【バイヤーのコラム】MDグループに新しく加わった下平です!
バイヤー 下平
はじめまして。新しくMDチームに加わりました、下平(しもひら)と申します。
主に当店のオリジナルアパレルの企画開発、トップページの更新を担当しています。
現在は、来年春に展開するオリジナルの服を企画していて、皆さんのお気に入りの1着になるような服をつくりたいと、日々奮闘しています。
今回は、はじめましてのご挨拶を兼ねて、私のことを少し紹介させていただきますね。
原点になったお気に入りのスカート
▲母から譲り受けた職業用ミシンと、写りたがる愛猫うるち
私が服の道へ進むきっかけになったのは、服づくりが上手な母の影響でした。
洋裁だけでなく編み物にパッチワークなど…常になにかしらのモノをつくっている母。
一緒に生地屋さんへついていくと、「自分で好きな生地を選んで」と言われて生地を選び、一緒に本を見て形を決めれば、その通りにつくってくれました。
当時好きだったキャラクターの生地でつくってもらったエプロンスカートが気に入ってよく着ていたのを覚えています。
そんな母の影響があって、物をつくることが好きな子供でした。
初めて作ったのはウエストゴムのギャザースカート。長方形の布でつくれる簡単なものでしたが、ミシンの糸通しだけでも一苦労…。
裾のステッチを均一にかけることもこんなに難しいのかと驚いたり、ゴムを通すのに時間がかかったりと苦戦しました。
作り終えた時の達成感は今でも覚えています。そのスカートは履くたびに私の気持ちを高めてくれる、お気に入りに。
その経験が私の原点だと感じています。
モノの背景にあるストーリーに心が熱くなります
▲ヴィンテージのワンピースを家で染色
そして、色々とつくり続けるうちに制作過程に興味をもち、服だけでなく身の回りにあるすべてのモノも、誰かが関わっていて、いろんな想いでつくられているんだと感じるようになりました。
たとえば、なにげなく遊んでいたシルバニアファミリー。子供から長年人気なのも、人形の表情や動物の種類など、メーカーの人のこだわりがあるからこそなんだと、ひとり胸を熱くしたり。
体育館の幕を見て「あの学校名の刺繍も誰かが入れてるんだ…。あんな大きい布にあんな大きな文字を入れるなんて凄い…」などと、日常の風景にも心を震わせていました。
身の回りのものに対して、ものづくりの背景を想像して感動する性格は、その頃から根付いたように思います。
大人になった今でも変わらない私は、例えば喫茶店の椅子に座れば
「こんなに座りやすく身体にフィットしながらも、見た目も木の部分に入った繊細な掘りや、布の質感が素敵だな…。一体何人の人の手がかけられたんだろう…」
と感動して一人心が熱くなります。
人の生活にするりと違和感なく溶け込むものをつくることほど「プロの仕事!」とリスペクトしている私。
いつしか自分自身も、誰かの日常に寄り添うものづくりに携わりたい、と考えるようになりました。
服を作る、を仕事に
▲アンティークのワンピースの型紙を抜き取る作業
前職ではアパレルブランドの企画生産部や、縫製工場での縫製工員を経験しました。
自分のデザインしたものや縫ったものがお店に並んでいるのを目撃した時の喜びはもちろん、知識が増えることや技術を習得した実感が得られることは、何より仕事のやり甲斐でした。
とはいえまだまだ未熟者なので、毎日が勉強です。服は底が見えないほど奥深い。突き詰めれば突き詰めるほど新しい気付きがあります。
もっと一つ一つの服へ向き合える環境へと感じていた時、一読者としてサイトを訪れていた「北欧、暮らしの道具店」がオリジナルブランドのアパレルを展開していることを知りました。
商品ページやコラムからは、いつもものづくりへの誰かの想いを感じられて、日頃から抱いていた「誰かのお気に入りになる服をつくりたい」という気持ちがここでなら実現できそう!とクラシコムへの転職を決意しました。
そして今、新しい環境にワクワクしています!
これから皆さんの生活に寄り添う「お気に入り」を作れるように、日々精進していきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
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