【お酢でおいしい夏ごはん】03:酸味でさっぱりさわやかに。鶏肉ときゅうりの「ごちそう白和え」
ライター 瀬谷薫子
さっぱりしたものが恋しい夏。お酢の力でいつもの料理も食べやすくアレンジしたいものです。
今回は料理家のスズキエミさんに、お酢を効かせたおかず&麺もの4品を教わりました。
3品目は、エミさんの夏の定番だというお酢入り白和え。お肉も野菜もごろごろ入った、ごはんにのせてもおいしい「ごちそう白和え」です。
お酢で爽やか、口当たりも軽やか
ささみときゅうりの「ごちそう白和え」
材料(2人分)
絹豆腐…1/4丁
鶏ささみ肉…2本
きゅうり…1本
みょうが…1個
白ごま(※1)…小さじ1
A
米酢(※2)…大さじ1
砂糖…大さじ1/2
しょうゆ…小さじ1
塩…少々
酒…少々
※1 すり鉢で作る場合は白ごまを、すり鉢がない場合はすりごまを使います
※2 お酢はまろやかで食べやすい米酢がおすすめ。なければ穀物酢でも作れます
作り方
1.具材を下準備する
絹豆腐はキッチンペーパーに包み1時間ほど水を切る。きゅうりは手のひら又はまな板で板ずり(表面に塩適量を擦り付ける)してから、めん棒などでたたきひと口大に手でちぎる。
スズキさん:
「板ずりすることできゅうりの表面に傷がつき、手でちぎることで断面に凹凸ができ、味が染みやすくなります。シンプルな料理だからこそ、このひと手間で味が変わります」
ちぎったきゅうりに塩少々(分量外)を振り、10分位おいたら水気をしっかり絞る。
▲さらしや手拭いで包んで絞ると、力を入れてもきゅうりが崩れません
2.鶏ささみ肉を茹でる
鶏ささみ肉は筋をとり、塩少々(分量外)をすりこむ。鍋に鶏ささみと浸るくらいの水、酒少々を入れ、沸騰したら弱火で2分煮て、ふたをして火を止め余熱で8分置く。
粗熱がとれたら食べやすい大きさに裂く。
3.材料をすべて混ぜ合わせる
すり鉢でごまを擦り、豆腐とAの調味料を順に加えて擦っていく。
(すり鉢がなければボウルと泡立て器でOK。その場合、ごまは白すりごまを使います)
なめらかになったら、きゅうりと鶏ささみ、小口切りにしたみょうがを加え、ヘラでざっくりと和えればできあがり。
スズキさん:
「白和えはまったりしたコクがあるので、夏はお酢で爽やかにアレンジするのがわが家の定番。大きめに切った具材を入れればボリュームも増し、お腹にもたまります。
お砂糖を加えることで酸味がまろやかになり、子供でも食べやすい味に。枝豆やコーンなど夏らしい野菜を加えてもおいしいです。水っぽくならないよう、野菜の水気はしっかり切ってくださいね」
▲ごはんにのせて、ごま油としょうゆをたらりとかける丼もおすすめ
「白和えというと丁寧な料理に聞こえますが、”豆腐和え” だと思って大らかに作ってみてください」とエミさん。すり鉢のないわが家では、泡立て器とボウルで作りましたが、十分おいしくできました。
食感もつるんと爽やかで、食欲のない日にも箸がすすむ味。夏バテの兆しが見えてきたら、こんなひと皿はいかがでしょうか。
【写真】市原慶子
もくじ
スズキ エミ
料理家。料理教室「暦ごはんの会」、オンライン料理教室「一汁一菜暦ごはん」主宰。夫と小学生の息子との3人暮らし。素材の持ち味を生かし、日本の季節を身近に感じられるようなごはん作りを、書籍や雑誌などで提案している。Instgram:suzukiemi.gohan
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