【スタッフコラム】やりたいことを実現するだけが、仕事のやり甲斐?この春に見えたこと。
編集スタッフ 二本柳
▲春になると、やっぱりチューリップを飾りたくなります。
3月末、新生活シーズンですね。
なまぬるい風が吹くとソワソワした気分になるのは、これまでに経験した4月の不安や期待の記憶がよみがえるからでしょうか。
私もクラシコムに入社して2年と9ヶ月がたち、社会人としては5年近く。それでも、いまだに春は特別な存在です。
ここで「初心に返る」 じゃないですが、ふと入社したばかりに書いた転職コラムを思い出して、最近よみかえしていました。あれから過ぎた年月は、たったの2年くらい。そんな短い期間でも、人はけっこう変わるものですね。
私の場合、あの時から変わったのは「仕事のやり甲斐」 に対する考え方でした。
やりたいことを実現するだけが、やり甲斐じゃないのかもしれない。
私には、ずっと苦手なことがありました。
それは、置かれた状況でベストを尽くす、ということ。
だって人生は一度しかないし、もし、なりたい自分へつながる道があるのに、それを知らないまま違う道をズンズン歩いてしまっていたらどうするの? と。置かれた状況でベストを尽くす、ということがあまりに正義らしいことも、私のちっぽけな反骨精神を刺激しました。
でも、最近その考え方が変わりつつあります。
▲不安定な春の天気。雨の日は家でミルクたっぷりのカフェオレを。
コラムを書いた2年前の私だったら、きっと 「やりたいこと」 を実現することが、イコール 「仕事のやり甲斐」 だと信じて疑いませんでした。
でも時には、人から求められることと自分のやりたいことが合致しないことがある……。そしてこの状況は、どんな仕事にあっても、多かれ少なかれ直面することだと思っています。
何事も 「自分の意志で決める」 ことが原動力だった私も、ついに投げかけてもらった流れに身を任せてみました。約半年間、そうして過ごしてきました。
その結果、もしかすると「やりたいこと」 を達成するのとはまた違う、もうひとつのやり甲斐がいを感じているような気がします。
仕事帰り、自宅にむかう道すがら、充足感に満たされた自分に気づいてハッとする日もありました。
「役に立っている」 を実感できたとき。
正体不明の充足感に満たされて、「でもどうして?」 と問います。
人は何のために働くのか……というような、就活時代みたいなことも考えました。
そして、最近わかってきたのは、自分の仕事が誰かの 「役に立っている」 ことを実感できた日のビール、これが本当においしい! ということ。
▲ずっとビールは苦手だったのに、ほぼ毎晩ひとりでも飲むように…
こう言うと、ずいぶん優等生的な発言だと思われるかもしれません。
でも 「やりたいことの実現 = 仕事のやり甲斐」 という呪縛から解かれたとき、ちょっと自由になれた気がしたのでした。
誰か(何か)の役に立つために 「できること」 や 「やるべきこと」 。
それは自分の枠の中にしかない 「やりたいこと」 に比べたら、もっとたくさん転がっているはずで、きっと幅も広い。
そしてそんな 「できること」 や 「やるべきこと」だって、仕事のやり甲斐をつくるための立派な材料なのかもしれません。
新生活の春。ふわふわと落ち着かない気分を、良いリズムへのせていけたらと思います。
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