【うちのイヌ、うちのネコ】怖がりで控えめな性格も、だんだん心開いて。フラワーアーティスト・SOCUKAさんとシグリくんの暮らし
編集スタッフ 田中
不定期連載の「うちのイヌ、うちのネコ」では、動物と暮らす方のライフスタイルを写真とともにお届けしています。
可愛らしい仕草や表情で、言葉ではなくとも気持ちが伝わってくる愛おしい存在のイヌやネコ。ときには、人間以上に何かをわかってくれ、私たちを包みこんでくれるよう。
今回は、SOCUKAの屋号でフラワーアーティストとして活躍する束花智衣子(そくか ちえこ)さん宅のシグリくんが主役です。
▲当店でオリジナルのリースやスワッグなどのプロデュースもしてくださっています。
プロフィール
名前:シグリ
性別:オス
年齢:推定9〜10才
種類:ミックスプードル
名前の由来:プードルはドイツ語が語源。ドイツ語で名前をつけたいと調べていて、グレーの毛色だったので、グレーを意味する「グリ」にしようかと思っていたら「美しい、勝利」といった意味の『shigrid(シグリ)』という単語が目に留まった。響きもすてきだったのでシグリに決まった。
責任と覚悟が持てるまで。6年待ってから迎えたシグリ
束花さん:
「シグリと出会って4年が経とうとしています。昔から家に犬がいる環境で育ち、一人暮らしになってから迎える犬は保護犬にしようと決めていました。
その理由は以前、先代の犬を亡くした時に遡ります。晩年、介護に使っていたオムツや高齢の犬用ごはんを保護団体に寄付した際に、自然災害などで被災した犬たちが多くいることを知り、次に犬と暮らすなら保護犬を受け入れたいと思って。
ただ、当時の私が住んでいた家はペット可の物件ではなく、愛犬を亡くしたばかりの喪失感もあったので、自分に犬を迎える責任と覚悟がもてるまで時間が必要でした。
それから6年経ち、ペット可の家に引っ越し、私の気持ちも整ったところで保護犬探しを開始。調べに調べて、先代犬に少し似ていたシグリを見つけて申し込み、晴れて迎えることができたんです」
怖がりで控えめ、顔色をうかがっていた最初のころ
束花さん:
「シグリを迎えるとき保護団体の方に『人を怖がり、ほかの犬との接し方がわからないタイプだよ』と言われました。最初のころはその通りで、ちょっとしたことで驚いておしっこを漏らしたり、常に私の顔色を伺ったり。例えば、朝お腹が空いていても催促しない。ちょっと押せば開くドアの前でも、じっと待っている。過去に何かあったのか、頭を撫でられたり、体に触られたりするのが苦手なハンドシャイの現象もあって。
先代犬たちが自己主張の激しいタイプだったので、逆に驚きました。私としてはもっと自由にリラックスしていてほしかったので、叱るときは頭ごなしに怒らず静かに『ダメだよ』と諭したり、いろんな場所へも徐々に連れて行くようにしたりとシグリのペースに合わせて暮らしてみました。
そうしたら怒られることとそうでないことの区別がついてきたのか、だんだんとシグリらしさを出すようになってきました。
今では遠慮がちにですが、ドアも自分の意思で押して開けられるようになりましたね。自分でも悪いことだとわかっているイタズラをした日は、出てきませんし(笑)」
▲野菜好きのシグリくん。冷蔵庫の野菜室をあけると、飛び出てくるんだとか。
出不精だった私が、散歩のため外出するように
束花さん:
「犬との暮らしで変わったのは、出不精だった自分が毎日外に出ていること。
シグリは外でトイレを済ませるので、散歩は必須。天気予報をみて予定を決めるようになったり、花の配達にいくとき連れていって公園に寄ったり。
友人と食事などをして遅く帰った日も、翌日はトイレを済ませていない時は必ず外へ連れて行きます。それまで雨でも散歩をしている人を不思議に思っていたけれど、今では共感できます」
束花さん:
「室内では腰の負担が少ないようにインテリアをしつらえています。ソファーやベンチ、ベッドなどの高い場所には台を置いて。
その台もなるべく私好みのインテリアになるようにと、ソファーの足元にはモロッコのプフというクッションを選びました。
生活感のでる犬用のウェットシートや散歩グッズは、カゴにまとめています。ごはんを食べる定位置だけ決まっているので、その周辺に収納しています」
遠く離れた家族のことも、大好き!
束花さん:
「シグリは離れて住む私の家族が大好きです。北関東の実家に住む両親もシグリのことをそれはそれは可愛がっていて。実家に連れて帰ると、お散歩のために自然あふれる公園に遊ばせにいきます。
人や犬が少なく自然の多い場所が好きなシグリは、大喜びで昼寝もせずに駆けずり回っていますね。
私の姉のことも大好き。海外在住なので、帰国して会いにきてくれるとシグリは嬉しくておしっこを漏らしてしまうほど。ずっとべったりくっついています。離れていても、私の家族だとわかるから安心して一緒にいられるんでしょうね」
居場所を見つけたシグリ。日々たのしく、可愛く
束花さん:
「シグリが我が家にきて早4年。居場所はだいたいソファーか窓際のベンチです。
まだまだ怖がりで、何度も会っている友人でも最初は吠えてしまうんですが、ソファーとベンチなど自分の居場所は安全だと思っているのか、そこにいるときは吠えません。だから、我が家に訪れる人にはまずソファーに座ってもらうようになりました。
そうすると生来の甘えん坊の気質が出てきて、お客さんにくっついてリラックスしています。
私の留守中は、日当たりのいい場所で日向ぼっこをしたり、外を眺めたりして過ごしているみたい。車で帰宅すると、駐車場に近い窓際に一目散にかけつけて待っていてくれます。毎日100回くらい『かわいいね』と伝えて。自由にのびのびと過ごしてほしいなと思ってます」
だんだんと心を開いていったシグリくんのお話に、心がポカポカとあたたまりました。離れて住んでいても、束花さんの家族なら大丈夫!と、シグリくんならではの勘が働いているのでしょうか。自分の居場所をみつけたシグリくん、今後もよき相棒となってほしいです。
次回もお楽しみに。
(つづく)
うちのイヌ、うちのネコ vol.1
うちのイヌ、うちのネコ vol.2
【写真】束花さん、2枚目とプロフィールはクラシコム撮影
SOCUKA(束花 智衣子)
フラワースクール卒業後、ウェディングフラワーのアルバイトを経て、2001年有限会社anelaに勤務、ウェディングを学ぶ。2002年株式会社H.P.FRANCEにてH.P.DECO花部門を担当。2007年フリーとして独立。
HP→http://www.socuka.com instagram→@socuka
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