【ごきげんサンド】01:おいしさの秘密は重ねる順番。とろっと卵とチーズが嬉しい「定番サンドイッチ」
編集スタッフ 藤波
新しい出会いにソワソワ、わくわくの4月。
浮き立つ心のなかでも春を楽しむ気持ちがわいてきそうな、作って楽しい、目で見て嬉しいサンドイッチのレシピが知りたいと思いました。
サンドイッチといえば、子どもの頃の遠足のお弁当の定番。大人になると、待っていても遠足のようなときめきイベントはやってこないけれど、晴れた週末にとびきりおいしいサンドイッチを持って公園に出かけることを想像したら、なんだか心が躍ります。
そんな、思わずごきげんになってしまうサンドイッチレシピを教えてくださるのは、料理家の小堀紀代美(こぼり きよみ)さんです。
以前は4年間ほど毎朝サンドイッチだったという小堀さん。パンに具材を重ねてギュッとまとめるだけで完成するサンドイッチは、仕込みで忙しい朝にも手軽に食べられて重宝していたのだそう。
少しのコツを知っていれば、前日の余りおかずや冷蔵庫の中身も迷わず具にできて、バランスよく栄養を摂れるのが良さだと話します。
今回教わるサンドイッチは週末の朝ごはんはもちろん、ピクニックにもぴったり。ぜひお気に入りのレシピを見つけてみてくださいね。
第1話では、家にある材料ですぐできる、定番のサンドイッチをご紹介します。
いちばんシンプル、いちばんおいしい。
小堀さん家の定番朝サンド
材料(2つ分)
食パン…2枚(6枚切り)
レタス…2〜3枚
ハム…1枚
チーズ…1枚
トマト…2枚(1cmほどの輪切りで)
卵…1個
バター…10g
マヨネーズ…大さじ1
※今回のレシピではももハムとゴーダチーズを使用していますが、スライスチーズなどお好みの種類でOKです
作り方
1. 下準備
レタスはほんの少しの塩(分量外)をふって折りたたんでおく。
▲「このときの塩の量はほんの少し。 “チッチ” くらいです」と小堀さん
小堀さん:
「食パンの大きさより、やや小さめにたたみます。
こうすることでパンからはみ出ないので、レタスが多めでも食べやすいんですよ」
2. サンドイッチを作る
① 食パンはトーストして、両面の内側にマヨネーズをぬる。
▲両面においしそうな焦げ目がこんがりつくくらいトーストします
② スクランブルエッグを作る。卵をボウルに溶きほぐし、塩少々(分量外)を入れてよく混ぜる。
フライパンにバターを入れて強めの中火にかけ、バターが溶けたら卵液を入れる。ゴムベラで大きくまとめて半熟のうちに取り出す。
③ パン、トマト、ハム、チーズ、スクランブルエッグ、レタス、パンの順に重ねたら、上からぎゅっと押して馴染ませる。
▲塩気がほしい方はトマトの上に少量の塩(分量外)をふるとよいです
▲お好みでスクランブルエッグに黒こしょうを挽くのも◎
小堀さん:
「サンドイッチをべちゃっとさせずにおいしく作るコツは、パンの内側にバターやマヨネーズなどの油脂をしっかり塗ること。
それから、重ねる順番も大切です。今回だと、チーズの上に温かいスクランブルエッグをのせることでとろっとした食感が楽しめます。ハムやチーズの塩気でレタスを食べたいときは、それらを隣どうしにするのもいいです。
色々試して、おいしい重ね方を見つけてみてくださいね」
3. 包む(お好みで)
大きめにカットしたクッキングシートやワックスペーパーの中央にサンドイッチを置く。シートの上下の端をあわせて、1cm幅で折りたたんでいく。
左右の端は上から押さえながら三角形に折り、
底面のほうに折り曲げる。
カットしたら完成。
小堀さん:
「卵は2つ使ってもいいですし、目玉焼きにしても、なしでも大丈夫。ハムはカリッと焼いたベーコンに代えてもいいですね。
そのとき家にあるもので、自由に作れる定番のサンドイッチです」
***
大きな口を開けてサンドイッチにかぶりつくと、ジュワっと広がるしあわせの味。とろけたチーズや、食べ応えのあるシャキシャキレタスがたまりません。
家にあるもので思い立ったら作れる手軽さも嬉しく、取材の翌日の朝ごはんに早速作りました。サンドイッチから始まる朝にはまってしまいそうです。
次回は、カリカリのチキンソテーが主役のボリュームサンドをご紹介します。どうぞお楽しみに。
【写真】上原朋也
もくじ
小堀紀代美さんの焼き菓子レシピはこちらから
小堀紀代美
料理家。カフェのような食堂のような「LIKE LIKE KITCHEN」を経て同名で料理教室を主宰。気持ちはいつも『料理勉強家!』楽しくをモットーに。インスタグラムは@likelikekitchen から。
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