【身体ほぐれる生姜】01:焼き目をつけたら煮込むだけ。いつもの材料で簡単「生姜の参鶏湯」
編集スタッフ 吉野
外の寒さに、思わず身体を小さく丸めて歩く1月。毎年この季節になると、身体だけでなく気持ちまでかたく縮こまってしまうように感じて、ちょっぴり参ってしまいます。
帰ったら、身体の中からぽっと温かくなるごはんを食べたいな。そんなとき頼りたくなるのが、生姜を使ったメニューでした。
でもいざ考えてみると、知っている生姜の使い方ってかなり限られているのかも……。
そこで今回は、心身ともにポカポカと温かく過ごせる生姜を使ったレシピを、郷土料理家のminokamo(みのかも)さんに教えていただきました。じんわり温まる汁物から、メインになるおかず、さらにごはんのおともまで、全4話でお届けします。
第1話でご紹介するのは、生姜の参鶏湯。身近な食材を使った簡単なレシピからは想像できない、本格的な味を楽しめますよ。
いつもの材料で、気分は韓国。
冷えた身体いたわる「生姜の参鶏湯」
材料(2〜3人分)
生姜…1片
ねぎ…1本
にんにく…1片
手羽先…5本
手羽元…5本 ※手羽先か手羽元、どちらか一方を10本でも作れます
もち米…0.5合(うるち米でも可)
水…1100ccほど
塩…小さじ1ほど
植物油…大さじ1(今回の特集では、太白ごま油を使いました)
※お好みでクコの実を入れると、より本格的な味わいに
作り方
1. 手羽先と手羽元をさっと水で洗い、フライパンに油を敷いて並べる
▲臭みを除くために洗います。優しくささっとで大丈夫
▲手羽先は皮目を下にして、焼き目をつけます
2. 皮目がきつね色になるまで、ひっくり返さずに中火で焼く
minokamoさん:
「手羽先も手羽元も、動かしたりひっくり返したりせず、片面だけに焼き目をつけます。
こうすることで皮目の脂が落ちて、短い煮込み時間でもほろほろになりやすいんです。香ばしさもアップしますよ」
3. 焼いている間に生姜、ねぎ、にんにくを切る
生姜を皮付きのまま薄切りにする。にんにくは皮をむき、2mmほどに切る。
minokamoさん:
「生姜は皮付きのまま調理することで、生姜らしい、たくましい風味と食感を楽しんでいただけると思います」
ねぎは、白い部分を長さ5cmほどに切る。
緑の部分は半分の長さに切り、手でぎゅっとねじる。
▲「硬めな緑の部分はねじることで、煮る時間が短くてもねぎの香りが引き立ちます」とminokamoさん。ねじると、きゅっと音がしていました
お好みで、薬味用に生姜を薄切りしたものを2枚分と、ねぎ大体10cm分を残しておく。
4. 厚手の鍋か土鍋に、塩以外の全ての材料を入れる
5. 強火で沸騰させ、あくが出たら除く。弱めの中火にし、蓋をして30分ほど煮る
▲沸騰したあと、そのまま強火のままにしておくと、あくを掬いやすいですよ
minokamoさん:
「土鍋や厚手の鍋は、煮込み料理に向いています。保温性に優れているので、じっくり加熱でき、具材のうま味を引き出しやすいんです。
ですが、もしなかったとしても大丈夫。同様に30分煮たあと一度冷ましてから、再度5分ほど加熱してください。冷ましている間に、余熱を使ってうま味を引き出すことができますよ。
鶏肉の身と骨から、だしがしっかり出て、味わいが奥深くなります」
6. 塩で味を整え、お好みで薬味をのせて出来上がり
▲薬味用に残しておいた生姜とねぎは、千切りに
minokamoさん:
「煮込んだ生姜は、そのまま召し上がれます。さらに生姜を楽しみたいときは、薬味用の生姜を仕上げに入れてくださいね。
手羽先と手羽元から出てきた油で、ねぎの硬めな部分もくったり。煮込むついでに、冬にあまりがちな白菜や大根を入れてもおいしいですよ」
さまざまな工夫のおかげで、短い煮込み時間でしっかりと鶏のうまみが味わえるスープに。手羽先と手羽元はほろほろです。
生姜の味わいや食感も、ぜひ楽しんでくださいね。
次回は、生姜といえばのあのおかずを、いつもと少しだけ違う食べ方でいただきます。
【写真】メグミ
もくじ
minokamo
料理家、写真家。岐阜県美濃加茂市出身。祖母と一緒に料理したことが料理活動のはじまり。日本各地の郷土食の取材にも力を入れている。著書に『粉100、水50でつくる すいとん』(技術評論社)、『料理旅から、ただいま』 (風土社)など。http://minokamo.info
Instagram:@minokamo
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