【スタッフコラム】近ごろ「八百屋」が気になる!そこで見習い店員として、体験入店してきました。

編集スタッフ 津田

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スーパーもいいけど、近ごろ「八百屋さん」が気になる

当店で、コラム「ただいま収穫中!」を連載してくださっている、京都の八百屋「坂ノ途中」さん。

じつは都内にも、2つの実店舗があるのをご存知でしょうか。

にぎやかな商店街がある街で育ったわたし・津田は、八百屋や肉屋、魚屋、豆腐屋など、専門店での買い物も大好き。

坂ノ途中の倉田さんへ、そんなお話をしたところ「ぜひお店にも遊びに来てください!」ということに。

せっかくなので、3月のとある日に見習い店員として、世田谷・経堂にある「坂ノ途中soil キョードー」に体験入店をしてきました。

八百屋の仕事のことや、お買い物の楽しさなどをレポートします!

tsuda_clm_sakanotochu_12▲エプロンをつけて「いらっしゃいませ!」の私・津田

 

まずは、午前中に「お店の顔」を決めます

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キョードー店での午前中の主な仕事は、野菜や果物を検品しながら、値付けし、並べていくこと。

店頭には、人気のもの、旬のもの、ちょっと珍しいものなど、お客さまが「おっ!」と足を止めてくださるようなものを並べます。

たとえばこの日は、デコポンという名前でおなじみの「不知火(しらぬい)」という旬の柑橘を主役に。

「北欧、暮らしの道具店」でも、同じようにお店の顔であるトップページを更新するのは、朝の大事な仕事のひとつです。

お客さまにワクワクしてもらえますように、と目指すのは、八百屋である坂ノ途中のみなさんも同じなんですね。

 

こちらは、何の野菜でしょうか?

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検品作業をしながら見つけた、こちらの野菜。

正解は、聖護院カブの葉の部分なんです。茎がしっかりと太くなり、その先には小さな菜の花ができています。

わ〜、かわいい!とテンションが上がった私ですが、ここで倉田さんからひと言。

倉田さん:
「以前コラムに書いたことがありましたが、菜の花があるということは、そのぶん根っこはスカスカになってしまっている可能性もあるんです。

でも農家さんが大切に育てた野菜。無駄にならないよう、わたしたちも丁寧に検品するよう心がけています。試しに、あとでまかない(お昼ごはん)で、味をみてみましょう」

 

あずきの袋詰め作業に、初挑戦!

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店頭にならべる野菜の準備がひと段落したあとは、北海道から届いたあずきの袋詰め作業を担当することに。

倉田さん:
「キョードー店は商店街のなかにあるので、お客さまの多くは地元の主婦の方々です。ご自身であんこを炊くというお話もよく聞きます。だから、あずきは人気商品のひとつなんですよ」

人気商品だと聞いて、よりいっそう気が引き締まります。

キッチンスケールで250gずつ測り、細いテープで袋の口を閉めて、値札シールを貼って……。

言葉にすると単純な作業ではありますが、不器用かつ慣れない私は、あずきを数粒こぼしてしまったり、うまく口を閉じられなかったり。

オタオタと手間取りながらも、なんとか時間内に3kgすべてを終えることができました!

tsuda_clm_sakanotochu_14▲キッチンスケールで250gを測ります。小さな袋だから難しい〜!

tsuda_clm_sakanotochu_16▲テープで口を閉じます。きちんと閉じれるよう慎重に。

tsuda_clm_sakanotochu_15▲ダイヤルで金額を合わせて値札シールを作ります。がちゃん!というアナログな手応えが楽しい。

 

心待ちにしていた「まかないタイム」

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「まかない、できましたよ〜」

あずきの袋詰め作業の途中で、待ちに待っていた言葉が!

坂ノ途中では、あつかっている野菜のことを知るために、お昼ごはんに「まかない」として食べると聞いていたので、この時間をひそかに楽しみにしていたのです。

今日のメニューは、大豆のハンバーグ、先ほどの聖護院カブと菜の花のグリル、レンコンの海苔炒め、厚揚げと玉ねぎの芽の炒め煮、にんじんのごま和えがワンプレートに。

さらにベビーリーフのサラダ、菜の花のポタージュ、古代米のごはんと、野菜たっぷりがうれしいお昼ごはんとなりました。

野菜を海苔と炒めるレシピや、玉ねぎの芽を活用するレシピなど、自分ではまったく思いつかないようなメニューにも興味津々です。

味付けを聞くと、塩や醤油などのシンプルなものばかりだったことにも驚きました。

ちなみに聖護院カブは、みんなで食べてみたところ、「これならばお客さまにお出しして大丈夫」との結論に。まさに坂ノ途中の仕事の裏側をのぞいた瞬間でした。

 

お土産には、美味しすぎる「ほうじ茶」を

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さらに驚いたのが、まかないタイムに出していただいたお茶の美味しさ!

しっかりお茶の味がして、香りがよくて、飲み疲れない。

どこのものか尋ねると、京都・和束町(わづかちょう)というお茶の栽培が盛んなところで育てられたものだそう。

坂ノ途中さんでも扱っていると聞き、体験入店の記念に、自分へのお土産としてほうじ茶を買うことに。

こんなお茶は初めてかも、と家で淹れるたびに、大げさでなく感動しています。これは、とてもいい買い物でした。

※坂ノ途中WebShopでも販売しているそうです

 

「選択肢」があるって、いいのかも

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じつは今年からわが家でも、坂ノ途中さんの定期宅配をはじめました。

ですが、そのほかに買いたい野菜があるときには、近所のスーパーも引きつづき活用している私。

スーパーは営業時間が長いですし、小分けになっている野菜の種類も豊富で、肉や魚とまとめて買いものが済ませられるし、仕事帰りの一人暮らしには便利だなぁと感じていました。

でも坂ノ途中に体験入店してみて、「やっぱり八百屋さんでの買いものって楽しい!」と思うように。

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それはたとえば、こんなシーンが印象に残っているからなんです。

お客さまが以前買った野菜を「こう食べたら美味しかった」と楽しそうに話している姿や、袋詰めされたにんじんが多くて迷っているお客さまに、スタッフさんが「1本だけでも大丈夫ですよ」と提案している様子。

どこの誰が育てたのかを分かっていて、その味にたしかな自信があって、どんなふうに食べると更に美味しくなるかを知っている。

そういう店員さんがいる八百屋で、野菜を買って自分や大切な人のお腹を満たせる、という選択肢があるのは、イチ消費者としてうれしいなと思います。

百聞は一見にしかず、とよくいいますが、これは私にとって、体験入店させていただいたからこそ気づけたことでした。

それでは最後に、坂ノ途中soil キョードー店のみなさん、1日お世話になりました。いろいろと教えてくださり、どうもありがとうございます!

tsuda_clm_sakanotochu_19▲キョードー店には野菜のほか調味料や出汁昆布なども

 

坂ノ途中soil キョードー
営業時間 10:00-19:00
定休日 日曜日・水曜日・年末年始やお盆など
住所 〒156-0051 東京都世田谷区宮坂2-16-3
TEL 080-4811-0831
URL http://www.on-the-slope.com/soil-kyodo

 


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