【BRAND NOTE】moogyをデザインした3人の「バッグの中身」などを見せてもらいました!
キリン・moogy(ムーギー)の麦茶ボトルデザイン、柔らかなパステルカラー、まるで雑貨のような手書きの模様が16種類もあるんです。このデザインが生まれた背景、キリンの女性デザイナーのインスピレーションの素を教えてもらいました。気になるカバンの中身や、好きなお菓子や食材のパッケージや本の装丁など、あのボトルデザインが生まれた源泉に触れましたよ。
編集スタッフ 津田
写真 鈴木静華
全2話でBRAND NOTE(ブランドノート)『キリンmoogy(ムーギー)』編をお届けしています。
今回ご一緒させていただくことになり、初めて『moogy』のことを知った私たち。
ボトルのかわいらしさにひと目惚れし、当店も自分たちが本当にかわいいと思える雑貨や道具を販売しているお店だからこそ、ものづくりの裏側を知りたい!と思い、ご一緒することになりました。(前編はこちら)
本日は前編に引き続き、moogyを生み出したキリンビバレッジ株式会社のデザイナーの寺島さん・水上さん・遠藤さんにご登場いただき、「かばんの中身」や「個人的に好きなパッケージ」など、デザインのお仕事につながるインプットのありかを探ります。
(この記事は、クライアント企業さまのご依頼で製作する「BRAND NOTE」という記事広告コンテンツです)
moogyはぬくもり4素材(焙煎大麦・生姜・カモミール・レモングラス)をつかった健康ブレンド麦茶。カフェインゼロ・無糖で、飽きのこない、毎日飲み続けていただける味わいです。ECサイト『LOHACO(ロハコ)』で先行販売中。
moogyについて話し合ったカフェで、座談会を開きました
moogyのボトルデザインは16種類。どれも全部違うデザインですが、不思議なことに、そのどれもが「moogyらしい」佇まいをしています。
その秘密は、どこにあるのだろう?
そんな興味から、第2話ではデザイナー3人の仕事=アウトプットにつながるモノやコトについて、色々と聞いてみることにしました。
↑座談会をした『ura ebis.』外観。大きな窓から差し込む光が気持ちのよく、リラックスムードで座談会がスタート!
座談会を開いたのは、東京・恵比寿にあるカフェ「ura ebis.」。3人がパッケージのデザイン16種類の名前について話し合ったカフェとのことで、今回こちらで開催することに。
オフィスから離れて場所をカフェに移したことで、よりリラックスした雰囲気となり、私を含めた女子4人でわいわいおしゃべりが盛り上がりました。
そのなかで見えてきたのは、彼女たちの「これがいい!」という物選びの目線が、まっすぐそのままmoogyに表れていた、ということでした。
(撮影協力:ura ebis.)
キリンビバレッジで働くデザイナーの
「バッグの中身」が知りたい
かばんの中身ってなんとも不思議なもので、それだけで持ち主の人物像をイメージできることってありませんか?
その理由はきっと、私たち自身もいつも持ち歩くものこそ自分らしいもの選びをしたいと願っているからなのかもしれません。
↑かばんはminä perhonen
かばんの中身
左上から時計周りに
・文庫本(ブックカバーはREN)
・お財布はIL BISONTE(遠藤さんと偶然お揃い)
・カードケースは遊 中川、その下はJohanna Gullichsen(ヨハンナ・グリクセン)の定期入れ
・スマホカバーはムーミン。Lisa Larsonのキーホルダーを付けて
・ムーミン展で買ったお菓子ケースを薬入れに
・手ぬぐいはminä perhonen、その下はスウェーデン旅行で買ったHildaHildaのiPodケース
・ポーチは鹿児島睦さんデザイン
・ノートのカバーはminä perhonen
・中央のポーチはswimmie
「草花や動物など自然をモチーフにしたテキスタイル、色はちょっとスモーキーなカラーが好きで、鹿児島睦さんデザインの紙でつくられたポーチもお気に入りです。
もともと北欧のテキスタイルや食器も好きで、北欧には何度も旅しています。可愛くなりがちなキャラクターのものは、モノトーンを選んだり、小さなキーホルダーや缶ケースでそっとかばんに忍ばせたりしています」
↑かばんはgenten
かばんの中身
左上から時計周りに
・モバイルWifi入れは寺島さん手作り
・メガネ拭きはドット柄のものを
・イヤフォンは革製のホルダーでまとめる
・黒い手帳はトラベラーズノート、ペンケースはgenten
・ブルーのポーチはMarimekko
・お財布はヒロコハヤシ
・ミラーはブランド不明、コームはMARKS&WEB
・ハンカチはひびのこづえさんデザイン、その下はリバティのティッシュケース
