【スタッフコラム】30代、新しい「趣味」を探したのは、どうしてだったんだろう?
編集スタッフ 田中
30代半ば、没頭できる新しい「趣味」が欲しかったのは、どうして?
ここ2年ほど、わたしの生活はかなりルーティンが決まっていました。
それはそれで、選択肢の数が減って心もおだやかになりますが、一方で「つまらない」と思っている自分もいることに気づいたんです。
五年ほど続けている茶道は、趣味よりもライフワークに近い色になり、何段階かある資格も次の段階へうつって、教わることも上級になってきています。
けど、なにか心がむずむずとして、動きだしたい!という思いが出てきたんですね。なにか他にも学びたい、できないことを達成したい、そういう気持ちでした。
選んだのは「登山」。運動不足解消もかねて。
以前コラムでも書きましたが、父が関東に短期滞在している間に、割と自然の多い地域へ遊びに出かけることが多かったんです。
ここで目覚めたのが、自然をもっと近くに感じたいということ。そして、疲れやすく体力がない、運動不足だなあ……ということに気づいてしまいまして、結果選んだのは「登山」でした。
あと、同僚に借りたこの漫画の影響も大きかったです。どうしても山の上でコーヒーが飲みたい、ラーメンにウインナーを入れて食べてみたい、などと食欲のほうも大きくなっております(苦笑)
(「山と食欲と私」信濃川日出雄 著 2016 新潮社)
装備もまだまだ…….でも!とにかく動きたい!と逸る気を抑えるために、高尾山へ出かけてみました。
没頭すると、目の前のコト以外が削ぎ落とされていく
前夜インターネットで少しだけ情報を集めて、麓から頂上までずっと山道の6号路を選びました。とはいえ、登山時間はたったの1時間半。初心者にはぴったりでした。
ひとりで登る方もいるし、朝早くいけば混みすぎておらず適度な人の量。一本道ですが、心地よい間隔をあけて歩けます。
ざっ ざっ ざっ ざっ
木の葉を踏みしめる音が、耳にも新鮮です。ふと前をみて、
「あ、石で滑りそう、気をつけなくちゃ」
「木の根っこのココに、次の足を持っていけば大丈夫だ」
などと、目の前のコトに集中して歩くうち、ふだん知らず知らずのうちに、体や心に張り付いていた色んなことが削ぎ落とされていく感覚がありました。
なぜ、没頭できる趣味が欲しかったのか?なぜ、五年続けている茶道ではだめだったのか?
たぶんそのことについて、知識量が少ないので必死になって調べたり、ぜんぜんマスターしていない分野だから慎重になり集中したり、いつもとは違う自然のなかにどっぷり浸かったり。
それは、もともと続けているものでは得がたいことだったんでしょうね。
自分の感情が揺れすぎないよう「ルーティン」も大事だし、わざと揺さぶる「新しいこと」もやっぱり必要で、年齢をかさねるから安定していくのだ、と思っていた若い頃の予想とは裏腹に、どんどん歳月が進んでいます。
いつ達観できるんだろう?きっと40代になっても、50代になっても同じようなことを言っている気がします。いや、そういう安定も揺さぶりも楽しめる大人になれたらいいんだ、と、もう結構大人なんですけれど(笑)思ったのでした。
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