【特集|はじめてのDIY】第1話:自分好みのフォトフレームづくり
編集スタッフ 田中
はじめての「Do it yourself!」、
簡単なDIYにチャレンジしました。
「特集・はじめてのDIY」というテーマで、簡単にできるDIYのアイデアを全5話でお届けします。
最近はDIY専門の雑誌や本もあり、おしゃれなインテリアや収納で楽しんでいる方も多いですよね。それでも、賃貸住宅だと退去時のことを考えて、壁に大きな穴は開けられないと悩む方もいらっしゃるでしょう。
賃貸住宅に住まうスタッフが多い私たちも、「棚を作って好きな色に塗りたい!」という気持ちはあるものの「何から始めたらいいのかな?」と疑問ばかりでした。
そこで、初めての方にも始めやすい簡単なDIYを、ある方に教わりに行ってきました。
オルネドフォイユの谷あきらさんに
教わりました。
今回DIYを教わった谷あきらさんは、東京・青山にあるオルネ ド フォイユという雑貨屋さんのオーナー。
2004年にお店をオープン、その後家具専門店「ボワズリー」など姉妹店もできました。また東京・吉祥寺にあるオルネ ル マルシェは、パリの日用品を現代風にアレンジした衣食住のツールが揃い、私たちも大好きなショップです。
谷さんが今のお店を開くきっかけとなったパリでの暮らしでは、自宅をリノベーションし、DIYで暮らしやすくするのがパリの人々の日常だったのだとか。その素敵なフレンチスタイルの空間づくりは著書にも現れています。
海外のインテリアに憧れる方にも、まずは手の届く範囲から「楽しく、直感的に、パリのひとのように気軽にDIYにチャレンジしてほしい」と書かれています。
パリで過ごした素敵なお部屋や、ご自身が日本に帰国してから住んでいるお宅のDIYのアイデアもたっぷりと載っていました。
この本を読んで「DIYを教わるなら、谷さんに!」と思い、今回の企画が叶いました!
初心者にもチャレンジしやすいDIY
全5アイデア!
谷さんに教わったアイデアは、全部で5種類です。
・フォトフレームのペンキ塗り
・家具のペンキ塗り
・磁力のあるペンキでマグネットボード作り
・照明の取り付けかた
・壁のフックづけ
いずれも初心者が始めやすいもので、製作にはスタッフ津田とスタッフ青木に加わってもらい、わたし・田中が撮影係をしながらDIYを楽しんできましたよ。
▲左:スタッフ青木、右:スタッフ津田
DIY初心者なので、作業途中には「これどうしたらいいのかな?」「ここが難しい」など初めてならではの疑問や難しさにもぶつかってきました。その度に谷さんにアドバイスをもらいながら進めていきました。
まずは、簡単にできることから始めます。この特集をきっかけに「チャレンジしてみよう」という気持ちになっていただけたら、とっても嬉しいです!
今日のDIY
「フォトフレームの色を自分好みに塗る!」
かわいいお店のDMやついつい買ってしまうポストカードなどを飾りたいフォトフレーム。お部屋の雰囲気にあわせてフレームの色が変えられたら、アクセントカラーにしたり、シックにしたりと楽しめそうです。
簡単なペンキ塗りの基本を体験できるので、お家に眠っているフレームがあったら、ぜひ試してみてください。
【用意するもの】
・ペンキ(水性塗料)好きな色
・はけ(柔らかめ)ペンキのカラーの分だけ必要
・やすり(細かい・400番、粗め・280番)
・ゴム手袋や軍手など
・エプロン
※購入場所や商品名などは、記事の最後にまとめてご案内しています。
【材料】
・市販のフォトフレーム
(今回はすべてIKEAで購入。ハガキや写真サイズ、W183×H128サイズ、A4サイズ、500×400サイズ)
▲大きめのポスター用フレームにもチャレンジしました!
【所要時間】
約半日(二回のペンキ塗りの間に2〜3時間乾かす時間をとるため)
【作り方の手順】
[1]ガラスや内部の厚紙は取り外し、フレーム部分にやすりをかける。削りカスは落としておく。
[2]一回目のペンキを塗る。
[3]ペンキを乾かす。(乾燥時間は各メーカーの推奨時間に従ってください。)
[4]二回目のペンキを塗る。
ポストカードを挟んで、フレームのできあがり!
谷さんからのアドバイス
Q:他の家具にペンキがつかないように、
どうやって養生したらいいですか?
