編集スタッフ　野村

編集スタッフ 二本柳：
「子ども服のお店『Bonpoint（ボンポワン）』の香りが好きで、何気なくフレグランスを見ていた時のことでした。

店員さんから、『この香水はアルコールフリーなので、赤ちゃんにもお使いいただけるんです。私も娘の服にシュッとしていましたよ』と声をかけられて。

え、赤ちゃんに香水？と驚いたのですが、その言葉にすごく心が解き放たれたように感じたんです。

というのもその時は、はじめての子育てが始まったばかりの頃で。

洗濯洗剤は大人と分けなくちゃ、離乳食をしっかり進めなくちゃ、と『〜しなくちゃいけない』ことで頭がいっぱい。気づかないうちに、ずっと肩に力が入っていました。

そんなタイミングで、『赤ちゃんの服に香りをつける』という言葉に出会ったものだから、正直ちょっと拍子抜けしたというか。心が軽くなった気がして、とにかく嬉しかったんです。

香水を買うのも久しぶりでしたが、香りも好みだったので、思わず手に取りました。

アルコールフリーなので、香りは長持ちしません。ちょっと気分を華やかにしたいな、という時にささっとつけて、気づいた頃には消えているという感じです。

でも、それがちょうど良くって。

なんだか香水との付き合い方が、これまでよりずっとカジュアルになりました」

 

photo：平本泰淳

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