【特集|店長佐藤の、暮らしとしごと】第5話:暮らしもしごと、しごとも暮らし
編集スタッフ 田中
聞き手・文 スタッフ田中、撮影 鍵岡龍門
5日間の連載で、当店店長・佐藤の「暮らしとしごと」としてお宅訪問し暮らしを楽しくする当店のアイテム使いや、仕事に対する思いなど、日々のヒトコマを紐といた特集です。
暮らしもしごと、しごとも暮らし。「北欧、暮らしの道具店」8年目です!
いまから7年前、代表青木と店長佐藤の兄妹2人だけで始めた当店は、8年目を迎えることができています。
大きな変化といえばスタッフ増員のためにオフィスを移転したり、北欧の枠を越えてより幅広いアイテムをご紹介するようになってきたことなどがあります。
また、KURASHI&Tripsというオリジナルのフードブランドからジャムをお届けするというチャレンジもはじまっています。
最終日の今日は、佐藤のお店への思いなども交えながら仕事風景をお届けしていきます。
約20名のスタッフたちと過ごす日々。
現在、約20名のスタッフが1フロアでそれぞれの業務についています。
佐藤としては、こうした人数をまとめる立場になろうとは予想だにしていなかったそうです。
仕事の手をとめて、キッチンへコーヒーを淹れにきたとき。
ちょうど一緒になったスタッフと他愛もない話で盛り上がっているのを見かけます。
佐藤:
「あれ?髪きった?とか、今日はランチどこで食べてきたの?なんて他愛もない会話をとても大事にしています」
普段は笑い上戸で明るい性格の佐藤といると、自分がスタッフであることを忘れて苦楽をともにしている仲間のように感じてしまうこともありますが、お店全体の舵取りをしている姿も、もちろん私たちは見ています。
スタッフが増え、全員と同じ時間をかけて同じ量の会話をすることは難しいけれど、スタッフの意外な一面とか、ふとした時に見せる自信みたいなものに目ざとくあって、適材適所を知りたい。
一人ではできないことを実現可能にしてくれる場所であると、お互いが感じ合える場所にしたいと珍しく(?)まじめに話していました。
兄と、妹である自分。
一日に一度は見かけるのが上の風景。
佐藤のデスク横にどっかりと座った青木がぼそぼそとお店のことや最近あった事など四方山話を始めます。
生まれたときから一緒、なんだかんだ働く場所も一緒となった代表青木と佐藤。
開店当初は、ひとつひとつの仕事を一緒にしていて喧嘩ばかりしていたと言います。
佐藤:
「以前は言い合いになることも多々ありましたが、最近はお互いの役割への信頼が強まってきているからか、喧嘩は減りました。
でも昔からこうやって二人でふと思いついたアイデアや近況、考えていることを自由に喋るのは変わらない。
ここから端を発してできた企画も多いんです」
この風景、私たちスタッフにはおなじみなんですが二人の声が聴こえてきて、朝が始まりオフィスの空気が緩やかになっていくような気もしています。
商品への変わらぬ愛情。
(セラミック焼き網)
開店当初から変わらないことは、お客様へお届けしている商品たちへの変わらぬ愛情です。
バイヤーがセレクトしてきた商品を真剣に吟味して取扱いを決めています。
「なぜ、私たちのお店に置きたいか」
「私たちなら、どう使うか」
「みなさんに、どう使ってほしいか」
シビアな瞬間のひとつです。
上の写真は、取扱いを検討しているアイテムを実際に試しているところ。
自分の暮らしのなかで使ってみた感想などをもとにバイヤーとのミーティングで真剣に話し合います。
2014年3月にスタートした、KURASHI&Tripsのジャム。試作の味見は欠かせません。
佐藤:
「試作品を持ち帰ってどんなジャムでも必ずトーストとヨーグルトの両方に合わせて食べてみます」
毎回同じ食べ方をすることで風味や甘さの度合いの変化に気付きやすいそうです。
それを率直にプロデューサーである料理家のフルタさんへフィードバックしているようです。
暮らしからしごとへの切り替えはテイクアウトのコーヒー。
暮らしとしごとが入り混じったような生活のなかで、仕事モードへ切り替えるために何をしているか?聞いてみました。
佐藤:
「朝は、オフィスに向かう途中必ずコーヒーを買いに行くんだよ。
コーヒーをすすりながらオフィスまで歩く少しの間に仕事モードにカチッと切り替えてる気がするなあ」
店長佐藤の暮らしとしごと、5日間にわたってお届けしてきましたがいかがでしたか?
改めて3年ぶりに佐藤宅に密着してインテリアの様子や植物との付き合い方を見て、楽しんでいただけていたら嬉しいです。
また、オフィスでの風景では普段あまり見ない姿をお届けできたかなと思います。
最後に、店長佐藤にバトンタッチして特集を終わりにさせていただきます。
特集のおわりに、佐藤より。
我が家に取材などで来られる方から「お子さんがいる家とは思えませんね」と言われることがあります。
子どものモノがあまり表に出ていないせいもあるのかもしれませんが「だって、今日は必死で掃除して散らかっていたものを片付けてお待ちしていましたから」と本音がポロリと出ることも。
じゃあ、日常はどうか。
まだ幼い息子が散らかしたオモチャや、盛大に床にばらまいてくれた小石や紙くずを片してはまたやられ、片してはまた、、の繰り返しです。
「はあ」と溜め息をつきたくなることもあるけれど、そんな風景も今しかない、悪くないかもとも思っています。そして、そういうところは勿論ですが今回の特集には写っていません(汗)
そんな日々のなかで、自分の心に少しでも余裕が生まれるよう切実な気持ちでしていること。
それが今回の特集に写っていた、自分が好きだと思うモノを素直に家のなかで楽しむことだったり、誰かのアイデアを真似ながら片付けやすいように工夫することだったりするのかもしれません。
お店でどんな商品を紹介しよう?どんな読みものをつくろう?と考える時も、どこかで自分自身をワクワクさせたり、元気づけたり、励ましたりするものを探しているような気もします。わたしと同じように感じてくれる方が100人でも200人でもいてくださったら嬉しいな、なんて思いつつ。
これからも自分にとっての励みが、遠くの誰かや近くの誰かの励みにつながるように、暮らしとしごとを行ったり来たりしたいと思います。
最後までお付き合いくださりありがとうございました!
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