【スタッフコラム】いつか、守りたくなるような暮らしを
編集スタッフ 田中
私の住む賃貸の家はあと数ヶ月で、2度目の契約更新の時期がやってくる。前回は「まだいろいろと考えたいし」と先延ばしにしただけの決断だった。
いまの私たち夫婦にとって、自分たちだけの引っ越しは気楽なものだが、子供がいるとそう簡単にはいかなくなるんだろうなぁ。なんて、来るのか来ないのかわからない未来について想像しては本題から話を逸らしてまた、先延ばしにする理由を探しているのかもしれない会話を繰り返している。
「パパね、異動の話があってもずっと断っていたらしいのよ」と母から聞いたのは最近のこと。私の父は、50を過ぎる頃からの単身赴任や異動が多かった。
てっきり田舎でずっと暮らすもんだとばかり思っていたから、ちょっと意外だけど、でも違う土地に行くのも楽しそうでいいな、なんて感想をもっていた。
思い返せばそれよりずっと前に、隣県への出張が多くなった時期があった。子供だった私はその意味を理解していなかったけれど、担当のエリアが「変わった」だけでなく「増えた」のだろう。その大変さが、働くようになった今ならすこしだけ想像がつく。
仕事で帰りは遅いし、休みの日は寝ているし、自然豊かな土地で、そこそこの暮らしをしたい人。そんな印象だった父は、その暮らしを必死に守っていたのかもしれない。恩恵を受けてのびのびと育っただけの私はそんなことを思う。
さて、いまの私は守りたくなるような暮らしをできているだろうか。引っ越すとしたら、そんなことも視野に入れて選んでみよう。
きっと場所がどこだとか、間取りがどうだとか、そういうことだけじゃなくて、守りたくなる暮らしの基準がきっとある。
それが見つかるまで、ひとまずあと数ヶ月、でももっと先になってもいい。いつか、守りたくなるような暮らしを。父の教えを心にたずさえて、日々を重ねたいと思います。
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