【うちのイヌ、うちのネコ】猫からこの世界はどう見えているんだろう? 竹細工作家・デザイナーのゴロゥさんが楽しむ猫との暮らし
編集スタッフ 田中
不定期連載の「うちのイヌ、うちのネコ」では、動物と暮らす方のライフスタイルを写真とともにお届けしています。
可愛らしい仕草や表情で、言葉ではなくとも気持ちが伝わってくる愛おしい存在のイヌやネコ。ときには、人間以上に何かをわかってくれ、私たちを包みこんでくれるよう。
今回は、竹を使った物づくりやデザイン、イラストなどを手がけるゴロゥさん宅の、あのくん、そのくんが主役です。
プロフィール
名前:あの(左)、その(右)
性別:オス
年齢:7才
種類:雑種
名前の由来:なんてことのない名前にしたくて決めた名前。
移住先で出会って、猫との暮らしが始まった
ゴロゥさん:
「東京から鳥取へ居住地をうつしたとき、家が広くなったことやペット可だったこともあり、猫を飼ってみたいと長年持っていた思いが叶えられました。新しい街で知り合った方に猫を飼いたいと話をしてみたんです。そうしたら猫をたくさん飼っていらっしゃる方を紹介してくださって。
そこで飼われていたのが、『あの』と『その』なんです。屋内屋外にたくさんいるなかで、最初に勧められた猫は気性が荒かったのでお断りし、室内にいた兄弟猫の2匹に決まりました。選んだ理由は今となっては思い出せないんですが、きっと何か感じるものがあって連れ帰ったのだと思います。
その後、私の結婚や勉強のために引っ越しを何度か経験していますが、約7年ずっと一緒です」
猫の行動っておもしろい、視界が広がっていく
▲背後の襖には、猫ドアが。
ゴロゥさん:
「猫と暮らして、自分にとっては良い影響があったなと思います。言葉ではうまく説明できないのですが、人間以外の動物がそば近くで生活しているのって何だかいいんです。
彼らの、何かに興味を持って動いたり反応したりする行動って、とても真っ直ぐなんです。甘えたかったら甘えてくるし、飽きたらプイッといなくなる。何かしてほしいときはニャーニャー鳴いて騒ぐ。そんな自由すぎる暮らし方がとても愛しくて。
猫を飼い始めてから、他の鳥や虫などの生き物との距離が近く感じられるようになった気がしています。人だけじゃなく、いろんな生き物から影響を受けられるのはとても面白くて、視界が広がったように思います」
▲窓の外を眺めるのが好きな『あの』
ゴロゥさん:
「去年引っ越した先で、『あの』が5日くらい居なくなってしまった時があって。新しい土地なのに大丈夫かと、あちこち探し回ったんですが結局自力で戻ってきました。きっと近所に潜んでいたんだと思いますが、帰ってきてくれて本当によかった。このときばかりは、想像を超えた行動をしてくれるなあと思いました」
竹細工はいたずらされないように、でも猫が自由にいられるように
ゴロゥさん:
「うちの猫たちは、仕事道具をいじったり、食べ物を触ったりするので、触れないように収納することを心がけて部屋を整えています。例えば、大事な竹細工の材料は高い場所に置いておきます。
室内飼いなので、なるべく家のなかでは自由に移動できるように少し扉をあけておく、外を眺められるように窓をのぞける場所を作っておく、などストレスをためないような空間づくりも。
とはいえ、猫たちは季節ごとに自分たちの居心地のいい場所を探すのが得意なようで、夏なら涼しいところ、冬なら陽がさすところに、でろーんと伸びています。夏だと自分の体温で床があたたかくなってしまうようで、少しずつ移動しながら過ごしているのが面白いです」
正反対の性格だけど「兄弟だから安心」しているかも
▲水飲み用。左は峠の釜飯の容器、右は茶道で使う建水(けんすい)。
ゴロゥさん:
「2匹は兄弟なんですが、正反対の性格です。『あの』は人見知りで警戒心があるタイプ。鼻もよくきくのか、おいしいものを開けるとすぐに気づきます。
『あの』と呼ぶと、俊敏に動いて私のところにきてくれる律儀なところがあります。窓辺や網戸から外を眺めていることも多く、軽々と高いところへ飛び、細身なので窓の桟のような狭いスペースにも座っています。
一方『その』は、ぼんやりして、私以外の人にも興味津々で近づいてくるタイプ。友人や自宅にきた業者の方にもすぐに寄っていくんです。
よく食べるので『あの』よりは太っているんですが、鼻詰まりがあって匂いがよくわからないためか、食べ物をうまく見つけられないときがあります。そんな時は決まって『あの』に取られていますね(笑)。
以前お店で購入した、魚の形をしたエコたわしが好きでよく遊んでいます。口にくわえて持ってきてくれるんですが、途中で落としてしまうなど、のんびり屋さんというか何というかぼんやりしていて可笑しい。2匹は本当に性格が違います」
ゴロゥさん:
「昔、あまり似ていなくても兄弟なんだなと感じた出来事があって。引っ越しの際に、新幹線をつかって移動したときケージのなかで『あの』がニャーと鳴いたんです。
ちょっと不安そうな声だったのでケージ内の様子をみていたら、『その』が『あの』の背中に手をのせてあげていました。2匹がその後落ち着いていたのを見て、兄弟なんだなって思いました。同じ日に生まれたようですが、厳密にはどっちが兄かはわからないんですが、もしかしたら『その』がお兄ちゃんなのかなと思って。
実はまたこの冬に引っ越しをしました。また私と2匹で、あたらしい家の居心地の良さを探していきたいと思います」
ゴロゥさんのインスタグラムを眺めていると、その暮らしと仕事のなかに2匹が常に寄り添っています。住処も仕事も、ボーダーレスな空気が漂い、自由な雰囲気を醸し出すゴロゥさん。今回お話を伺って、さまざまな制作活動の源に、2匹との生活があるんだろうなと感じました。
次回もお楽しみに。
(つづく)
うちのイヌ、うちのネコ vol.1
うちのイヌ、うちのネコ vol.2
【写真】ゴロゥさん
ゴロゥ
竹細工、デザイン、イラストなどを手がける。DM、チラシ、パッケージデザインなどを引き受ける傍ら、自身のオリジナル小物(カレンダーやイラストのアイテム)を作ったり、竹細工でカゴや箸などの日用品を作って提携の雑貨屋へ卸したり、ネットで販売したりするなど活動中。古い家を住みやすいようにDIYなどをするのが得意。ゴロゥは、高校生のときから呼ばれていたあだ名。
HP→https://www.ebreday.net/ instagram→@ebreday
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