【北欧の器と、デイリーライフ】前編:朝のひととき。みずみずしく豊かな気持ちにさせてくれるプレートがあれば
編集スタッフ 松田
新緑がキラキラとまばゆい季節。近所を歩くと、ところどころで紫陽花が青や赤紫に色づきはじめている様子も。花や緑をみているだけで、なんだか元気をもらえるなと感じます。
そんな植物の力を日々の暮らしに取り入れられたら素敵ですが、花や緑を欠かさず部屋に飾るのは難しいもの。
そこで、今回の特集でピックアップしたのが北欧生まれの食器です。
器好きの方ならきっとご存知だと思いますが、北欧諸国でつくられた食器は、植物モチーフの絵柄が描かれたものが多いんです。寒い季節が長い北欧、生き生きとした植物の力を暮らしに取り入れたい、もしかしたらそんな思いも関係しているのかもしれません。
何気ない食卓の風景に華やぎを与え、ぐんと豊かなものにしてくれる植物モチーフのプレートやカップを暮らしのワンシーンに取り入れてみたら……。
そんなイメージを膨らませながらご覧いただけたら嬉しいです。
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スウェーデンのデザイナー、スティグ・リンドベリの代表作。
「ベルサ」はスウェーデン語で「緑に囲まれた小さなスペース」。
今なお生産数が少ない希少な復刻版で、
オリジナルと同じハンドメイドに近い製法を採用し、
1825年創業のスウェーデンの歴史ある
陶磁器工場・グスタフスベリ社で作られています。
一点ごとに異なる味のある表情や温かみは、
大量に生産されたものでは得難いもの。
いつもより少しのんびり起きた朝。
お湯を沸かし、コーヒーを淹れながら、その香りで少しずつ目を覚ます。
パンをトースト。今日は葉っぱ模様のベルサのプレートにのせよう。
どこかキリッとした端正な雰囲気がお気に入り。
▲直径18cm、コンパクトで取り回しやすくて何かと便利。自然と手に取りたくなるサイズ感です
朝はまだたくさん食べられないので、二切れぐらいがちょうどいい。
こっくり甘いスプレッドと、さっぱりしたリコッタチーズをお供に添えて。
ぷっくりとした葉っぱが並ぶ絵柄。
どんな瞬間にみても、あぁ可愛いなぁと思う。
手元の景色にときめいていたら、自然と気分も上向きに。
▲電子レンジ、食洗機の使用もOK。一点もののヴィンテージと異なり、日常で気軽に使えることが復刻版のよさかもしれません
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フィランドの食器ブランドARABIAのデザイナー
エステリ・トムラの代表作。
北欧に春を告げる花といわれる、
クロッカスが描かれたシリーズは
1978〜79の2年間しか製造されなかったため
北欧ヴィンテージの中でも特に人気で希少。
2022年に待望の復刻版が発売。
朝の身じたく。
四角いプレートに描かれたクロッカスの花は、
北欧では春の訪れの象徴で、新しい季節のはじまりをあらわすそう。
眺めていると凛とした気持ちになれるから、
朝のスタートにぴったりだと思い、アクセサリープレートとして愛でてみる。
▲サイズは縦15 × 横19cm。つるりとした手触りで、しっかりした厚みがあり、丈夫で上質感のある佇まい
華やかでシックな絵柄が、ちゃんと楽しめる余白感。
クロッカスの花の生き生きとした様子が、すごく細かく描き込まれていて。
眺めていて飽きないなぁと思う。
シルバーのブレスレットやリングとよく似合う。
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朝のワンシーン。植物の生き生きとしたみずみずさを感じるプレートがあれば、1日のはじまりも楽しくなりそうです。
後編では、休日の午後のひとときや晩酌タイムでの提案をご紹介します。
【写真】滝沢育絵
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