【インテリア特集】第1話:家を「世界一好きな場所」にするために(引田さん夫妻)

東京・吉祥寺で人気のパン屋さん「Dans Dix ans(ダンディゾン)」と、 “毎日のくらしが少しだけ素敵になる” をコンセプトにしたギャラリー「gallery fève(ギャラリー フェブ)」を営む引田かおりさんと引田ターセンさん夫妻。ホテルのようにすっきり片付いた広めのリビングでは愛犬トトがのんびり。そのインテリアの様子やキッチンの収納、雑貨選び、ディスプレイの仕方などをご紹介します。

編集スタッフ 二本柳

interior_hikita__C1A4829写真 木村文平

引田かおりさん夫妻のお家を訪ねました。

東京・吉祥寺で人気のパン屋さん「Dans Dix ans(ダンディゾン)」と、 “毎日のくらしが少しだけ素敵になる” をコンセプトにしたギャラリー「gallery fève(ギャラリー フェブ)」を営む引田かおりさん夫妻。

現在は子育てを卒業され、ご主人のターセンさんと愛犬のトト君と一緒に暮らしています。

以前、特集「あのひとに聞く、朝の過ごし方。」でもご登場いただいた引田さんの清々しい暮らしぶりには、参考にしたい暮らしのヒントが満載でした。

今回のインテリア連載では、そんなお二人の暮らすご自宅風景をたっぷりお届けしたいと思います。

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引田さんのご自宅は、吉祥寺の職場からもほど近いマンションにあります。

仕事の都合でサンフランシスコに2年半暮らしたのち、出身の福岡県にどこか似ているという、ここ武蔵野市へたどり着きました。

近所にはブルーベリー畑やたくさんの公園があり、その落ち着いた雰囲気がとても気に入っているそうです。

第1話では、そんな引田さん宅のリビングルームからご紹介します。

(※登場するアイテムは、全て私物です。過去に購入したものを紹介しているので、現在手に入らないものもございます。どうぞご理解、ご了承いただけると幸いです)

 


第1話
リビングルーム


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リビングは、ダイニングテーブルの横に寛ぎのソファスペース、その奥にパソコンの置かれたワーキングスペースが仕切りなく縦長に広がり、開放的な空間です。

昔は旅行が大好きだったという引田さんですが、今では「家が世界一好きな場所!」なのだそう。

ときどき温泉などで外に出かけては、帰宅した時に「やっぱり家が、そしてホームタウンが良いな」としみじみ噛み締めると言います。

実際にご自宅へお邪魔した私もリビングに足を踏み入れた途端、不思議なくらい清々しい気分に。居心地が良すぎて、その場を去るのが惜しくなるほどでした。

 

違和感のあるものは、潔く、家に置かない。

ものを買うときは失敗も仕方なし!とする引田さん。購入していざ使い始めてから「違った」となることが、これまでもたくさんあったそうです。

「そういう違和感を感じたものは、潔く人に譲ってしまいます。『なんか違うな、嫌だな』というものを我慢して置いている方が、それを手放すよりもずっとストレスに感じてしまうんです」(引田さん)

interior_hikita__C1A4975ベージュのソファ:吉祥寺の家具店「トランジスタ」のオリジナル、黒のソファ:「ル・コルビュジェ」

愛犬のトト君も心地よさそうにしているソファは、一時は外国にあるようなたっぷり大きめサイズに憧れたことのあった引田さんが、最後に行き着いたもの。

「ゴロゴロ寝るには大きいものも良いですが、奥行きがあるぶん立ったり座ったりが大変で。やっぱり自分の体形にフィットしていることが一番ですね」(引田さん)

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また、「家具はなるべく本物を」と購入したテーブルやチェアは、何度も触ったり座ったりを繰り返して選ばれました。

チェアは「ウェグナー」と「ボーエ・モーエンセン」の2つのブランドがミックスされながら、すっきり統一感あるセレクトに。

interior_hikita__C1A5238ダイニングテーブル:「WOOD YOU LIKE COMPANY」の桜の木を使ったテーブル

interior_hikita__C1A4971コーヒーテーブル:ハンス・J・ウェグナー作

木工作家・三谷龍二さんのテーブルは、台の部分が取り外しできるデザインになっており、もともとガーデン用に作られたものだそうです。

でもその風合いがリビングの家具にぴったり合い、引田さん宅ではサイドテーブルとして活用中。ときどきベランダでお昼を食べたりする時は台の部分だけ取り外し、トレーがわりに使うこともあるのだとか。

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「FK」のバッタチェアはターセンさんのくつろぎの場。大好きなサッカーの試合を観るときの特等席になっているそうです。

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足りないくらいが気持ちよい。

ホテルのような心地よい空間を住まいの理想とする引田さん宅。

まるでご自身が営むギャラリーのように、雑貨や日用品もゆとりをもって美しく並べられています。

「私も頻繁に模様替えをしていて、横から、斜めから、色々な視点から部屋をながめては配置換えをしているんです。それで思うのは、ちょっと足りないかな…と思うくらいが、気持ちの良いインテリアに近づくコツかもしれないなって」(引田さん)

interior_hikita__C1A4946イイノナホさんのkamisama

interior_hikita__C1A4956十字架:安藤雅信さんの作品、ロバ:「トラネコボンボン」のカレンダー付属品を切り取ったもの

リビングの奥にあるワーキングスペースも、仕事デスクとはとても思えないほど物が少なくすっきり。

そのシンプルな空間で、イギリスヴィンテージの緑色のチェアがよく映えていました。

interior_hikita__C1A5252グリーンのチェア:イギリス「G-PLAN」、デスク上の書類入れ:「BISLEY」

「インテリアは “真似” から入れば良いと思うんです。

友達の家だったり、お店やギャラリーだったり…。素敵だな、と思うものをどんどん取り入れてみて、そのうち『これは私の好みじゃない』というのが分かってきて。

そうしながら自分らしいスタイルがだんだんと分かってくるのではないでしょうか」(引田さん)

そして引田さんの場合、色々試した末に「気持ちよいかどうか、が何より大切である」という結論に至ったのかもしれませんね。

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引田かおりさん夫妻のリビングルームをお届けしました。

ちょっとでも違和感のあるものはそのまま放置せず、自分たちの暮らしに本当にフィットしたものしか置かないという潔さ。その妥協のない姿勢が「家が世界一好きな場所」となる秘訣になっていました。

次回は、収納術も必見なキッチンスペースをご紹介します。どうぞお楽しみに。

(つづく)


もくじ


 

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▽イラストレーター・よしいちひろさんinterior_cate_yoshiichihiro

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引田かおり(ギャラリー・パン屋オーナー)

2003年吉祥寺にギャラリーフェブをオープン。陶芸家、布作家などジャンルを問わず独自の目線でさまざまなものを紹介している。また同ビル地下一階にパン屋「Dans Dix ans(ダンディゾン)」も営む。安心・安全な素材でおいしいものを提供することを心がけている。夫・ターセンさんこと保さんはブログ「ターセンの光年記」で日々の暮らしで感じたことを記録、更新中。http://hikita-feve.com/diary/


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