【こざっぱりした暮らし】第4話:ジメジメを吹きとばし、空間も心持ちもさわやかを保つ習慣
編集スタッフ 田中
蒸し暑くても、さわやかにカラッと暮らしたい。けれど、快適さを追求するあまり、忙しなく家事に追われてしまうのも考えものです。もっと大らかに、過ごしたい。
そんな思いをもって、イラストレーターの谷山彩子(たにやま あやこ)さんに、住んで25年になるお家で衣食住にまつわるお話を聞いています。
第4話は、ジメジメを吹きとばし、こざっぱりした部屋や気持ちを保つ習慣についてお聞きしました。
自分にとっての「さっぱり」は何か?を知る
「いつも気になったらやってるかな」「うーん、何かのついでに」と、大したことはしていないという谷山さん。
それでもじっくりお話を伺うと、過ごしにくい季節を「さっぱりと過ごす」ために、小さな習慣が積み重なっていると感じました。
風通しがいいのが、一番!
谷山さん:
「朝起きてきたら、リビングの窓を全て開けます。玄関ドアに網戸を取り付け、風が抜けるようにしました。
梅雨や花粉の時期は夫が嫌がるけれど、私は風が流れている室内が好きなので、夫が起きてくる前までは自分好みに。
そのあたりはお互いの好みがありますから、臨機応変に。エアコンを使う時も、室内の空気を入れ替えてからスイッチを入れています」
においにサヨナラ、煮洗いが習慣に
谷山さん:
「もう一つ、この時期だけではないけれど煮洗いは、さっぱりするための習慣です。琺瑯の大きなたらいに酸素系漂白剤をいれて、ふきんやタオル、靴下などの小物を煮洗いします。
その後、私の場合は洗濯機にいれて通常コースで洗うんです。そうすると、気になる匂いがなくなってさっぱりとします。
以前、浴室乾燥機が壊れていたとき、洗濯物の生乾きの匂いが気になって始めたんですが、結果とても良くて続けていますね」
▲大きめのたらいだから、フェイスタオルなども楽々入るそう
ついでの拭き掃除で、ベタつきなし
谷山さん:
「朝食の用意などの合間に、リビングにざっと掃除機をかけたり、片付けしたりしています。そのうち一つが毎日触れる部分の水拭き。ドアノブや引き出しの取手などですが、ささっと拭いておけば気持ちよく使えます。冬はあんまり感じないけれど、このくらいの時期は気になりますよね。
私は大雑把なので、洗面所や台所を使ったついでに拭く『ついで掃除』ばかりです。本格的な掃除は、夫が休日に丁寧にしてくれるので助かっています」
朝ごはん準備の合間に、ラジオ体操でほぐして
谷山さん:
「ちょっとだけ体をほぐしておくのも、朝習慣の一つ。6:25になったらチャンネルをラジオ体操に合わせて、テレビをつけて、ラジオ体操で体をほぐします。
梅雨は体がだるさや重さを感じてしまうこともあるし、イラストレーターという仕事柄、1日のほとんどを机の前で過ごすので、貴重な運動の時間です。体を動かすと、頭もスッキリ目覚めていいですよ」
「ついでにチャチャっとやっていることが多かった」と言う谷山さんでしたが、きっと体にしみこんでいてルーティンになっている感覚がないのかも……。でも、それくらい大らかに生活になじんでいることが、実は自分の心地好さを作っているのかもしれない。
夏前のジメジメとした時期、毎年なんだか乗り切れた気がせずにいたけれど、もう一度自分が「さっぱり」する瞬間を思い返したら、そこにヒントがあるのかもしれないと感じています。
【写真】太田太朗
もくじ
谷山彩子
イラストレーター。東京都出身。セツ・モードセミナーを卒業。HBギャラリー勤務のあと、フリーのイラストレーターに。雑誌・書籍の挿画や広告の分野で幅広く活躍。近著に『文様えほん』『十二支えほん』(共にあすなろ書房)がある。https://www.taniyama3.com/
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