【スタッフコラム】「あれ、大したことないじゃん(笑)」悩みがユーモアに変わるとき。
編集スタッフ 二本柳
映画『ブリジット・ジョーンズの日記』が12年ぶりに第3弾として、帰って来るそうですね!
この映画が好きな方は、皆さんの中にもきっと多いのではないでしょうか?
私は「今はひたすらハッピーなものを観たいんだ!」という時に、何度となく手に取ってしまいます。ヒュー・グラントもまだ若くてかっこいいですしね…♪
なかでも第2弾『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月』でブリジットが刑務所に入れられてしまうところ、すごく共感できるシーンがあるんです。
“重大” な悩みのはずだったけど・・・?
ロンドンの出版社から転職し、テレビ局で働く30代のブリジット。
第2弾では、ある重大な悩みを抱えたまま、とある事件に巻き込まれてタイの刑務所に入れられてしまいます。
でもここがブリジットの愛らしいところで、彼女は潜在的にスーパーポジティブな性格の持ち主。留置所にいる現地の女性達とあっという間に仲良くなってしまいます。
そして、私が共感してしまうのは、ここからのワンシーンなのです。
仲良くなった彼女たちは留置所で互いの身の上話を始め、どれほど自分が辛い境遇にあるかをそれぞれに語り合います。
もちろんブリジットも、自分の順番がまわってくると胸のうちの “重大な悩み” を打ち明け始めます。
ところがいざ事実を言葉にのせて喋りだしてみると・・・
ブリジットはたちまち気まずくなってしまう。
そう、自分の抱える悩みがあまりに小さなことだったと、ここで初めて気付いてしまうんです。
感情を言葉に変えてみると気づくこと。
このシーンのブリジット、本当に「あるある」だと思うんですよね。
仕事で、プライベートで、何かガツンと心が折れる出来事に遭遇してしまったとき。そのときの衝撃は、たとえば涙が出そうなくらいに悲しかったり、血がのぼるほどに悔しかったり、「感情」がまず先に押し寄せます。
だからそれは瞬時に “大事件” になって(笑)、まるで重大な悩み事のように脳に記憶されていく。
でもですね、一度その出来事を順を追って、説明的に、だれかに喋ってみようとすると・・・。すべてとは言えませんが、けっこう「なんだ、大したこと無いじゃん」って恥ずかしくなることもありませんか?
ブリジットは自分の悩みが瑣末なことすぎて体裁がつかず、話をでっちあげて悲劇性を盛るのですが、それも頷けます。。
人に話せない内容の時はどうする?
とはいえ、悩み事はすべてがすべて人に話せる内容だとも限りませんよね。
そういう時はどうしたら良いんでしょう?
私は「説明する」というのがひとつポイントだと思っていて、つまり他人に悩み事の内容を「論理的に」話すことで、事実が感情ほどに大したことではないと気づく場合があると思うんです。
だから人に話せないときは、誰かに説明するように書き出してみるといいのかもしれません。
たとえばこんなふう。
・その場面に遭遇するまでを時系列に並べてみる。(背景)
・そこで何が起きたのかを箇条書きする。(出来事)
ここでの私なりのポイントは、悩んだ「理由」を書かないことです。
「理由」は感情を伴うので、それはさて置いて……。事実だけを淡々と書きあげてみると、悩み事を客観的に見えることが時にあるんですよね。
問題を深く掘り下げることももちろん大切ですが、たまにはこうして拍子抜けしてしまうくらいの方がホッとします。
そんな「あるある」を見事に映画の中で体現してくれたブリジット・ジョーンズ。
すぐに落ち込んだりハッピーになったりを繰り返す、等身大の彼女が40代になって戻ってくるのがとっても楽しみです。
『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月』(2004年)
【監督】
ビーバン・キドロン
【キャスト】
レニー・ゼルウィガー
ヒュー・グラント
コリン・ファース
【ストーリー】
恋人マーク(コリン・ファース)に“永遠の愛”を感じていたブリジット(レニー・ゼルウィガー)だったが、彼の周りに他の女性の気配を感じ、けんか別れしてしまう。そんな折、ダニエル(ヒュー・グラント)とタイで取材へ向かったブリジットは……。
感想を送る
本日の編集部recommends!
【11/26(火)10:00AMまで】ニットフェア開催中です!
ベストやプリーツスカートなど、人気アイテムが対象に。ぜひこの機会をご利用ください♩
あの人気のオイルインミストが送料無料になりました!
発売から大好評いただいている化粧水・美容乳液も。どちらも2本セットでの購入がお得です◎
お買い物をしてくださった方全員に「クラシ手帳2025」をプレゼント!
今年のデザインは、鮮やかなグリーンカラー。ささやかに元気をくれるカモミールを描きました。
【動画】北欧をひとさじ・秋
照明ひとつでムード高まる。森百合子さんの、おうち時間を豊かにする習慣(後編)