【愛用調味料】オムライスも焼きそばもより美味しく。おすすめ4選 /『だいどこ道具 ツチキリ』店主・土切敬子さん
編集スタッフ 野村
世の中に限りなくある調味料。その中で台所に並ぶほんのひと握りには、食の好みがぎゅぎゅっと詰まっている気がします。
そこで台所仕事に情熱的に向き合う方に、愛用している調味料から、選り抜きのものを教えていただきました。
今回ご登場いただくのは、選りすぐりの台所道具を扱うお店『だいどこ道具 ツチキリ』を営む土切敬子(つちきり けいこ)さん。お店には、土切さんが実際に使って本当に良いと感じた道具たちが所狭しと並んでいます。
台所道具愛に満ちた土切さんが選ぶ調味料もまた、並々ならぬ思いがこもっているのでは。そう思い、土切さんに愛用調味料をご紹介いただきました。
「海の日記」(アネックスランド)
土切さん:
「天日と風だけで天日結晶し,1年間じっくりと熟成させた100%天然海塩です。
毎週、新鮮な野菜を届けてくれる有機野菜専門の八百屋さんからおすすめされて使い始めました。
まろやかで旨味も強く、我が家は全てこの塩でまかなっています。梅干し作りにこの塩を使うと、味が断然違います。おいしく出来上がるのでおすすめです」
「かつお削りぶし」(伏高)
土切さん:
「店で販売している『出汁とり鍋』の良さを分かっていただくには、よい出汁もおすすめしなくてはと思ったんです。
そこで築地の出汁専門の老舗である伏高さんにご相談して作っていただいたのが、この出汁とり専用のかつお削りぶし。出汁とり専用のものですが、そのまま食べても美味しくて。
普段のお味噌汁、煮物には必須です。特にお正月の我が家のお雑煮は、この出汁で作らないと味が決まりません」
「ヒカリ トマトケチャップ」(光食品)
土切さん:
「娘が小さい頃、大好きだったオムライス。酸味が少なく、コクのあるケチャップを探して、このケチャップに辿り着きました。
今でこそおいしいケチャップはたくさん種類がありますが、当時は好みにあうものにはなかなか出会えませんでした。
オムライスやオムレツなどの卵料理には欠かせないケチャップです」
「ふりかけ式 あおのり」(カメセ水産)
土切さん:
「物心ついた頃からこの青のりを使っています。
まず入れ物の佇まいがいいです。湿気をおびないように口を細くしてあり、かけるときもドバッと出るのを防ぎます。
静岡出身の私ですが、とにかく静岡県民は青のりが好き。東京に出てきて、お雑煮に青のりをかけないと知って驚愕しました。実家では藻の生えた池のように青のりを入れていたものですから。
特に焼きそばには必須です。香りのいい、おいしい青のりです」
調味料の収納は、どうしていますか?
土切さん:
「塩と砂糖だけはすぐに使えるようワークトップに出してあるので、厚手ガラスの保存瓶に入れ替えています。
スパイスは冷凍庫、かつおぶしは冷蔵庫です。かつおぶしは以前はブリキの缶に詰め替えていましたが、なるべく移し替えの労力を使わず鮮度を保つことを考えると、冷蔵庫の中に落ち着きました。
液体の酒・みりんなどは、片手で使えるセラーメイトのワンプッシュガラス保存瓶に入れ替え、ガス台の下に収納しています」
***
調味料のセレクトにも、味のみでなく毎日の使い勝手のことも考えられた、土切さんらしいこだわりが垣間見られたように感じました。
個人的に気になったのは、最後にご紹介いただいた「ふりかけ式 あおのり」。味はさることながら、容器もかわいく使い勝手も抜群と聞けば、我が家にも1つ迎えてみたくなりました。
【写真】土切敬子、木村文平(2枚目とプロフィール写真)
もくじ
土切敬子(『だいどこ道具 ツチキリ』店主)
テキスタイルの企画デザイン、紅茶店のパッケージデザインの仕事を経て、2017年に自身の店『だいどこ道具 ツチキリ』をオープン。店では、使いやすさとデザインのバランスが取れている、台所に馴染んで役に立つアイテムたちを、独自の視点でセレクトし紹介している。
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