A:「マスカー」というアイテムが便利できますよ!
やすりがけ、ペンキ塗りなどDIYで行うことはゴミが出たり、汚れが他の家具や床に付きやすいので、必ず養生をしていただいたほうがいいと思います。
今回使った便利な道具は「マスカー」。
マスカーは片一方にテープが付いていて、もう片方はビニルが伸びるようになっています。下記写真のように、机の上をこんなふうに養生することができるんです。
[1]マスカーを用意。
[2]テーブルの端にマスカーのテープを貼る。
[3]テープを伸ばして貼っていく。
[4]ビニル部分をテーブルに広げる。
今回は机の上で行う作業が多かったので、机にマスカーを貼りましたが、床に貼っても大丈夫です。ただし薄手のビニルになりますので、心配な方は厚手のビニルシートなどを使っていただいてもいいと思います。
Q: 乾かしている間の「はけ」はどうすれば?
A: マスカーでくるっと巻いておきましょう。
谷さん:
「ペンキを乾かしている間に、はけが乾いてカピカピにならないように、こうしてマスカーでぐるっと巻いて留めておくといいですよ!自己流ですが、楽な方法です」
Q: やすりがかかっているか、どう見極めたらいいですか?
A: 光にあてると、わかりますよ!
谷さん:
「やすりがけは、面倒に思うかもしれませんが、ペンキを塗る面に傷をつけておく大事な作業なんです。ペンキがそのざらついた部分に入り定着してくれるんですよ」
やすりがかかったかどうかは、下の写真を見てください。光をあててみると分かりますが、やすりがかかった場所はきちんと傷がついているのが分かりますね。
ちゃんとやすりがけがされていない部分は、ペンキをはじいてしまうので、この作業は重要なポイントでした。
できあがり!
フォトフレームに好きなポストカードを挟んで。
今回はさまざまなサイズのフレームに色を塗りましたよ。お掃除道具のイラストがかわいいポストカードサイズは、イラストの雰囲気にあわせてアイボリーを、その下の抽象画のイラストをいれるために、画面が引き締まるグレーをセレクトしました。
写真右には、当店でお買い物をしたときに一緒にお入れしている、ちょっと大きめのカード*をいれました。写真が引き立つように、シャビーなブルーグレーを使いましたよ。
*当店のカード…季節ごとに変更しており、現在は異なる写真になっています。
下の写真をいれるためのフレームには、ちょっとデコラティブな形の額を使いました。色はブラック、きりっとしていいですよね。
少しシャビーな雰囲気を醸し出す薄いブルーの額には、同じ海の色の大きなポスターをいれましたよ。こうして立てかけておくのも、よさそうですよね。
《本日登場した道具や材料の情報》
■フォトフレーム/すべてIKEAで購入
■やすり、マスカー、はけ/東急ハンズで購入(ホームセンターでも取扱い有り)
■水性ペンキ/「FARROW&BALL」英国メーカーのペンキ。他のメーカーのものでも「水性塗料」であれば使用可。
■ゴム手袋、エプロン/私物
おまけ・簡単にできるエイジング加工
上のフォトフレームは、ペンキを塗り終わった後に、あえてやすりをかけたもの。
そうすると、ちょっと古びた感じがでていい雰囲気なんです。
エイジング加工と呼ばれ、古道具のような出で立ちを演出するのに使う手法だそうで、ポイントを教わりました。
谷さん:
「地の色と上に塗るペンキの色が遠いほど、ペンキが剥げたときに出る風合いがよくなりますよ。また、木目がしっかりしているものやデコラティブな額のものだとよりいっそう古びた雰囲気が出ます」
▲こんなふうに少しやすりをかけて、元の地の色を出します。
*******************
1日目は、フォトフレームを自分の好みに塗りかえるアイデアをご紹介しました。
意外にも、やすりがけやペンキ塗りなど地道な作業って、集中できてストレス解消にもなるようでしたよ。塗りムラも、自分で作った「いびつ感」が出ていて、不思議と愛着がわいてきます。
明日は、今ある家具を塗り直したいときのコツをお届けしますよ〜。市販のスツールが驚きの変わりようです。
ぜひお楽しみに!
パリ流 谷さんの週末DIY – オルネ ド フォイユ店主に学ぶ、フレンチスタイルの家づくり – 谷 あきら 六耀社 2012-07-23 |
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