【あの人のバッグ】40代になった私の変化と軽やかに付き合っていけたら。スタイリストが選ぶ、かばんの中身
編集スタッフ 野村
リップに手帳、お財布、ポーチ。名前をみるだけで心おどる、そんなアイテムたちが一堂にあつめられた「バッグの中身」には、そこかしこに 「その人らしさ」 が詰まっているのかもしれません。
特集「あの人のバッグ」は、気になるあの人のバッグやポーチの中身を、あれこれ聞いてみる連載シリーズ。
今回のバッグの持ち主は、プロップスタイリストの菅野有希子(すがの ゆきこ)さんです。
−バッグとその中身−
アナログな小物にも役割を分散させて。
ペンとノートは手放せないアイテムです
左上から時計まわりに
・本
・名刺入れ/Louis Vuitton
・つげの櫛
・タオルハンカチ
・ペンケース/BONAVENTURA
・ノート
・赤のミニポーチ
・財布/CELINE
菅野さん:
「紙の本を日常的に持ち歩くようにしています。電子書籍も利用するのですが、液晶画面ばかりを眺めていると、どうしても目が疲れてしまって。
読書や仕事のアイデアメモなど、スマートフォン以外でもできることは、なるべく役割を分散させています。紙の本があると、ついSNSを見て気づいたら1時間消えてた……! みたいなことが少しでも減るかなぁと。
つげ櫛は、ブラシよりも便利さを感じて持ち歩くようになりました。オイルを染み込ませたつげ櫛を通すと、ボブのストレートヘアの私の髪もスッとまとまるんです。
こうして並べてみると、ポーチやお財布、新社会人になった頃から使っている名刺入れなど、長く使っているものが多いですね。
40代になった今は、もう少し落ち着いたカラーや今の自分に似合うサイズ感で、また新たにフィットしそうなものを見つけていきたいなと思っているところです」
菅野さん:
「バッグの中身でお気に入りを挙げるとすれば、『BONAVENTURA』のペンケース。細くてスマートな印象とパープルの色味が、今の自分にしっくりきています。
図や絵を描きながらスタイリングを考えたり、今後のやりたいことや今の悩みなど頭を整理するのにペンとノートは欠かせません。『何かを考える』ときは、アナログな方法が私にとってベストなんです。
『煮詰まってきた……』と感じたら、ペンケースとノートを持ってカフェに入り、紅茶を飲みながらひたすらアイデアを書きつらねて頭の中をスッキリさせています」
−ポーチの中身−
必需品をぎゅっとコンパクトに。
小さなオイルとリップがおまもりです
左上から時計まわりに
・コンタクト
・目薬
・コンパクトミラー/無印良品
・絆創膏
・ネイルオイル/uka
・リップクリーム/THE PUBLIC ORGANIC
・リップ/CEZANNE
・ロールオンタイプのハーブオイル/nahrin
菅野さん:
「メイクは薄めで、あまり化粧直しをしないので、ポーチの中身はコンパクトに。
ドライアイなので、もしもに備えてコンタクトの予備と目薬だけは必須で持ち歩いています。
ネイルオイルやハーブオイルは、香りが好きで気分転換のために使用しています。仕事や移動の途中でササッとつけられるので便利です。
メイク直しの道具はほとんどありませんが、赤いリップだけは持ち歩いていて『これさえあれば血色が保てて、自信の持てる顔になる』と小さなおまもり代わりになっています」
荷物迷子にならないためのバッグたち
・ヴィンテージのレザーバッグ/BALLY
・エコバッグ/HAY
菅野さん:
「新品を探すのも楽しいですが、環境への配慮もあり、ヴィンテージや古着の選択肢を増やしたいなと思っています。
BALLYのレザーバッグは、カジュアルな服の時にピリッと雰囲気を締めることもできるし、少しきちんと目の服にももちろん合うので何かと使いやすくて重宝しています。
HAYのエコバッグは、秋服の差し色にもなるバーガンディーカラーでお気に入りです。
PCや仕事道具などの荷物が多いときは、エコバッグに仕事道具をまとめ、貴重品をレザーバッグに入れてと、バッグを2個持ちしていることが多いです。
ひとつにまとめると肩が痛かったり、荷物の仕分けが難しくて『お財布どこ〜』なんてガサガサすることが多くて……(笑)」
・シルバーのバッグ/TSUGI
菅野さん:
「今日はそこまで荷物が多くないな、という時はこのバッグを愛用しています。
カーテン生地で作られたトートなのでとにかく軽くて! バッグが重いと体力を削られるので、軽いのって本当に嬉しいんですよね。
それにシルバーカラーの光沢と織りの質感がワンポイントになって、いつもの装いもサマになるので気に入っています」
お気に入りのアクセサリーは?
菅野さん:
「昨年金髪にして、それからファッションもモードな雰囲気に。そうすると自然とシルバーとガラスのアクセサリーを多く手に取るようになりましたね。
身につけているアクセサリーの多くは、今のところノーブランドのものが多いです。
今後年齢を重ねて、本格的なジュエリーを大切に使い続ける時期が来るかもしれないし、もしかすると来ないかもしれません。
今の私にとってアクセサリーは、自分に合うと感じたものを気楽に選んで、また自分の変化に合わせて身軽に変えていけるくらいがちょうどいいかも、と感じています」
***
バッグの中身も、アクセサリーの選び方も、自分の変化に合わせて軽やかに変えていきたいと話す菅野さんの姿が印象的でした。
「私はこうだから」と自分のスタイルを固めなくても、もっと自由に余白を持って楽しんでいいんだと思えたからかもしれません。
さて、次回はどなたのバッグが登場するのでしょう。お楽しみに。
photo:菅野有希子
菅野有希子
テーブルコーディネーター /プロップスタイリスト。会社員を経て2016年独立。雑誌・書籍・WEBメディア等で、食からインテリアまでライフスタイル提案のスタイリングを幅広く手がける。リノベーションしたマンションで一人暮らしするうつわ愛好家。
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