【スタッフコラム】わたしの平成最後の夏。
編集スタッフ 津田
平成最後の夏。
わ〜、いったい何なのでしょう。このせつない響き。もういい歳の大人ですが(いや、だからか?)このフレーズを最初に見たときは、思わず胸がきゅんとしました。
いくつになっても、夏の終わりは寂しいもの。けれど、今年は「平成最後の夏が、終わるのね……!」と思うからか、特別にせつない気分です。
カメラロールに残る、夏の思い出
わたしの平成最後の夏は、どんなだっただろう。
ちゃんと特別な夏らしい、特別な思い出があるといいのだけど……。すこし緊張しながら、スマホのカメラロールを遡ると、海の写真を見つけました。
そうだそうだ。仕事だったけれど、今年は夏のはじめに鎌倉へ行ったのでした。写っているのは、撮影モデルを努めてくれたバイヤー加藤。風がとにかく強くて、スタッフみんなで苦労したこと、日差しが強いのに鳥肌が立ったこと、記憶がよみがえってきました。
平成最後の夏は、わたしにとっては、引っ越した街で過ごす「初めての夏」でもありました。近所に住む友人と、自転車で遠出して、雑誌に載っていたカレー屋さんに行ったときの写真。この夏の小さな冒険です。
7月には、同僚と一緒に企画して、クラシコムで社内向けに小さな映画祭を開きました。
いつもはスタジオとして使うスペースに、大きなスクリーンを立てて。クッションやレジャーシートに座り、お酒と食事を用意して。いつも働いている場所だけど、いつもとまったく違う体験。それにワクワクしたのを覚えています。
映画祭に協力してくださった、移動映画館『キノ・イグルー』の有坂さんと企画したスタッフとで、「打ち合わせしましょう」「打ち上げしましょう」となにかと理由をつけて、中央線沿いで飲んだのも、忘れられない思い出です。
今年はトークイベントの運営を担当していたので、出張で仙台にも行ったのでした。
イベント終了後は、平日ですが半休をもらって。市内から路線バスで1時間、定義とうふを食べに行ったんです。サクサクの熱々の揚げたてに、じゅわっと醤油をかけて。七味を散らしてはふはふ。あ〜、写真見るだけでも、ビールが飲めそう……。記憶に残る、小旅行です。
いつか、おばあちゃんになったら
スマホのカメラロールを見返していくと、そこには驚くほど「いつもと変わらない日々」しかなく。コラムに載せられるものは、ほんのわずかでした。
でも、たとえば旅先で昔の恋人と再会するような、ドラマティックなことなど、ちっとも起こらないのが日常なんですよね。当たり前ですが。
ドラマの起こらない日常に、いかにドキドキを見つけるか。そう心がけて生きていれば、ひとに話すほどでなくても、きっと毎日が楽しいはず。
歳を重ねて、いつか若いひとから聞かれたら「平成最後の夏も、いつもと変わらなかったわよ。でもね……」と、何気ない日々のことを楽しく話せるおばあちゃんになっていたい。そんな自分、ちょっとかっこいいかもなぁ、なんて妄想するのです。
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