【至福の自家製ドリンク】第3話:夏の定番にしたい! 目でも楽しむ「フルーツ甘酒」
ライター 小野民
これから迎える夏本番に向けて、日常をちょっと嬉しくしてくれる飲みものがあったなら。全3回で枝元なほみさんに、自家製ドリンクの作り方を教えてもらっています。
今回は、夏の季語でもある甘酒のアレンジレシピをお届けします。見た目も華やかなドリンクで、きっとエネルギーチャージができますよ。
甘酒は酒かすではなく米こうじを使ったものを使います。ここ数年で市販品もたくさん発売されているので、お好みのものを使えば大丈夫。手作りする方法もいろいろあるので、自分に合った方法を選んでみてくださいね。記事後半では枝元さん流の作り方も紹介します。
まずは、ごくごく飲めて子どもにも好評のフルーツ甘酒のアレンジを教えてもらいました。
カラーリングも楽しみたい
すっきり飲める「フルーツ甘酒」
材料
甘酒…好みのカップ7〜8分目の量
好みのフルーツ…100gほど
※甘酒は商品によって濃縮されているものもあるので、飲みやすい濃さに調節しておきます
※今回は、いちご、メロン、マンゴーを使用しましたが、冷凍のベリーミックスやブルーベリー、熟した柿などでも
作り方
1. フルーツをブレンダーなどでソース状にする
2. 器の7〜8分目まで甘酒を注いでおく
3. 上からフルーツソースをかけて、できあがり
フルーツソースの方が軽いので、すぐに混ざることはなく美しく二層に分かれたまま。作って冷蔵庫で冷やしておくこともできて、スイーツのような目で楽しめる要素もあります。
▲混ぜて飲むと甘酒の甘みにフルーツの酸味がマッチ。満足感もあるので、体を潤すだけでなく小腹が空いたときにも重宝しそうです
枝元さん:
「見た目もかわいくていいでしょう?
甘酒はそのまま飲むことが多かったんですが、やってみたらおいしくって気に入っています」
さて、枝元さんは甘酒も自宅で手作りしているそう。その方法を教えてもらいました。
枝元さん流甘酒レシピ
材料
もち米…1カップ
米こうじ…200g
作り方
1. もち米はすすいで、1と1/2カップ(300ml)の水と鍋に入れて強火にかけ、ふつふつしたら弱火にして15分〜18分炊く。
2. 1に1カップの水を入れて温度を下げ、米こうじを入れて混ぜ、約60°Cで6時間加熱する。
3. できあがったらブレンダーなどでなめらかにしておくと、ドリンクや料理に使いやすい。
枝元さん:
「もち米を使うと甘みが強い甘酒ができるので、気に入っています。私は温度管理の楽なヨーグルトなどを作る発酵器で作っていますが、こうじの種類やメーカーによってできあがりも変わってくるので、こうじや水の分量、温める時間は好みで調節してくださいね」
濃縮タイプができるので、枝元さんは完成した甘酒400mlに100ml水を足して薄めて飲んでいます。こうじの自然な甘みといえどもガツンとくる甘さ。ちょっと疲れたなというときにおちょこで飲むくらいで十分満足できるほどです。
手作りの甘酒を使ってフルーツ甘酒を作るときも、お好みで薄めてくださいね。
枝元さん:
「今回紹介した他のドリンクも、特別な日のためというよりは、日常の中で、あるもので『ちょっとこうしてみようかな』と試してみたらおいしかったってものばかり。あまり気張らず、普段に取り入れて、おいしく飲んでもらえたら嬉しいです」
全3回の自家製ドリンクレシピ、いかがでしたか?
子どもが喜ぶものから、大人が嬉しいお酒やおつまみのレシピまで、いろいろなシーンに活躍しそうなドリンクの作り方を知ることができました。自宅のキッチンから簡単に生み出せるとっておき。今年は、自家製ドリンクが夏の日々を彩ってくれそうです。
(おわり)
【写真】木村文平
もくじ
料理家 枝元なほみ
ライター 小野民
編集者、ライター。大学卒業後、出版社にて農山村を行脚する営業ののち、編集業務に携わる。2012年よりフリーランスになり、主に地方・農業・食などの分野で、雑誌や書籍の編集・執筆を行う。人間3人、犬猫5匹と山梨県在住。
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