【店長の佐藤よりお客さまへ】世界先行での発売が叶った「Pomona」復刻シリーズ。沢山のご注文をいただきありがとうございます!
【店長コラム】カップが選べる喫茶店で思いだす、高校生だったあの日のこと。

時折ふと訪れたくなる喫茶店があります。
我が家からは電車に乗ってひと駅のところにある喫茶店。
あたらしい洋服やら靴やらを買ってからホクホクした気持ちで立ち寄ることが多い、わたしにとってはショッピング後はココという大切な場所です。
どうしてこの喫茶店が好きで通ってしまうのか?
それは、その日の気分でコーヒーカップを選ばせてくれるから。
棚にずらりと並ぶコーヒーカップから「今日はどれになさいますか?」と言ってもらえるのが、ほんとうに心地よい。
わたしは視力が低いので目を細めながら「うーん、どれにしようかな~」と選ぶ時間が好きなのです。
ある日、選んだカップはこれでした。

ある日は、こんな気分でした。ブルーで縁どられたシックなカップをセレクト。
コーヒーを飲み終わった後で、カップの裏を見てみたら「GIVENCHY(ジバンシー)」という刻印が。
こんなふうに、気分まかせに選んだカップがなんのブランドのものだったの?と、あとになって知る楽しみもあったりします。
この喫茶店に来ると思いだす、広島で過ごした高校時代のこと。
わたしは高校時代を父親の転勤の関係で広島県で過ごしました。
当時住んでいたマンションの目の前には瀬戸内海!遠くには宮島も見えました。そして、その反対には山並みが。
家を出ると、海を背にして山に向かって自転車をこいで高校へ行き、帰りは山を背にして海に向かって自転車をこぐ。
今思えば、なんて贅沢な通学路だったんだろう!って懐かしく思い出します。
週末になると、すでに免許をもってる年上の友達の車で、山の奥のほうにある喫茶店をめぐったりしていました。カフェブームがやってくるよりずっと前のハナシです。
そのなかに今でも忘れられない喫茶店があります。
その喫茶店は年配の男性店主が、お客さんの雰囲気に合わせて異なるコーヒーカップを出してくれることで有名でした。
ある日、友達と一緒に出かけたその喫茶店で、コーヒーが出てくるのをドキドキしながら待っていました。それぞれ占いの結果を待つみたいに。
どんなカップで出てくるんだろう?どんなイメージで見られてるのかな?と。
その結果が当時のわたしには、なかなかショックでした。
友達のコーヒーはかわいらしい花柄のカップで出てきたのに、わたしは土モノのゴツゴツとしたカップだったのです。あまりにそれが対照的すぎて「そうきたか~」と高校生のわたしはちょっとまっすぐ受け止められなかった(笑)
でも、今だったら喜べる自信があります。「店主のおじさま、そうなりますよね~」と。
それは、高校生の頃よりはこれまでの道のりを経て自分のことを知ったからだろうと。
自分を知れば知るほど「そんなはずじゃない」から「だよね」と受け止められることが増えていくようなイメージ。ならば、年齢を重ねることもそう悪いことではないなあと改めて思うのです。
すっかり大人になった今、土モノのゴツゴツしたカップも、上の写真みたいなシックなカップも大好き。さらに言えば、かわいいものにも「かわいい!」とまっすぐ飛びつける自分がいます(笑)面白いものですね。
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