしょうがを入れて。これならどんな日でも気兼ねなく食べられますし、冷凍保存もできるので、忙しい日のストックおかずとしてもおすすめですよ。
ゆずは風味づけなので、お子さんや苦手な方はなしでも大丈夫です」
食べる時はシンプルに酢+醤油で。ゆず好きの方は、取り分けておいたゆず果汁をしょうゆに加えると、よりゆず感がアップします。
とにかく食感が楽しいこの餃子。シャキシャキの切り干し大根と、ゴロッとジューシーな豚バラ肉。両方の旨味が合わさって、シンプルな味付けと思えないほど深い味わいでした。
餃子は全て冷凍OK。バットにすきまを空けて並べたら、このまま冷凍庫で30分ほど冷やし、表面が固まったところでジップロックなどに移すと、皮同士がくっつかずに冷凍保存できます。
たくさん作って、忙しい日のおかずやお弁当にもぜひご活用ください。
【写真】濱津和貴
もくじ
スズキエミ
料理家。レストランやカフェ勤務を経て独立。料理教室『一汁一菜暦ごはんの会』主宰。季節の食材の持ち味を生かした料理が人気。著書に『四季を味わう にっぽんのパスタ』(立東舎)、『ずっと作れる野菜ごはん』(主婦の友社)。インスタグラムアカウントは@suzukiemi.gohan。
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