【スタッフコラム】週に60分、自分の可能性を感じられる時間ができました
編集スタッフ 津田
最近、パーソナルトレーニングに通い始めました。
きっかけは、たびたび通っている飲み屋で出会った常連さん。私より20歳ほど年上の方です。
いつお会いしても肌ツヤがよく、背筋がピッと伸びているのが印象的。どんなに常連同士で盛り上がっても夜遅くまで長居はされません。たまに「今日はさすがに仕事が忙しくて疲れちゃったよ〜」とおっしゃる日もありますが、それすらもチャーミングで、どこか生き生きとしたひと。
きっと運動や食生活をちゃんとしてるんだろうなと、ある日尋ねてみたら、パーソナルトレーニングに通っていらっしゃるとのこと。
ふむふむと興味深そうにしてる私を見て、その方が「もしよければ」とトレーナーさんを紹介してくれたのです。
さっそく体験クラスに行ってみると、その日は簡単なストレッチばかり。久しぶりの運動だから、さぞ鈍っているだろうと覚悟していたのですが、拍子抜けもいいところです。
トレーナーさんに言われるがまま、いくつかのメニューを終えたところで、すでに予定時間の半分が経過していました。
「あのぅ……、今日のトレーニング、思っていたのと違いました」(私)
「もっと動くと思ってましたよね。でも身体が歪んだ状態だと、筋肉もバランスよくつかないんです。津田さんちょっと姿勢にクセがあるので、まずは整えましょう。次回以降楽しみにしていてください!」(トレーナーさん)
土台が肝、という考え方は、暮らしや仕事にも通ずるなぁと妙に納得して、その日は軽めのスクワットや腹筋で終了。
けれど想像以上に筋肉は使っていたようで、翌日には太ももや背中にしっかりと筋肉痛がありました。
久しぶりに汗をかいて、60分間スマホにもふれず、「自分の身体」と「いまここ」に没頭する感覚にハマって、通うことに決めました。
週に一度、60分間。軽いストレッチから始めて、徐々に身体を動かすのが、習慣になりつつあります。
肉体的に疲れますが、それよりも精神的にスッキリするのがいいなあと。
どこか、編み物をしたり、あんこを炊いたり、ジャムを煮るのと、似ているような感覚というか……。
おそらく筋肉に意識を向けたことで、自然と「無心」になっているようで、普段の生活では味わえない感覚にハマっているような気がします。
帰り道は、銭湯に寄ることにしていて。汗を流してさっぱりしたら、瓶入りのコーヒー牛乳を飲むのもお決まりです。
もう「あとは寝るだけ」になってから、夜10時頃に帰宅するのが、最近の好きな休日の過ごし方になりました。
よくよく考えてみたら、自分の身体のことなのに、トレーナーさんのほうが状態を把握しているって、不思議だなあと思うのです。
「今日はこうしましょう。もうちょっと、もっと胸を張ってみてください〜」
イチニーサンシー……と、自分の身体が、自分の意識とはまったく別のチカラによって動かされていく感覚。
「あと15回!」と言われて「え〜、これ以上は無理です〜」と泣き言をいっても、ちゃんとできるとやっぱりうれしいし、上手くできたときは褒めてもらえるのもうれしい。
トレーナーさんに導かれながら、自分の限界を超えていく感覚。あの気持ちよさを味わうのがたまらないんです。
この歳になって何かが上達するってなかなかないから、週に一回、自分の可能性と向き合うのが心底ワクワクするのです。
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