【子どもといっしょの片付け】ひぐま家の生活 第3話:大人と子ども、みんなが笑顔になれるのが「片付け」

編集スタッフ 田中

higumake_1day_004聞き手・文 スタッフ田中、撮影 田所瑞穂

 

大人と子ども、みんなが笑顔になれるのが「片付け」

3日間の連載で「子どもといっしょの片付け術」を、人気ブログ・ひぐま家の生活を綴るひぐまあさこさんに伺っています。

最終日は、これまでお届けしてきた子どもが自主的に片付けられるようになったその先、ひぐま家でどんな効果があったのかを聞かせていただきましたよ。

これから巣立っていく3人の子どもたちの未来を思うような、ちょっと感動するお話も飛び出しました。


もくじ


 

 

大人のわたしも、笑顔になれました。

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わたしが訪れたときも、リビングはすっきりとしていて、5人家族にわたしとカメラマンさん2人が加わっても、圧迫感はなく気持ちの良い風が通る空間でした。

「しまってあるだけで、中身はまだまだ整頓しきれていない」というあさこさんですが、物が出ていない床やテーブルを維持したいのには理由がありました。

あさこさん:
「片付いた部屋では、イライラが半減すると思います。子どもが食べ物をこぼしてイラッとするとき、もしかしたら視界に入ってきた散らかった物にも苛立ちを覚えているのかもしれない、と」

気持ちのふさがるようなことがあっても、無心に片づけを始めて、部屋がスッキリと片付いた頃には「大丈夫、大丈夫、これでOK!」と笑顔になれるといいます。

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大人が穏やかなら、それを見ている子どもも穏やかな心になれそうです。ひぐま家にほんの少し滞在したわたしでも実感したことでした。

片付けは、大人も子どもも笑顔にしてくれる力があるんですね。

 

3人それぞれの持ち味を発見できる

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あさこさんのブログを読んでいると「君はこんなことを考えていたんだね」と子どもたちの個性を発見する場面がちらほら。同じ家に寝起きし、暮らしているのに知らないこともありますよね。

ちょうどいつもの洗濯物をたたむ場面で、わたしにもちらっと見えたんです。

ようくん(13歳):
「お兄ちゃん、そのたたみ方、違うよ」

そうくん(15歳):
「え?これで合ってるでしょ」(と、たたんだパンツをはなちゃんへ)

はなちゃん(5歳):
「うーん、違うかも。あの先生(整理収納アドバイザーの方)はこうしてたよ」(と、パンツをたたみなおす)

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どうやら、ようくんやはなちゃんは細かな部分に気がつくことが多いみたい。そして丁寧な仕事ぶり(畳みぶり?ともいえます)。

対してそうくんは畳めていてクローゼットのなかでぐちゃぐちゃにならなければ大丈夫、とキリッと進めていくタイプなのでしょうか?

誰が正解、ということもありません。それぞれの性格が素直に出ていてとっても微笑ましいシーンでした。

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こんなふうに、子どもたちの秘めた力に気づけるのは、あさこさんのあたたかな視線はもちろん、片付けられてスッキリとした部屋で穏やかな気持ちを保てているから、というのも大きいでしょう。

higumake_3day_012▲次男・ようくんの得意な裁縫でつくった編みぐるみやフェルトの動物たち。芸が細かくて驚き!

 

 

小さな社会である「家」で生き抜くことで、子どもが育つ。

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この特集では片付けがうまくいくコツなどを伺ってきて、大人にも子どもにもいい効果があるということを、ひぐま家で目の当たりにしました。

そして、どうやらこれはとてつもない「子育て」につながっているぞ、と気付きはじめたんです。

あさこさん:
「親としては、自分のことは自分でできるように、さらに家族をもったとき一緒に暮らす人に迷惑をかけない人物になってほしいと思っています。そのための片付けやお手伝いだったんですが、これは達成感や責任感も育めるのではと。

“家”というのは、子どもがはじめて体験する”小さな社会”なんですよね。

そこで自分たちが必要とされていると感じてほしい。社会にでてもそれは同じだから」

きっとどこの家でも同じ、小さな出来事にも親の願いは込められているのだと思います。厳しさをもって接するとき、あさこさんたちご夫婦にはこんな思いがあったんですね。

 

 

“いっしょに暮らすこと”を楽しんでしまう。それがひぐま家の生活でした。

higumake_3day_013▲はなちゃんとスタッフ田中。おもちゃの説明を受けてます。

ああ、お手本にしたい家族がまたひとつ増えた!取材後の正直な感想です。

わたしがひぐま家の生活をのぞいてみたくなった理由は、「3人子どもがいて、なぜこんなにキレイな部屋が保てるのか?」という疑問からでした。

けれど、蓋をあけてみれば子どもといっしょの片付けのコツは、境遇は違えどだれにでも響くものだと思いました。例えばわたし、オフィスでの小さな出来事も「そういえば、あの機材元の場所が決まっていないから片付かなかったんだ」「同僚へは、今度こう言ってみよう」なんて思ったり。

人と共に暮らしていくことの、大切さを教わったんですね。

そしてもうひとつ、あさこさんをブログの中で見るよりも、ぐっと身近に感じました。それは主婦であるということをとっても楽しんでいるのが実際にお会いしてわかったから。

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あさこさん:
「主婦って税金もおさめていないでしょ、何も生み出していないように思えてやるせなさを感じるときもあったんだけれど、ブログを始めて共感してくださる方もいたりして、だんだん吹っ切れてきて。お母さんって、人を育てる大事な仕事だ!って思えたんです」

あさこさんの生来のきもちよい性格の良さは、ブログのあちこちに垣間見えます。小さなことにも、目をとめて幸せを感じたり、成長や変化を感じたり。家事のやりくりを楽しんでいる姿がそこにあったのです。

わたしもあさこさんのような心持ちでいたいと思いをはせました。

3日間にわたって、ひぐま家の子どもといっしょの片付けをお届けしてきました。

ひぐま家でのルールやコツではありますが、いいな!と思うものがあったら、気軽に試してみてくださいね。そしてこの特集をとおして、もっと家事を、子育てを、人と暮らすのを楽しんでいこうと思っていただけたなら嬉しいです。

(おわり)

 

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ひぐまさんの著書はこちら↓↓

4847092449 もっと楽しく、少しだけていねいなお母さん仕事 -家事力をぐんと上げる93のヒント- (正しく暮らすシリーズ)
ひぐま あさこ
ワニブックス 2014-08-22

 

もくじ

 


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