【OURHOME Emiさんの収納術】第2話:ヒントは保育園にあった!子どもが自分で片づけられる収納術。
整理収納アドバイザーであるEmiさんに、ラックを使ったクローゼット収納や、子どもが自分で片づけられる収納アイデアをお聞きしました。2話目は、洗面所に設置された子ども用の「身支度ロッカー」についてお届けします。
編集スタッフ 二本柳
写真 仲尾知泰
3日間の連載で、整理収納アドバイザーのEmiさん(『OURHOME』主宰)に、“家族のシアワセ” につながる収納術を伺っています。
第2話となる本日は、Emiさんが「身支度ロッカー」と呼ぶ、お子さんのための収納スペースについて。保育園からヒントを得たというアイデアのなかに、子ども自身が無理なく片づけを続けられる理由がありました。
第2話
子どもの身支度ロッカー
▲写真の右下スペース、子どもでも手の届く一角が「身支度ロッカー」です。
夫婦共に仕事をしながら、一方でやんちゃ盛りの双子を育てるEmiさんの毎日。子どものいないわたしでさえ片づけは大変なのに、それが4人家族ともなれば、さぞかし忙しいはず…。
でもEmiさんの場合は「子どもも自分で身支度できる仕組み」を作ることで、Emiさんひとりだけに負荷をかけるのでなく家族全員で居心地のいい家をキープしているようでした。
Emiさん:
「子どもたちが3歳になった頃に、自分の準備は自分でできるよう仕組みを整えたんです。6歳となった今では、もちろん気持にムラはありますが、私が何も言わなくても翌日の準備は自分でできるようになりました」
それでは早速、その収納アイデアをポイント毎に見ていくことにしましょう。
保育園と同じ仕組みでスムーズに。
【身支度ロッカーの中身】
下から、
1段目)パジャマ
2段目)靴下、下着類
3段目)平日用の衣類
4段目)タオルや小物類
5段目)リュック
Emiさん:
「それぞれのお子さんが通う保育園や幼稚園、小学校のスタイルはとても参考になると思います。我が家では保育園と同じスタイルを家にもってくることで、子どもも迷わずスムーズにできるようになりました」
ポイント01.
引っ掛けではなく、投げ込み式。
「最初は子ども用リュックを収納するためにフックを設置していたのですが、どうやら引っ掛けるという行為は子どもたちにとって難しかったようで。すぐに断念したんです。その後、保育園のクラスを見学したところ、リュックがロッカーに『置かれて』収納されていることに気がつきました。
そこで我が家でもさっそく『引っ掛け式』をやめ、『投げ込み式』を採用することに。すると子どもも慣れた手つきでリュックを戻せるようになりました」
ポイント02.
扉をはずして、オープン収納に。
「元々は扉がついた収納だったのですが、すべて扉をとりはずしてオープン収納にしました。これなら保育園のロッカーと同じような感覚。
ワンアクションですべてが取り出せるので、子どもも無理なく続けられているようです」
ポイント03.
引き出しは取り外し自由なものを。
「収納ケースを選ぶときも、本体に引き出しが取り付けられていない、取り外し自由なものを選びます。我が家ではパジャマの段は引き出しを外して、ロッカー式に使用しています」
▲ポリプロピレンケースは「無印良品」のもの
人の動きに合わせれば無駄がない。
Emiさん:
「人の行動に合わせて収納も移動してみるとプチストレスがなくなります。
たとえば、子どもたちが帰宅後にリュックを置いてすぐに向かうのは手を洗う洗面所です。だから身支度ロッカーもここに設置しました。
また、玄関で脱ぎ着するものは玄関に収納場所を用意。アウターや帽子など、部屋に持ってくる必要のないものは玄関にしまいます。それから下着やパジャマはお風呂から出たタイミングで使うので、クローゼットでなく洗面所にある身支度ロッカーに置いているんです」
ラベリングで子どもも分かりやすい!
Emiさん:
「引き出しの中に何が入っているのか、子どもでも簡単に分かるようにと身支度ロッカーにラベリングをしています。
絵を描いた紙をクリアファイルに入れて貼り付けるのが手軽でおすすめですよ」
変化に対応できるアイテム選び
▲「ベルメゾン」のラタンバスケット
Emiさん:
「身支度ロッカーは子ども自身が管理するスタイルなので、彼らの成長に合わせて収納方法を変えていく必要があります。そのときに柔軟にカタチを変えられるよう、収納グッズの選び方には気をつけているんです」
ポイント01.
連結しているものは買わない。
「どんな場所、どんな高さのところでも使えるように、連結したケースなどは選ばないようにしています。後から追加したり減らすことができると収納の幅も広がりますよ」
ポイント02.
白、黒、を中心に選ぶ。
「最初に使っていた商品が廃盤になったり、なかなか見つけられなくなっても同じような物を探せるように。白や黒といった定番色であれば似た商品を買い足すことができますよね」
ポイント03.
丸ではなく四角を選ぶ。
「すっきり無駄無く収まるためには四角がイチバン!サイズが違ったものどうしでも、並べたり積み重ねたときの見た目に統一感が生まれます」
▲『OURHOME』オリジナルの桐のはこ。
外でできていることは、家でもできる!という発想。
最初はフックを設置して、「引っ掛け式」を採用していたリュックの収納。それに適応できない子どもの様子を観察し、Emiさんは保育園にヒントを得ながら「身支度ロッカー」の仕組みを今のカタチに仕上げていきました。
外(保育園)でできていることならば、家でも無理なくできるはず。
それは、子どもたちができないことをそのまま見過ごさず、「何故?」を考えるひと手間があってこその発想。わたしたちも自分自身や家族ができないことの「何故?」を深堀りしてみると、より良い収納アイデアを見つけられるのかもしれませんね。
さて、明日の最終回では子どもの「遊びやすさ」から考える、おもちゃの収納方法をご紹介したいと思います。
(つづく)
もくじ
▼『OURHOME』さんの著書
(こちらの特集で使用している写真は、以下の書籍からの抜粋です)
撮影/仲尾知泰
初出/『OURHOME がんばらずにスッキリ片づく スチールラックのすごい収納』
出版社/株式会社ワニブックス
撮影/仲尾知泰
初出/『おかたづけ育、はじめました。〜OURHOME子どもと一緒にたのしく〜』
出版社/株式会社大和書房
感想を送る
本日の編集部recommends!
エイジングケア、どうしてる?
50代の柿崎こうこさんと始める、髪や頭皮の年齢対策【SPONSORED】
お買い物をしてくださった方全員に「クラシ手帳2025」をプレゼント!
今年のデザインは、鮮やかなグリーンカラー。ささやかに元気をくれるカモミールを描きました。
秋のファッションアイテムが入荷中!
ときめく柄ブラウスや、人気のサロペットスカートなど、秋ものが続々入荷しています
【動画】一年ぶりの新作が間もなく公開!
歳を重ねた先への不安と興味を語らう。『あさってのモノサシ』に大平一枝さんを迎えたvol.2予告編をお届けします