【新商品】当店限定の描き下ろし!4名のイラストレーターさんと、日常を彩る「ポスター・フレームセット」をつくりました

デザイナー 田野井

こんにちは! デザイナーの田野井です。

まだ少し暑さが残る日もありますが、夜の訪れがずいぶん早くなりましたね。幼い頃から行事で耳にしていた「芸術の秋」という言葉が今でも胸に残っているようで、秋になると自然とお気に入りの作品集や図録を開くことが増えています。

さてそんな本日は、暮らしにアートを取り入れられる、当店オリジナルの「ポスター・フレームセット」をご紹介します。

芸術に触れることは好きな私ですが、実は自宅に飾るのは未経験。だからこそ、初めてアートを飾る方にもおすすめ出来るようなアイテムにしたい! と気持ちを込めて作りました。

 

もっと気軽に、インテリアの変化を楽しめたら

元々インドア派ではあるのですが、おうち時間がより増えたことで現れた悩みが「インテリアのマンネリ化」。

なるべくお気に入りのものを置くように意識しても、毎日同じ場所で過ごしていると変化が欲しくなるのが本音です。

小さな雑貨を買い足すのも良いけれど、せっかくだからガラッと印象を変えたい。でも大掛かりな模様替えするのは一苦労……。

気軽にチャレンジできて、インテリアに変化をつけてくれるようなアイテムが欲しい! そんな思いからポスター・フレームセットの企画をスタートさせました。

 

絵の共通テーマは「日常のなかの、ひとさじの非日常」

これぞ! と思えるポスターは、見つけるところから楽しみたい。この気持ちを胸に、当店が展覧会を開催するようなイメージで、4名の方に絵を描き下ろしてもらいました。

お声がけしたのは、
当店の段ボールやクラシ手帳2022の表紙イラストも描いていただいた小澤真弓さん、
植物や暮らしの道具など、日常のものを魅力的に表現されるほりはたまおさん、
思わず引き込まれるような繊細な線画を描かれるmiltataさん、
オリジナルメイクアップシリーズのテキスタイルでお馴染みの吉澤葵さん。

ポスターは「KURASHI & Trips PUBLISHING」のブランドコンセプトでもある「日常のなかの、ひとさじの非日常」を共通テーマに、自由なモチーフを描いて頂きました。

このポスターも当店の他のアイテムのように「日常に少しの変化をつくる存在」になれたら、という思いをテーマに込めています。

せっかくですので、このコラムでは各作品や作家の皆さまについて、より詳しくご紹介したいと思います!

 


『果物』

──小澤真弓さん

軽やかに果物を描いてくれたのは小澤さん。幅広い表現方法を持つ小澤さんですが、ユニークな曲線の描写には雲形定規を用いられているのだそう。

画材に選ばれたのは、万年筆。わずかなインク溜まりや、ペンのかすれた表情からは制作時の息づかいが感じられるようです。

少しざらざらとした風合いのある紙に印刷しているので、まるで原画を見るように楽しんでいただけますよ。

 


『A check vase』

──ほりはたまおさん

丸いフォルムが愛らしいピッチャーを描いてくださったのは、ほりはたさん。

当店とのお取り組みは今回が初めてですが、暮らしのものを穏やかに表現される作風は以前から拝見しており、いつかご一緒できたら……! と憧れを抱いていた作家さんでした。

ほりはたさんと共に頭を悩ませたのは一際目を引くグリーンの色味。油彩で描かれた原画の印象に近づくよう、試し刷りを重ねながら決めたこだわりの色になっています。

 


『森のドローイング』

──miltataさん

ご挨拶を兼ねた最初の打ち合わせから既にラフをご用意されていたmiltataさん。当初から「いろんな描き方で森を表現したい」と明確にイメージを伝えてくださいました。

緻密に描かれた線がぼやけてしまわないよう、インクにはくっきりとした黒を選んでいます。インテリアのポイントを担ってくれつつも、全体の密度にメリハリが付いているので、圧迫感はありません。

近くで見たり、遠くで見たり。見る場所によっても楽しみ方が変わる1枚です。

 


『Horisontti』

──吉澤葵さん

吉澤さんのスタジオはフィンランド・ヘルシンキ南部の「ハラッカ島」にあります。オンラインでの打ち合わせでは「いつも船で渡ってスタジオに来ています」と、フィンランドでの日常についても話してくれました。

そんな吉澤さんのインスピレーションは「ハラッカ島からみる景色」から得られるものも多いそう。今回のポスターでは島の南海岸で見る「夕焼けの地平線」をモチーフに描いてくださいました。

「新鮮な海の香りや、自然の中にいるような雰囲気を感じてもらいたい」という吉澤さんの想いが込められていますよ。

4名の作家が描いた、それぞれの「ひとさじの非日常」。どの作品も暮らしの側にありながら、日常からふっと遠くへ誘ってくれるようです。

ぜひ商品ページも、展覧会やギャラリーを回遊するような気分で楽しんでいただけたら嬉しいです。

 

自宅に飾るならどうする? スタッフ4名の部屋からリポート

▲編集スタッフ・小林の自宅に飾ってみた様子。詳しくはぜひ特集ページで!

どれも心からおすすめしたい、魅力的なポスターが出来上がりました。

私・田野井は、光があたらず気になっている自室の一角に吉澤さんの「Horisontti」を飾ろうと思っています。「夕焼けの地平線」をモチーフに描かれたこの絵が、暗いスペースを心地よく照らしてくれるのでは……! と飾ったシーンを思い浮かべてはワクワクしています。

さて実際に飾ろうと思うと、飾り方やサイズ感、インテリアとの馴染みも気になってきますよね。(私もです!)

そこでスタッフ4名にお気に入りを選んで飾ってもらいました。手持ちの家具との相性など細かくレポートしていますので、ぜひ覗いてみてくださいね!

スタッフ宅のレビューはこちら

 

photo:上原未嗣(10枚目以外)


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