【スタッフコラム】色物ブラウスと、おしゃれの格闘

編集スタッフ 二本柳

ついに買ってしまいました。なかなか手を出せずにいた、色物ブラウス。

2年前に「自分に合う色しか買わない」と決めてから、もっぱらベージュや白、黒の服ばかりがクローゼットを占めるようになりました。

でも、そんな自分にさっそく飽きていたのかもしれません。

いつもならスルーするはずの鮮やかな黄色いブラウスが目にとまりました。

アイメイクでも黄色は日本人に馴染みやすいと聞くし、たぶんこれなら似合うかな? と、見つけたときのワクワクに身を任せてみることに。

そこからは、もう届くのが楽しみで楽しみで。さっそく週末に、これと決めていたボトムと合わせてみました。

ところが…… あれ? なんか落ち着かない。

鏡越しに自分を見つけるたびに、落ち着かない!! 歯磨きをしては鏡の前に立ち、ハンカチをかばんに入れては鏡の前に立ち…… いっこうに身支度が進まないのです。

結局その日は、正解のコーディネートが分からず、ブラウスは保留することになりました。

 

自分の「パターン」を崩してみたら……

▲オーバーオールで色の面積を減らすところから慣らしてみようかな?黄色いブラウスは『nest Robe』で購入しました。

たかが2年、されど2年。白やベージュをベースに作られていた「パターン」みたいなものが、黄色の参加により揺さぶられたのです。

これまで、ほとんど想像力を働かせずに繰り返してきたコーディネート。そこにたったの一枚、色物が加わるだけで、あまりに新しい風が吹き込んできました。

これは正解? これっておしゃれ? 似合ってる……?

鏡を目の前にあれこれ頭を悩ませるのは、なんだかすごく久しぶりの体験でした。

▲店員さんが紹介していた裾を結ぶ着こなし。やってみたい!

一度は諦めたものの、手持ちの服との組み合わせを考えたり、店員さんの着こなしをチェックしてみたり。

頭の中はしばらくブラウスの妄想コーディネートで大忙しでした。

 

おしゃれ、まだまだ楽しめそうです

▲そういえば、メイクもしばらくパターンを崩していなかった。

ひとつのパターンを崩して、自分の中の「正解」をリセットする。

それってすごく面倒くさい。そして疲れる。ただでさえ暑い部屋で、着たり脱いだりするから汗もびっしょりで。

でも、それ以上に新鮮な感覚でした。

正直なところ、「おしゃれを楽しむ」は、もう自分と関係ないことだと思っていたんです。

保守的な性格からして、スカートの丈を冒険することはないだろうし、髪の色を劇的に変えることも、きっとない。今もおしゃれな女性に憧れるけど、とはいえ研究熱心にもなれない。

でも「色物を取り入れる」は、今の私にも手の届く、非日常でした。

色物ひとつ加わるだけで、おしゃれってこんなに迷う。まだまだ楽しめる。それが分かっただけで、ほんの少しときめいたのでした。

 


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