・家のかたちのキーホルダーはブランド不明
・スマホケースもブランド不明
「基本的にはシンプルなものが好きで、かばん・手帳・ペンケースは革のものを。さりげないデザインだけど使い込んでいくと色や表情が変わるところがお気に入りのポイントです。
持ち物のなかではハンカチやティッシュケースなど小さめアイテムで、色や柄を楽しむことが多いような気がします」
↑かばんはARTS&CRAFTS
かばんの中身
左上から時計周りに
・ノートは用途別に4冊
・革の文庫本カバーは自分で作ったもの
・お財布はIL BISONTE(偶然にも寺島さんとお揃い)
・黒と白のポーチはモンベル(mont-bell)
・スマホケースはIL BISONTE
・ペンもいろいろ持ち歩いてます
・真ん中のハンドタオルはOtta(オッタ)
・TEDのぬいぐるみはキーホルダー
「普段からノートは数冊、ペンはいろいろ持ち歩いています。今日のノートは4冊あって、スケジュールを記入できる手帳、会議で使うメモ帳、絵やデザインのラフを描くためのスケッチブック2冊です。
ポーチは趣味の山登りで愛用している登山メーカーのものを。軽くてサイズ感がちょうどいいので、かばんにもいつも入っています」
どうしても手放せない
お菓子の箱やデザイン本ってありますか?
第1話のインタビュー中に「かわいいと思うお菓子のパッケージはなかなか捨てられない」という話がありました。
実は私たちスタッフのなかでも、お菓子をパケ買いしたり、食べ終わった空き缶・空き箱を捨てるに忍びなくて収納に活用したり、ということがあるので、彼女たちとの共通点を見つけたようで嬉しくなってしまいました。
↑上写真の右にある海外の植物図鑑を開いた様子。独特な空気感のイラストに私も魅せられてしまいました。
登場したパッケージと本
(左上)イギリスのチョコレート店『ROCOCO CHOCOLATES』の箱
(左下)『Inspiration』(Lotta Jansdotter著、2003年)
(右)『The New Herbal of 1543』(Leonhart Fuchs著、2001年)
「並べてみると、やはり植物にまつわるものが多いかもしれません。
小さい頃から自然に囲まれて育ったこともあり動植物が好きで、いまでも図鑑をパラパラ眺めたりします。白い表紙の本(写真右)は海外で見つけた植物図鑑。ちょっと古めかしくて、手書きのような雰囲気と繊細なつくりが気に入ってます。
チョコの箱(写真左上)もロンドンに行った際に、どこか植物図鑑のような絵柄と色使いが目を引いて思わずパケ買いしたもの。
Lottaさんの本(写真左下)も、自身の周りにある自然からインスピレーションを受けてデザインや制作をしていることに共感して学生時代に買ったものですが、今でも影響を受けている一冊です」
↑上写真の左上にある本を開いた様子。身近なプロダクトもあらためてデザインを眺めると、新鮮な気持ちになれます。
登場したパッケージと本
(左上)『デザイン物産 2014』(ナガオカケンメイ・D&DEPARTMENT PROJECT著、2014年)
(左下)『脇阪克二のデザイン―マリメッコ、SOU・SOU、妻へ宛てた一万枚のアイデア』(脇坂克二著、2012年)
(右上)東京・銀座『資生堂パーラー』の花椿ビスケットの缶
(右下)『かまわぬだより―江戸時代から伝わる、てぬぐい柄ポストカードブック』(ピエブックス、2003年)
「『資生堂パーラー』の花椿ビスケットの缶は、多くの人が知っている定番のものだけど、発売された昭和初期からデザインが大きく変わることなく、ずっと愛され続けているのって本当にすごいなと思います。
パッケージと本をこうして集めてみて、改めて自分が和×モダンなものが好きなんだと気がつきました。
もともと両親が着物や工芸品が好きで、幼いころから日本の職人さんの手仕事のものが身近にある家で育ったことも、もしかすると影響しているかもしれません」
登場したパッケージと本
(左)旅先のカフェやレストランの砂糖
(右上)『こどもがはじめてであう せかいちず絵本』 (とだ こうしろう著、1992年)
(右下)海外のステッチ図案集(古い本のため詳細不明)
「海外旅行に行くと、ついつい集めてしまうのがカフェやレストランで出てくる『砂糖』のパッケージ。
こんなに小さなスペースなのに、色使いも文字のフォントも全部日本のものと違っていて、そこに国やお店の『らしさ』を表現しているところがツボです。
好きなデザインの本も、色使いやフォントが好きなものを選びました。子どもの頃から大好きな『せかいちず絵本』も、古本屋で見つけた海外のステッチの図案集も、ビビッドな色使いに惹きつけられてしまいます」
どんなときに
インスピレーションって生まれますか?
