【ここから始める多肉ライフ】第1話:多肉植物って、こんなにたくさん種類があるんです。
編集スタッフ 二本柳
聞き手・文・写真 スタッフ二本柳
多肉植物の連載がはじまります!
本日より新しい連載、「ここから始める、多肉のある暮らし」がはじまります。
これまで多肉植物を育てたことがなかった方にも、一度枯らした経験からちょっと距離を置いていました…という私のような方にも、こちらの連載を通して “多肉ライフ” を安心して始めていただきたい。
そんな気持ちから、今回の連載では “基本のキ” となる情報を満載にして、7話にわたりお届けしたいと思います。
教えてくださったのは、多肉植物専門ストア「solxsol(ソルバイソル)」の松山美紗さん。
「お花屋さんになるつもりが、いつの間にか多肉専門店のオーナーになってしまった!」という、多肉をこよなく愛する松山さんに、基本のアレコレを教わりました。
こちらの連載をご覧になって、多肉ライフを始めるきっかけを作っていただければ嬉しいです。
秋は、多肉を育てる絶好のシーズン。
きれいに紅葉した多肉たち
松山さんによると、これから涼しくなる秋の季節は多肉植物を育てはじめるのにぴったりなシーズンなのだそうです。
グリーンの印象が強い多肉ですが、秋の紅葉した姿もまたかわいい!
気にかかっていたけれど育てた事はなかった…という方も、今がチャンスのようですよ。
1話目では、多肉の種類をご紹介します。
「多肉植物」とひとことに言っても、種類によってその表情はさまざま。
「こんなに色々あるんだ〜!」とわたしも驚いてしまいました。そんな数あるなかから一体どれを選べばいいのでしょう…?
松山美紗さん(以下、敬称略):
「なんといっても一目惚れしたものです!自分が本当にすきだと思うものを選ぶのが、多肉を上手に育てる1番の近道。
多肉は種類によってちょっとした育て方の違いはあるものの、基本的に同じ性質と思っていただいて問題ありません。
なので、潔く “見た目重視” で好みのものを選ぶのがオススメですよ」
なるほど〜。
それではさっそく、そんなバラエティ豊かな多肉の種類から手に入りやすい属を5つピックアップして、ご紹介していきたいと思います!
その1. ハオルシア属
【特徴】
葉っぱがかたい種類の硬葉系と、透明感あるやわらかな軟葉系の2種類をもつ。
【育て方のアドバイス】
◆寒さ暑さに強く育て易い。
◆他のタニクよりも水を好むので、水をしっかりと与える。葉先が枯れてきたら水不足の合図なので参考に。
◆強い光に当てると葉焼けしやすいので、通年室内管理の方が良い。
◎ハオルシア属の代表的な多肉:雫石(しずくいし)
松山:
「雫石(しずくいし)は、光をとおす軟葉系。水菓子のような透明感ある美しさがあります。ずっと見てると “わらび餅” に見えてきませんか?(笑) 」
その2. セダム属
【特徴】
葉っぱが小さく、ピリッと肉厚。自生するので、雑草のように群生する姿を見ることも。
【育て方のアドバイス】
◆寒さ暑さに比較的強いが、夏の蒸れが少々苦手なので風通しなどに気をつける。
◆日光がとにかく大好きなので、強い光の当たる窓辺や、屋外で育てると簡単。
◆寒さには比較的強い種類が多いので、冬も霜が当たらない場所であれば越冬可能。
◎セダム属の代表的な多肉:オーロラ
松山:
「ゼリービーンズのような見た目のセダム属。代表格は、こちらの『オーロラ』です。秋になるとオーロラのように紅葉してとても綺麗なんですよ。フォルムはどこか北欧風?」
その3. クラッスラ属
【特徴】
十字に葉っぱが重なっており、上にのびる木立性と、横にのびる匍匐(ほふく)性のものの2種類がある。
【育て方のアドバイス】
◆寒さ暑さに比較的強く育て易いが、冬は0度以下になる場合だけ室内に入れておくと安心。
◆上へ伸びる種類が多く、下の葉が枯れて木質化しやすいため、挿し木などで定期的につくり直した方がきれいな姿をキープできる。
◎クラッスラ属の代表的な多肉:金の成る木
松山:
「『金の成る木』というユニークな名前を持つこちらの多肉。昔、5円玉を通して育てるのが流行ったそうで、わたしの祖母も5円玉を通しながら育てていたのを覚えてます」
「まだ葉が小さいうちに5円玉を通すと、その葉が大きくなった後に5円玉がはずれなくなるんです。そしてさらに小さな葉が出てきたら、そこへ次の5円玉を通す…。この繰り返しをする育て方が流行したようです。なんだか福がありそうな名前ですよね」
その4. カランコエ属
【特徴】
マダガスカル原産のものが多く、個性派ぞろい。
【育て方のアドバイス】
◆寒さに弱いため、冬は必ず室内で。
◆春、秋の生長は早く水と日光をしっかりと与えると大きく生長する。
◎カランコエ属の代表的な多肉:月兎耳(つきとじ)
松山:
「『月兎耳(つきとじ)』はカランコエ属のなかでも代表的な存在。まるでウサギのような耳の形をしているからこの名前になったようですよ」
その5. エケベリア属
【特徴】
葉っぱがお花のように広がった「ロゼット」のかたちが特徴的。
【育て方のアドバイス】
◆寒さに強いが、夏の蒸れが苦手なので風通しなどに気をつけ、夏は水やりも控えめにして休ませる。
◆日光がとにかく大好きなので、強い光の当たる窓辺や、屋外で育てると簡単。
◆寒さには比較的強い種類が多いので、冬も霜が当たらない場所であれば越冬可能。
◎エケベリア属の代表的な多肉:花うらら
松山:
「夏も常に紅葉しているからか『花うらら』と、かわいらしい名前がついています。秋になるともっと鮮やかに紅葉して、とっても美しいんです」
5属の紹介はここまで!みなさんの「お気に入り」は見つかりましたか?
本日は、まず「多肉植物の種類を知ろう!」ということで、5つの属をご紹介しました。
皆さんのお気に入りは見つかりましたでしょうか?
わたしは、松山さんが「わらび餅のようだ」と言っていたハオルシア属の透明感がプニプニッとしていて好きでした。
さて、一目惚れの多肉が見つかったら次はさっそくそれを育ててみましょう。
次回は多肉を育てるうえでまず最初に知りたい、土と鉢の選び方についてお届けします。どうぞお楽しみに!
(つづく)
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