【自分のための家づくり】02:洋書を参考にしたかご収納。好きなものが詰まったキッチン

ライター 嶌陽子

子どもたちの独立後、古い家にコツコツと手を加えて作り上げた一人暮らしの住まい。

手仕事作家・ライアー奏者の山下りかさんが2年前から暮らす、そんな家を訪ねています。

第1話では、現在の家との出会いや引越しを決めた経緯、そして改装のエピソードなどを伺いました。つづく第2話では手作りのキッチンと、道具や器の収納を見せていただきます。

第1話から読む

 

学生時代に見たフレンチカントリースタイルの本を参考に

家の奥にあるキッチンは、山下さんが希望を伝えて木工の得意な友人に手作りしてもらったもの。シンクはネットで探して購入しました。

扉がついていないオープン棚におそろいのかごが並んでいます。これにも物語があるんです、と山下さん。

山下さん:
「今はもうなくなってしまったんですが、南青山の骨董通りの入り口に『嶋田洋書』っていう洋書専門店があったんです。スタイリスト時代も撮影用に洋書を借りたりしていた、思い出のお店です。

学生の頃も時々訪れていたんですが、どの本も高価なのでたくさんは買えません。でもどれか一冊は、と思って買ったのがフレンチカントリースタイルの本。手に入れてからは、どのページも穴が開くほど見ていました。

その中の一つに、バスルームの棚にバスケットを置いてリネン類をしまっている写真があったんです」

▲前の家でも使っていた「無印良品」のかごを活用。中に小さなかごを入れることで、カトラリーも出し入れしやすく。他にも乾物やお米、ラップなどをジャンル別にしまっている

山下さん:
「ふとその写真を思い出して、この家ではあんなふうにしてみようって。キッチンを作ってくれた友人にかごのサイズを伝えて、きれいに収まるようにしてもらいました」

 

ガラスケースには「白い器」だけ並べて

キッチンの一角にあった、ガラスケース。白い器だけが並んでいる姿がすっきりと清々しく、目に心地よくうつります。

山下さん:
「このガラスケースは、前の家ではリビングに置いていました。自分がつくったものなどを入れて飾っていたんです。

この家ではキッチンの近くに置いてみました。それほど大きくないので “白いものシリーズ” がちょうど入るかもしれないと思って入れてみたら、なかなかよい感じになりました」

▲ウェッジウッドの業務用カップ&ソーサーは『オリーブ』のスタイリスト時代に買ったもの。「業務用のものが好きなんです」

そのほかの、ふだん使いの器はここにしまっているんです、と言って見せてくれたのがキッチン脇の食器棚。2階へ上がる階段下のスペースを利用して作った棚です。

▲洗面所へ続く扉の脇が階段下。ここを食器置き場に

山下さん:
「元々はベニヤの板が貼ってあったんですが、ボロボロだったのではがしたんです。そうしたら『ここに棚があったら便利なんじゃない?』って思いついて。棚板を渡すなどして、使いやすいようにしました」

シンクのすぐ近くにあるから、動線に沿っていてとても使いやすそう。人目にもつきにくいので、こまごましたものをしまうにもぴったりです。

 

引っ越しのたびに持ってきたツールバー

これは長年使っているんです、と大切そうに見せてくれたのがアルミのキッチンツールとツールバーのセット。スタイリスト時代、広尾にあった「F.O.B COOP」で手に入れたそうです。

山下さん:
「気に入っていて、どの引っ越し先にも持って行きました。この家に住むまでは賃貸暮らしだったので、バーを直接に壁につけられず、板に取り付けてそれを壁に立てかけたりしていました。

ここでは好きな場所に直接打ち付けられます。かご収納もそうですが、自分の好きなようにできるのが楽しいですね」

▲20数年前、アメリカから帰国した頃に見つけて手に入れたキャスター付きの棚。冷蔵庫の横に置き、オーブンや電子レンジ、調味料などを収納して機能的に

▲シンクのそばの壁に絵や友人が送ってきたカードなどを飾って。「目に入るとなんだか安心します」。飾るものは時々入れ替えている。卵の殻はとっておき、細かく砕いて庭の畑の肥やしに

機能性も考えつつ、好きなものもたくさん詰まったキッチン。一つひとつのものにストーリーがあり、何十年も前の出来事からつながっているものもあって、どの話にもつい聞き入ってしまいます。

住まいにはその人が歩んできた道が反映されるのだなあとあらためて思いました。

第3話では、それぞれ異なる雰囲気を醸し出す、ダイニングとリビングを見せてもらいます。

(つづく)

【写真】上原朋也

 

もくじ


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山下りか

ライアー奏者、手仕事作家。雑誌『オリーブ』でスタイリストとして活躍したのち、渡米。出産後、子育てを通じてシュタイナー教育に出合う。 1998年に帰国後、現在は手仕事や竪琴の一種「ライアー」の講座、演奏活動などを行なっている。著書に『季節の手づくり 夏と秋』、『季節の手づくり 冬と春』(ともに精巧堂出版)がある。CD「septime stimmung」も販売中。https://rikayamashita.com/


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