パッケージをひと目見ただけで、春のおだやかな日差しや初夏のさわやかな風を感じられるmoogy。
飲みものというより雑貨のような佇まいで、私たちを惹きつけてやまないそのデザインは、どんなインスピレーションから生まれたのでしょうか?
「旅先・デパ地下・自然のなか」にだって、仕事のヒントはある
寺島さん:
「私の場合は、旅することが好きなので、旅先でもヒントを見つけることが多いです。
その土地ごとに建物のつくりや街の風景が違うのがおもしろくて。道のブロック模様や、建物の窓の並び、ドアの色などを見て『あ、いいな』と思ったり。
海外で絶対に行くのはスーパー、本屋、郵便局です。パッケージ、本の装丁、切手など、その土地ならではの物が見られるので欠かせません」
水上さん:
「私は以前、洋菓子メーカーでパッケージデザインの仕事をしていたことがあるからか、デパ地下でお菓子を見ているときにインスピレーションを受けることが多いかもしれません。
素直に『いいな』と思ったものを実際に買ってみて、お菓子の可愛さに負けず劣らず、箱のデザインや作りがしっかりしているものに出会えたときは、作り手のこだわりを感じられて嬉しくなります。
ずっと手元に置いておきたくなるものに出会えた嬉しさも、自分がデザインするときに忘れたくない大切な気持ちです」
遠藤さん:
「私は、山登りが好きな父の影響で、幼い頃から山や森といった自然がすごく身近にありました。今も趣味で登山によく行くんです。
そんな非日常での体験が、いざ仕事でデザインするときにつながっていることも多いように思います。
例えば、ひゅーっと吹き抜けた風の心地よさ。山歩きをしていたときの空気の美味しさ……。いろいろな商品が並ぶお店の棚で、そんな気持ちいい風が吹き抜けたような心地よいデザインが、パッケージでもできたら嬉しいです」
ひと目惚れしてしまうモノには、やっぱり「理由」があった。
↑左から遠藤さん、寺島さん、水上さん、スタッフ津田。「いつもサイトを見てます」と言ってくださり、私の緊張もすぐにほぐれて楽しくお話を聞けました。
これまでに出会ったかわいい雑貨たちがそうだったように、私たちがひと目惚れしてしまったmoogyにも、その背景に「作り手の熱い思い」と「ものづくりの試行錯誤」があることが分かりました。
直感的に「いいな」と思えるプロダクトの向こう側には、やっぱり真摯な姿勢で仕事をしてくださっている人がいる、ということ。
とても身近なボトル入りのお茶だって、休日のお買い物で雑貨に胸をときめかせたり、かわいいお菓子のパッケージをつい集めてしまったり……そういう私たちと同じように「暮らし」が好きな人たちが作っている、ということ。
その事実を、あらためて知る機会となりました。
(撮影:クラシコム)
飲料メーカーではあるけど、手仕事のエッセンスが入ったものを。どれも同じではなく、季節や気分に合わせて選べるものを。
そんなプロダクトを一番「欲しい」と願っていたのは、他でもないこの3人だったのかもしれません。
そう感じたのは、座談会に登場した彼女たちが個人的に好きなモノやデザインの世界観が、このパッケージにギュッと詰まっていたから。
「これいいな」と思っていたものが「だから、いいと思えたんだ」に変わり、いつしか愛着が生まれる。
そして “自分のまわりに愛着のあるものがひとつでも多くある” という事実は、仕事に育児にと忙しい暮らしのなかで心の小さな支えにもなってくれる。
moogyはそんなことを教えてくれました。
それでは最後に、moogyの手描きデザインにちなんで、寺島さん・水上さん・遠藤さんからいただいた手書きメッセージを、自身がデザインしたお気に入りボトルとともにお届けします。
※それぞれのお気に入りの柄は、寺島さん「春風ヒュンヒュン」、水上さん「夏の木漏れ日」、遠藤さん「もじもじしちゃう」
(おわり)
▼moogyの公式Instagramアカウントのご紹介
今回登場した3人をはじめとしたmoogyの開発チームが、「いいわたし、いい暮らし。」をテーマに、日々の暮らしの中で見つけた、ちょっと幸せになることをいろいろご紹介していきます。
https://www.instagram.com/
もくじ
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