【店長コラム】花瓶をコレクションするという自分的流行、ただいま再燃中。

店長 佐藤

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何かの虜になってしまうという体験。

今のお店を始めてまだ間もなかった頃。

最初は北欧のヴィンテージ食器などを中心に紹介していたので、自分たちで現地に買い付け旅行に出かけることもありました。

ストックホルム市内で毎年冬に開催される大規模なアンティーク市や、街なかにあるリサイクルショップ、週末の屋外蚤の市などを巡るのはなかなかの体力仕事だったけど、今思い出してもエキサイティングな体験でした。

そんな買い付け旅行で、必ず目が合ってしまって連れて帰るのを我慢できなかったのがヴィンテージの花瓶

北欧ヴィンテージの花瓶は、魅力的なフォルム・絵柄・質感のものが本当に多くて、どれも現在は生産されてない一点モノだと思うと、そりゃあ連れて帰ってこないわけにいかない。

花瓶の魅力ってなんだろ?って考えてみると、もちろんお花の受け皿としての実用性もあるのだけど、単体でオブジェとして成立する佇まいであることが一番だと思っています。

なにかをコレクションするということがほとんどないわたしにとって、虜になってしまうモノとの出合いというのは貴重な体験。

そんな『花瓶熱』も息子を出産したタイミングで「これ以上増やしても割られちゃうかもな」なんて思うと何となく落ち着いちゃって、新しいのを買い足すということは長らくしていませんでした。

それが最近!またあの『花瓶熱』がめぐってきたのです。今度はヴィンテージの花瓶だけでなく、新しいモノも買いたくなってきました。

 

最近買った花瓶①
近所の雑貨屋さんでひと目惚れ

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これは近所の雑貨屋さんで買ったものでヴィンテージの花瓶ではありません。

でも、北欧で見つけたヴィンテージの花瓶とどこか似た雰囲気に釘付けになってしまい、気付くとレジに向かってましたね(笑)

わたしが今まで持っていた花瓶よりはスッと縦に伸びていて背が高いので、茎が柔らかめで首が垂れやすいお花も、俄然活けやすくなりました。

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淡いグリーンのスプレー薔薇も、この花瓶にさしただけで、とてもいい絵になってくれます。

 

 最近買った花瓶②
マリ・シミュルソンの花瓶

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北欧ヴィンテージの花瓶も、最近ひっさしぶりに買ってしまいました。

Mari Simmulson(マリ・シミュルソン)。

このデザイナー名を聞いて「あ、知ってる!」と思ってくださった方がいらっしゃったら、当店のことをかなり前から見てくださっている方かもしれません。

わたし、このマリ・シミュルソンという女性デザイナーの作品がずっと以前から本当に好きなんです。

最初、現地で見つけた時は、どうしてこんな素敵なものを作れたのだろうと、しみじみ感動したのを覚えています。

お店で紹介したことがある花瓶の一部はこんな感じ↓

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渋いと可愛いの中間、力強さと優しさの中間、そんな絶妙なバランス。心を捕らえつづけて離さない吸引力を感じます。

それもそのはず、彼女の経歴や生き様の背景を調べてみると、おそらく厳しい状況を切り抜けてきたであろうシーンも垣間見れて納得できるものが。

その人の生き様やそこで培われた美意識みたいなものが、やっぱり作品にアウトプットされるのだなと。

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–Mari Simmulsonてどんな人?

Mari Simmlson(マリ・シミュルソン)
1911年〜2000年

エ ストニアの出身。第二次世界大戦中、家族を残してスウェーデンに亡命。ストックホルムのGUSTAVSBERG社に入り陶芸を学ぶ。

その後 Upsala Ekeby社に移り、作品作りに専念。Upsala Ekeby社の最後のデザイナーとも呼ばれている。

彼女はアジアやアフリカの女性が世界で最も美しいと感じていたようで、そうした憧れや感性が、彼女のどこかエキゾチックなスタイルの作品に存分に表現されている。

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久しぶりに買ったマリ・シミュルソンの花瓶は、ピンク色のお花(?)と葉っぱが規則的に並んだ絵柄。

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色々なお花を活けてみて、花瓶との相性を確かめ中です。

花瓶コレクションを再開してみて思うことは、わたしの仕事や暮らしのなかで『花瓶』はなにかを象徴するキー・アイテムなのかもということ。

さらに、大好きな人(デザイナー)に再会できたみたいなトキメキも感じてます。

 

世の中の流行りも、自分的流行も
また巡っている。

世の中の流行も巡っているとか、また一周して戻ってくるとか、そんな話を聞くことがありますが、自分的流行も同じですね。

一周して、ちょっとだけカタチを変えて目の前にまた戻ってくる。

今回の『花瓶熱』も、まさにそうでした。

十年前・数年前の自分とはまた違った見え方・出あい方ができるから、またもや新しいトキメキが得られちゃう。

ファッションでも何でも「ああ、それ今また流行ってるものね」という冷ややかな視線もあるかもしれないけど、何度も巡ってくる流行に乗ったり影響されたりするのって、そう悪くないんじゃないかと思っています。

流行って誰が最初に作ってるんだろう?って子供の頃からずっと疑問だったけれど、その誰かが作ってくれた流行のおかげで、けっこう楽しんじゃってる自分がいたりも。

いつもどこかでミーハーでいたいなあ。

ふたたび巡ってきた自分的流行『花瓶熱』と向き合いながら、そんなことを考えたりもしています。

 


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