【スタッフコラム】ご褒美のような手作り時間
お客様係 江草
ついに今週末はクリスマスですね。
お気に入りのクリスマスグッズを飾ったり、サンタさんにお手紙を書いたり(私宛のプレゼントをもって、いまだに毎年やってきます)、小さなカウントダウンを楽しんだり。当日を待ち遠しく思いながら、少しずつ準備を進めています。
この時期の1番の楽しみはクリスマスカードを作ること。せっせと紙を切り貼りしたり絵を描いたりしていると、クリスマスの気分がぐ~んと高まってワクワクした気持ちになるんです。
どんなカードにしようかなと作戦を練っているときに、「今年は何を手作りしただろう」とふと思いました。
チューリップ柄のクッションカバーや刺繍のピアス、パンの形に切り抜いたお誕生日カードなどなど。今年もいろいろ作ったなあ。かわいい雑貨やアクセサリーを見かけると、「自分で作れないかな?」と挑戦してみることも多くって。
不器用なので思った通りには出来上がらず、「ギリギリ使えるかな?」と悩むような、失敗と紙一重なモノが完成することもしばしばです。それでも不思議なもので、「よ~し、作ってみよう!」と思うのです。
きっかけはなんだっけ?
思い返してみると、手作りが好きになったのは、高校生になりようやくひとり部屋をもらえたときが始まりでした。
はじめての自分だけの空間に秘密基地ができたような気持ちになって、ドキドキしたのを覚えています。部屋に置くモノは自分で選びたいとはりきって、けれどイメージもなく何を買えばいいかがわからなくて、母と一緒にただただいろんなお店を見て回りました。
そのとき母に、「自分たちで作ってみるのはどう?」と提案されたのです。
さっそく帰り道に必要な道具を買い、カゴにかける用にとお花の刺繍のハンカチを作ることに。
思いのままに作ったそれは、糸がぽろぽろほつれてなんじゃこりゃという出来栄え。それでも手作りのあたたかみが詰まっていて、とても愛おしく思えました。
「こうしたらどうかな?」と話しあったり、「か、かわいすぎる…!」とふたりで褒め合ったり、そんな時間もたまらなく楽しくって。宝物のような思い出なんです。
今でも手作りが好きなのは、このときの母との時間がすごく幸せだったから。
* * *
あらためて部屋を眺めてみても、自分で作ったモノたちがあちらこちらに飾られていて。
思えば、ちょっぴり疲れてしまったとき、ぼーっと眺めてはその不格好な佇まいにくすりと笑顔に。「友人と一緒にこんな話しをしながら作ったな」「途中で失敗して、1回おやつ休憩をとったんだっけ」と、そのときの光景を思い出して元気をもらっていました。なんだかとっても落ち着いて、張り詰めていた気持ちがふわっと軽くなるんです。
作る楽しさと使った後の楽しさを二度味わえる、何かを作るって、わたしにとってはご褒美のような時間なんだと思います。
というわけで、クリスマスまで残り短い期間だけれど、クリスマススワッグを作ってみようかな。またひとつ思い出を増やそうと企んでいます。
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