【バイヤーのコラム】よっしゃ!と腕まくりしたら、まずやること
商品プランナー 加藤
小さいころからのある習慣
仕事や家事など、なにかに取り掛かるとき、みなさんは、なにから手をつけますか。
私は、掃除からはじめることが多いんです。しかも、必要以上に。
これが小さい頃から変わらないクセのようなもので、たとえばテスト勉強するぞとなったとき、まずは部屋の掃除からはじめていました。
勉強ができる程度にデスクの上を整理すればいいものを、床の上を何もない状態にしたり、棚の本を整頓したり。とにかく、目に見えるすべてをととのえてからでないと取りかかれない。
なんだったら、引き出しの中まで綺麗にしたこともあるような…大掃除かな?と思うほど熱心になり、テスト勉強に取りかかるのが夜遅くなる、なんて本末転倒なときもありました。
本題の前に時間をかけてしまう
▲見た目重視のノートが増殖中
いまは、さすがに部屋全体の掃除はしなくなりましたが、前準備に時間をかける習慣は抜けていません。
たとえば、仕事で新しい案件に取り組むとき。普段は見て見ぬフリな、デスクやパソコンのすみっこのホコリをぬぐったり、急ぎでないメールの返信を片っ端から返したりしているわけです。
早く本題に取り掛かりなさいよ、という自己ツッコミをしつつも、いそいそと気についたことのクリーン作業にいそしんでしまいます。
掃除以外だと、家計のこととか、メモに書き出して思いを巡らせたいときに、ノートとペンを新調することからはじめます。
これがまた、見た目にやたらこだわっちゃって、時間がかかります。いろんな文房具屋さんでうーむと悩んでしまい、なかなか決められないんですよね。
こういうの、なんというのでしょうか。形から入るタイプ?(とも違うような…)
無意識にしていた気持ちのコントロール
この習慣っていったいなんなのだろうと考えたのですが、目に留まる景色をととのえることが、気持ちの混沌を整理する感覚に繋がっているのかも、と思い当たりました。
掃除したり、持ち物の見た目を変えるのは、やらねば!とエンジンがかかった時、ざわついた気持ちを鎮めるための、私なりの小さな儀式なのかもしれません。
そしてこの儀式を終えると、ワクワクできる自分がいます。
かつてテストが目前に迫ったときも、いま新しい仕事を前にしたときも、目の前が整うとすごく清々しく取り組める。まっしろな画用紙に、めいっぱい絵を描けるいさぎよさにどこか似た感覚です。
そんなことに時間をかけないで、早く取りかかれたらいいのに、と思っていた、一見遠回りにも思える前準備でしたが、ある種のプレッシャーにポジティブに向きあうための、私の大切な準備運動なんだと思います。
ちなみに不思議なのは、取り組み出してしまえば、混沌状態におちいっても平気なこと。
仕事がピークに入ると、机の上がとっちらかってることがほとんどですし、見た目にこだわったはずのペンも、気づけばいつのまにか別のペンを握りしめてる始末。
とにかく始める時だけ、の習慣なんですよね〜。ほんとうは普段からととのえておきたいな。
…と、やや雑多になってきたデスクで、このコラムを書きました(とほほ)
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