【スタッフコラム】理想的な日常は叶うのか。テーマを決めて出発した家族旅行。
編集スタッフ 齋藤
▲行き先はハワイ。空港をでた瞬間から、行き交う車の大きさや空の違いにワクワクしました。
家族で海外旅行なんて、いつか、そのうち、行けるといいなあと思っていました。でも、そのいつかは思いがけずやってくることに。
嬉しいけれど、大丈夫だろうか……。不安が先行しつつも、楽しい旅にしたいという願いを込めて、初めて取り組んだことがありました。
出発前に、テーマを一つ決めました。
▲旅行に備えて、子どもそれぞれに絵本、そして滞在先で遊べたらとトランプを用意。絵柄を見て遊ぶくらいですが、ワクワク要素に。絵本はあらゆる待ち時間に活躍してくれました。
それは、旅行のテーマを決めること。今回は「理想的な日常を過ごす」としました。
せっかくだから、いい思い出にしたい。それを叶えるには、欲張らずに、日常を過ごすくらいの気持ちでいた方がいいのかも……そう思ったからでした。
例えば、子どもを急かさない。あれこれ心配しないで大胆に決める。それはどちらも理想的。普段もそうであったら最高だけれど、残念ながら私には難しい……。
それに、意気込みがちな家族旅行に「まあまあ(肩に手をポン)」と落ち着かせるためにも設定したこのテーマ。これが、とっても良かったのです。
プールと海に、気が済むまで入ってみる。おもちゃが欲しいと言われたら、正面から向き合ってどうするか決める。食べたいものを、ちょっと時間が遅くなっても食べに行く。
変わったことはしていなくても、その意思決定一つ一つが、新鮮でならない。嬉しい経験でした。
想定外も、味方になる?
▲みんなで見よう、と行った美しい夕焼けも、子ども2人は爆睡。ぐうぐう眠りながら抱っこされる2人を見て、すれ違うたび大人たちは優しい笑顔。それを見て、「これも思い出」と感じられました。
想定外は日常茶飯事。事前に決めていても、思うように進まないことがほとんどです。それが、普段は余裕がなくてストレスになっていたことも。
でも、そんな想定外だって、旅先では全部ドラマになってくれる。降ってくる事柄を面白がることができる。そうして想定外を味方につけることも、私が理想としている日常だったのかもしれません。
最終日。ひょんなことから車を出してもらいドライブへ出かけることに。
中心街を離れたビーチや逞しい大地を見て、その合間になんども住宅地の間を縫うように車を走らせます。そうやってそこに住む人も含めて暮らしぶりを見た時、この旅行中に初めて、自分の暮らしに目が向きました。
普段の日常とはかけ離れた景色を味わっていたそれまでの数日間。
でも、その地にももちろん暮らしがあって、一人一人の選択の上で成り立っていることを感じ、旅の密度がぎゅっと上がったように思います。
理想的な日常に、近づくことはできるかも。
とにかく、今この瞬間に追われながら流れている毎日。でも、そこで起こる日々の選択が、今や明日の自分や家族を形作っていくのかもしれない。
瞬時に判断しなければならないこともある。けれど、その選択は私に、家族に合っているかなと少し立ち止まって考えてみる。
これできるかも。やってみようか。後にしようか。他にも選択肢があるかも。そういう揺れ動きは勇気を伴いながらもとても贅沢なもの。その過程を進む中で、思い描く日常に近づくことはできるかも。
この旅行で、そんな希望に気づかされました。
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