【あの人のバッグ】国も時代も、さまざまに。インテリアショップ店主の、旅するようなかばんの中身

リップに手帳、お財布、ポーチ。お出かけに欠かせないものとして選び集めてきた「バッグの中身」には、そこかしこにその人らしさが詰まっているように感じます。
「あの人のバッグ」は、気になるあの人のバッグやポーチの中身を見せてもらう連載。
今回ご登場いただくのは、国内外のハンドクラフトやアンティークを扱うお店『Shop Rungta(ルンタ)』の店主、インテリアコーディネーターの波賀真由美さんです。
▲インドのブロックプリントのコースター。私吉野はお店に伺った際、このコースターに一目惚れでした
お店に並ぶアイテムは全て、国内外を問わず波賀さんご自身で直接足を運んだり、それぞれの国の作り手と一緒にもの作りを進めたりして集まったもの。
「小さな店ですが、束の間、旅をするような気持ちで楽しんでもらえたら嬉しいです」
そんな『Shop Rungta』の店主・波賀さんのかばんには、どんなアイテムが入っているのでしょうか。
− バッグとその中身 −
ほっとする手触りの布ものを入れて。
アイテムの背景に興味があります

(左上から時計回りに)
大ポーチ / Rungta
ステンレスボトル / MILTON
文庫本 / マーガレット・アトウッド『侍女の物語』
財布 / Rungta
ペンケース / Rungta
キーホルダー(なくさないよう、大きめアンティークの鈴を)
小ポーチ / Rungta
ウズベキスタンのシルクベルベットポーチ(カードケースとして)
ハンカチ / Rungta
波賀さん:
「気に入っているアイテムの共通点は、手仕事のもの、ほっとする手触りのもの、香りが良いもの。『どこで、どのように、どんな人たちが作ったか』といったルーツを含め、アイテムに惹かれることも多いです。
オリジナルアイテムのシルクベルベットポーチの布は、世界中でウズベキスタンにしか残っていない、貴重な織物。それをトルコの工房で、ポーチに仕立ててもらっています。ふわふわの生地が、かばんの中で手に触れるたびほっとします。
中身のほとんどを占めている、インドのブロックプリントのあれこれも、手仕事によって作られたものです」
▲「ブロックプリントのポーチは、ちょっと面倒なパッキング作業も楽しくしてくれるんです」と波賀さん
波賀さん:
「このポーチは他にもたくさん種類があって、サイズごとに用途を分けて使っています。もう愛用して長いのですが、不思議と飽きることがありません」
お気に入りのかばんは?

波賀さん:
「ラトビアで作られたバスケットを、通年愛用しています。内側に、ブロックプリントのポーチを入れて使うのが定番です。
バスケットはラフに扱っても壊れにくく、どこにでも気軽に置けるので使い勝手が良くて。大きさやかたち違いのものを、荷物の量に合わせて選んでいます」
▲Rungtaで2025年7月に開催した「ラトビアのバスケット展」
− ポーチとその中身 −
インドのポーチには、リフレッシュアイテムを。
『SHIGETA』のオイルは、10年愛用中です

(左から)
レスキューレメディ / Bach Flower Remedies
エッセンシャルオイル / ミカエル・ザヤット
エッセンシャルオイル / SHIGETA
ハンドクリーム / ユースキン
DANT KANTI(歯磨き粉) / PATANJALI
波賀さん:
「ポーチは、洗える素材のものを選ぶのがマイルールです。
中身は重くならないよう、最低限に。リフレッシュアイテムを中心に入れています。
一番右のチューブ『DANT KANTI』は、インドの伝統医学のアーユルヴェーダに基づき、ハーブから作られた歯磨き粉。癖になるスッキリ感があります」

波賀さん:
「中でもお気に入りなのは、『SHIGETA』のブレンドエッセンシャルオイル。この “Body Mind Spirit” は、10年近くリピートし続けているアイテムです。
疲れたときや気分を入れ替えたいときに、手首にちょんとつけています」
お気に入りのアクセサリーは?

ネックレス / 手づくり
ペンダントトップ
波賀さん:
「お店をはじめる前に長くアンティークビーズの仕事をしていたこともあり、天然石や発掘ビーズがとても好きです。
このネックレスも自分で仕立てたもの。星読みをする友人がお守りに贈ってくれた菩提樹の実に、小さなパールとインダス文明時代のカーネリアンを合わせました。トップ部分を付け替えながら使っています。
発掘のビーズは、単なる装飾品ではなく、古代の人びとがお守りとして身につけていたもの。時を経て、手にしている不思議を感じます。お守りとして身につけているので、外から見えなくていいんです」

***
国内外のさまざまな職人さんと、ものづくりをしている波賀さん。より良いものを作るため、新たに挑戦することも多く、またとても細かなところまで調整を重ねるのだそうです。
その中で心がけていることをお聞きすると、「無理に急がず、丁寧さを大事にすること」「一緒にものづくりをしてくれる人たちとの関係を、何よりも大切にすること」と話します。
そんな波賀さんのかばんの中身は、長い間、背景も含め大切にされてきたものばかり。職人さんたちとの、深い関係が垣間見えるようでした。
次回はどんなバッグが登場するでしょうか。お楽しみに。
photo:波賀真由美さん
波賀真由美
経堂のインテリアショップ「Rungta」店主・インテリアコーディネーター。
Instagram:@mayu_rungta
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