【運気が上がる部屋づくり】前編:まずは玄関から。風水から考える、いい “気” を呼ぶインテリアのコツ

ライター 嶌陽子

春に向けて部屋の模様替えなどをしたくなる時期。自分も家族も毎日機嫌よく過ごせて、やりたいことに思う存分力を注げるよう、気持ちのいい空間をつくりたいものです。

そんな話をスタッフ同士でしていた際、話題に上ったのが「風水」。「この場所は気がいい」「悪い気を払う」という言葉は度々耳にしますが、実際にどうすれば、家にいい気を呼び込むことができるんだろう? そもそも、気とは、風水とはどんなもの? 少しでもその考え方を知っておけば、家のなかを整えるモチベーションにもつながって、部屋づくりがさらに楽しくなりそうです。

今回、いい気に満ちた部屋にするための方法を教えてくださるのは、風水師のみよの哪知(みよの なち)さん。日本や中国、台湾で風水を学び、これまでにたくさんの家や店舗、事務所などの鑑定や心地よい空間づくりのアドバイスを行ってきました。

運気の上がる部屋にしたい!と意気込む当店スタッフ、津田の自宅を実際に見ながら、手軽にできる工夫を教えていただきます。

 

「自分の家はすこやかかな?」。そんな視点で住まいを見てみる

▲やさしく、かつ的確にアドバイスをくださるみよのさん(左)と、熱心に聞く津田(右)

津田は1LDKのマンションで夫と2人暮らし。それほど広くはない部屋で、できることも限られるなか、どうしたらいい気を呼び込めるかを知りたいといいます。具体的な方法を教えてもらう前に、まずは風水とは何かを教えてもらいました。

みよのさん:
「風水は古代中国の人々が、自然からの知恵を取り入れて、安心・安全、豊かに暮らすという考えから始まったものです。

人間もものも、自然界の植物も、あらゆるものが一つひとつエネルギーのようなものを発していて、それが “気” と呼ばれるものです。気にはそれぞれいろんな性質がありますが、それらがバランスよく整っていて気持ちよく巡っている空間が、心地よく過ごせて運気の上がる空間といえると思います」

みよのさん:
風水で大事にするのは、一つひとつのものが発している気がバランスよく存在していて、息がしやすい、気持ちいい家になっているかどうかということです。まずは『自分の家はすこやかかな?』と客観的に見てみるのも大事だと思います。そのうえで、弱い部分を少し整えてあげればいいんです。

風水というと “市販の風水グッズを置く” といったことを連想する人も多いと思います。もちろん、そういうものを取り入れるのもいいと思いますが、身のまわりにあるものでも大丈夫。自分の好きなものを使って、工夫しながらいい気が巡る部屋にしていけたら楽しいですよね」

 

玄関は家の「顔」。雑貨やアートで明るい空間に

いよいよ場所別の具体的な工夫を教えてもらうことに。いつもは住まいごとの方位などを元に細かくアドバイスをしているみよのさんですが、今回は誰でも取り入れられる工夫を教えていただきます。まずは玄関です。

津田家の玄関は、入ってすぐのところに収納スペースが。靴などは扉付きの収納にしまったりしてきちんと整頓しているものの、コンパクトな玄関なので、ものを飾るスペースがあまりないのが悩みなのだそうです。

みよのさん:
「風水では家を人の体にたとえるんですが、玄関は家の “顔” を表していて、外から気が入ってくる場所でもあります。すごく大事な場所です。

玄関がきれいで明るいと、いい気を呼び込みます。できるだけ明るくすることと、好きなものを飾って自分らしく整えることがポイントになります。玄関が暗い場合は、ライトを一つでもつけるといいと思いますよ。また、ものを飾るスペースがない場合は壁に取り付けられる棚を活用してもいいかもしれません。

可愛い音が鳴るドア鈴をつけるのもおすすめ。ドアを開けた時に音が鳴ると、悪い気を払い、いいものを呼び込んでくれます」

▲みよのさんのアドバイスを参考に、玄関にドア鈴やオブジェを飾ってみました! 空間も可愛くなってテンションが上がります。

みよのさん:
「ほかにおすすめなのは、ゴールドなどの光るもの、観葉植物や生花、アートなど。今年のラッキーカラーはグリーンなので、グリーンが入ったアートを飾るのもいいですね」

みよのさん:
「いい気が入りやすいよう、玄関はなるべくすっきりさせて、こまめに掃除するのがポイント。靴をオープン棚収納にしている場合はカーテンをつけてあげるだけでも大丈夫です。

玄関に鏡を置く際は、常にピカピカにしておくことが大事。また、できればその鏡に何が映るかを気にするとよいと思います。外の景色やトイレ、散らかっている靴などはなるべく映らないように、理想は飾っているアートや植物が映ることです。ポジティブな気を広げてくれますよ」

– picked up items –

 

「家の背中」に当たる部分には、安定感のあるものを

▲みよのさんが座っているダイニングテーブル辺りが、津田の住まいの「背中」に当たる部分

続いて見てもらったのは、みよのさんがもうひとつの大事な場所だという「家の背中」=玄関の反対側の面の中心辺りです。津田の家では、ちょうどダイニングテーブルが置かれた辺りになります。

みよのさん:
「家の背中に当たる部分は、どっしりと安定させてあげたい場所です。ここに安定感のあるものがあると、家や暮らしも落ち着きやすいんですよ。このテーブルのように、四角いものがあるのはいいですね。チェストなどでもいいと思います。

津田さんが壁に飾っている絵も、大地に家が立っているもの。どっしりしていて、この場所に飾るのにぴったりです。あとは、観葉植物を置くのもおすすめです」

みよのさん:
「家の背中に当たる部分がほとんど水まわりだという場合も壁に安定感のある絵を飾ったり、四角い鉢のどっしりした観葉植物を置いたりして補ってあげるといいです。

植物は、葉が垂れ下がるものではなく、上に伸びるものをぜひ。水まわりって、水を下に流すでしょう? そこに葉が垂れ下がる植物を置くと、気が全部下に行ってしまいます。下に流す場所には、その分上の方向に向いているものを置くといいですよ」

– picked up items –

みよのさん:
「体に弱い部分、不調な部分があればさまざまなものを補って整えますよね。家も同じ。風水の視点から見て、理想的といえない部分があっても悲観せず、工夫しながらなるべく補ってあげればいいんです」

さまざまな事情や制約があるなか、風水的に理想通りの住まいに暮らすのは難しいのでは?と思っていたところ、みよのさんからポジティブな言葉をかけてもらってほっとしました。植物や絵、小物など、家にあるものや比較的手軽に手に入るもので整えられるのも魅力。さっそくいろいろ実践したくなってきます。

続く後編では、キッチンや人が集まるリビングの整え方、そして不調な時、特に運気を上げたい時に取り入れたい、香りや植物についても聞いていきます。

 

【写真】丸尾和穂


もくじ

 

みよの 哪知(みよの なち)

商社勤務を経て、地理風水の第一人者、御堂龍児老師のもとに弟子入り。日本の山々や中国・台湾を廻りながら風水の学び、内弟子として鑑定の補佐を行う。2007年に風水教授許可を得る。住宅や店舗、事務所などの鑑定や心地よい空間づくりのアドバイスを行うほか、セミナーや講演など、多方面で活躍中。インスタグラム:@nachi.miyono

 


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