【本日発売】願うテクスチャーと香りに到達するまでの組合わせは240以上!心から使ってほしいと思えるリップバームできました。
スタッフ 木下
こんにちは。オリジナルコスメの開発を担当している木下です。
暖かくなり薄手の服に袖を通すとなんだかうきうきしますね。
そんな春めいてきた気分にぴったりの商品をご紹介させてください。
メイクアップアイテム以上にお客さまの「いつも近くに」を目指して、初めてスキンケア寄りのアイテムをつくりました。
当店オリジナルブランドKURASHI&Trips PUBLISHINGから、できたてほやほやのリップバームです!
8ヶ月のいばらの道。何としても実現したかった保湿力と塗りやすさ
昨年4月にオリジナルのアイカラーとリップカラーを発売して以来、大きな反響をいただいています。アンケートやSNSを通じてメイクを楽しむ様子が伝わってくるたび嬉しくて、励まされる思いでいっぱいになります。
次も喜んでいただけるものをつくりたいと、店長の佐藤はじめ開発メンバーみんなで真剣に議論をした日がありました。
そこで「次は、より一層肌身離さず使い続けてもらえるようなものを」と声があがりリップバームを開発することが決まったのでした。
私たちがずっと使い続けたいと感じるリップバームって?
いいと思えるものができるまで絶対に出さない覚悟で、開発と向き合うために目指すゴールを3つに絞りました。
1.何度も塗り直さなくていい保湿力
2.伸びがあるテクスチャー
3.塗ったことを忘れてしまう快適さ
実現するのに重要となったのが、ジャータイプという選択です。求める効果を持った保湿成分を増やすほどに柔らかくなるため、あえてスティック状にはこだわらないことにしました。
「入れられるだけ保湿成分を入れてほしい、でもベタつきは抑えて」という無茶なリクエストに、製造メーカーさんも一緒にチャレンジしてくれたのですが、それは、思った以上にいばらの道で……。
これだ!と思えるテクスチャーができると、高温試験がアウト。柔らかすぎて高温下では溶けてしまいます、と。そのような試作と試験を繰り返すこと8ヶ月。検討した組み合わせの可能性は、240種以上にもなりました。
でもその結果、しっとり感が長持ちして、伸びのいいリップバームをお届けすることができることに!
容量はリップスティックの2〜3倍量入った8ml。指に残ったバームは、顔や手指、爪、髪など乾燥が気になるところにマルチに塗ることもできます。
つけたことを忘れる自然な仕上がりを
市販品や製造メーカーさんに作ってもらったサンプルを使っていて気づいたことがあります。唇に皮膜感を覚えるものや乾燥した唇に塗った時に引っ掛かりを感じスーッと塗れないものは使いづらいということ。
そこで、アロエベラエキス(保湿成分)を配合。コーティングされたような密閉感ではなく、ぴったりと密着しキープする保湿感を実現しました。
また、オリーブ油やシアバターといった天然由来の植物オイルと、ミツロウなどのエモリエント(水分の蒸散を防ぐ)成分をブレンドすることで、なめらかに塗ることができるテクスチャーになっています。
そのため、荒れた唇でも塗りやすく、塗ったあとの不快感がありません。ベタつかず、つけたことを忘れてしまうような自然な使い心地で、何度も塗り直さなくていい仕上がりとなりました。
情緒に触れる「香り」は外せないテーマでした
ブランドコンセプトの「日常にひとさじの非日常を」感じていただけるように、単一の香りではなく、複合的で深みのある香りにしたい。とは言え飲食の邪魔をしない香りに。
そんな願いを今回もサポートしてくれたのが、私たちが信頼をしているビューティライターのAYANAさんです。
「ベースには柑橘系を、森や林を歩いたときに感じる香りが残るものに」という2段階で味わう香りのイメージを実現するために、私たちと一緒に10パターンもの組み合わせを考えてくれました。
体調や使うタイミングによって好みが変わってしまうため、使う時間帯を変えては試し塗りを繰り返し、たった一つに絞り込むことに。開発メンバーはキッチンやデスクに10種のサンプルを置いて、塗っては「今日の一番」を選ぶことが日課となっていました。
絞り込んだ組み合わせは、グレープフルーツとハーブが爽やかに香ったあとに、余韻として残るフランキンセンスのウッディーな香りです。メンバー全員が「いい香り〜!」と納得の仕上がりになりました。
口元に塗るものだから、ささやかに、ふわっと。集中しているとき、マスクの下で、就寝時に、気にならないように。優しい香りが口元を包み込みます。
「無色」だけれど、きっと口元や気持ちで感じる変化が。
「いつも近くで わたしの味方」になってくれるものをつくりたいと開発を始めたリップバーム。
ガラスのように見える上質な質感の容器に入っています。手に持った感触もよいものにしたいと、マットで優しい仕上がりにしました。
手のひらに乗るこの小さなケースの中に、求める機能性と情緒へのアプローチとのあいだで揺れながらテクスチャー、保湿力・香りについて考えた8ヶ月間が詰まっています。
私たちにとっても愛すべき、そして肌身離さず持っていたいアイテムになりました。
アイカラーやリップカラーとは異なり「無色」ではあるけれど、バームを塗る指先や唇、そして気持ちでなにかポジティブな変化を感じていただけたらと心から願っています。ぜひお試しください。
【写真】加藤新作
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