【クラシコムのしごと】理想と現実のギャップを埋められたら。バイヤーが商品を探して、選んで、紹介するまで
編集スタッフ 松田
当店で働くスタッフたちの現場をご紹介する、新連載「クラシコムのしごと」。
今回は、バイヤーとして仕入れを担い、在庫の管理やトップページの更新、インスタグラムの更新など、幅広い業務を担うMDチームのメンバーに密着しました。
この日行われていた定例会議では、「よりよい仕入れって?」をテーマに、それぞれがどんな想いで商品の仕入れをしているかについて、最近発売した商品を振り返りつつ、メンバーで真剣なおしゃべり。
▲MDチームは育休中のスタッフも合わせて8人のメンバー。この日にちょうど出社していたのは、左から順に小西、石谷、菅野、山根、マネージャー竹内、郡。現在はリモートワークが中心ですが、定期的に行われる商品検討会がある日にはオフィスで直接商品をみながら話し合っています
今日はその一部をお届けします。
商品を選んで紹介するとき、バイヤーたちはどんなことを意識しているのでしょうか?
暮らしの中の、理想と現実のギャップを埋められたら
▲バイヤー菅野。小さい頃から絵を描くことが好き。保育園の管理栄養士、カフェ勤務を経てクラシコムへ転職
菅野:
「商品そのものを紹介するだけでなく、その商品がある生活の先のことまで想像を巡らせて提案することを大事にしたいといつも思っています。
日常生活を送っていると、家事ひとつとってもあぁ面倒だなぁ……と思ってしまうことって結構あると思うんです。丁寧な暮らしに憧れはあるけれど、なかにはもちろん理想通りにはいかないこともあって」
▲昨年の出品で印象的だったのが、グリルプレートや毛玉取り器。「すこし億劫に思ってしまいがちなことも、その商品を取り入れることでやってみたいと思ってもらえたらうれしい」と菅野
菅野:
「だから、億劫に感じてしまいがちな家事を少し楽しみにしてくれたり、憧れと現実のギャップを埋めてくれたりするような商品を当店で紹介することができたら素敵だなと。そんな視点で、暮らしに役立つものを見つけていきたいと心がけています」
モノを選んで買うことは、なかなか大変なことだから
▲バイヤー郡。前職もインテリアショップのバイヤー。映画とアイドルが大好き
郡:
「なにかモノや洋服を選ぶことって、結構時間がかかるし労力がいることだと思うんです。忙しい毎日の中でたくさんの商品から、自分のライフスタイルや暮らしに合ったものを探すのって、なかなか大変なこと。
その代わりをすることが、わたしたちバイヤーの役目なのかなと常に思っています。当店で販売されるものは、バイヤーそれぞれの生活者としての悩みや動機をもとに、じっくり時間をかけて選んでいます。そんな動機に共感してもらえて、自分のための商品だって思ってもらえるとすごく嬉しいです。
そして、そのことを伝えるのに、欠かせないのが商品ページやバイヤーズヴォイス。お客さまの代わりに想像を巡らせて、どんなふうに暮らしを変えてくれるのか、それが伝わる写真や文章はどんなものかをエディトリアルチームと一緒に常に試行錯誤しています」
▲郡が例として挙げたのは、LEXONのBluetoothスピーカー。小さいながら機能がたくさん詰まっているからこそ、暮らしのどんな場面でどんなふうに使えるのか、いろいろと想像を膨らませないといけないアイテム。さまざまなシーンで使えることを、テキストだけでなく、あらゆる場所で撮影した写真も入れて伝えました
▲いまや大人気アイテムとなった家事問屋ホットパンの発売時には、商品ページの他に、愛用者であるスタッフが魅力を語ったりおすすめのレシピを紹介するという、熱のこもったコンテンツを公開しました(→コラムはこちら)
石谷:
「実物を手に取れないネットショップだからこそ、どんなふうに提案できるかがとっても大切だと私も思います。どんなに商品がよくても、それができなかったら、きっとお客様に共感してもらえない。
その商品が必要な誰かに、ちゃんと寄り添った提案になっているかどうか。それで初めて、よい仕入れと言えるのかなと。
商品ページやコンテンツをどんなものにするかは、仕入れを検討するときからずっと考えている重要な部分です」
お買い物の時間そのものも、もっと楽しくしたい!
▲バイヤー石谷。公式Instagramの更新や、トップページのビジュアルを整える業務も担当しています。猫が好き
石谷:
「あとMDチームは、トップページの更新も担っているので、その部分でも当店にきてくださるお客様に、たとえ画面上であってもお買い物そのものの時間を楽しんでもらえたらと願っていて。
眺めているだけで季節の到来を感じる商品のバナーを置いたり、合わせて一緒に使いたくなるようなアイテムを並べたり。常に新鮮に楽しんでもらえるよう、平日毎日更新しています。
お店にいつ来てもらっても楽しいと感じてもらうためには、商品のバリエーションが豊富なことも大切。価格帯、ジャンル、季節感を感じるものや心ときめくもの、実用的でちょっとニッチな悩みに応えられるものなど、仕入れを決める時は、そんな全体のバランスもすごく考えますね」
▲ある日のトップページ。季節やその日の気分に合った商品や読み物を見つけてもらいやすいよう、平日は毎日更新しています
「好き」を共有できるジャンルや範囲を増やしていく
▲バイヤー小西。前職ではアパレルデザイナーを経て雑貨の企画やバイイングを担当。ふたりの女の子のお母さんでもあります
小西:
「お客様と一緒に “好き!” を共有できるものは、どんどん増やしていきたいですね。
北欧、暮らしの道具店の世界観を共有できるものの範囲が広がっていって、いつか、生活に関わるほとんどのものが当店で買えるようになったら楽しいだろうなぁと。
オリジナルブランドではコスメなど新しい分野のアイテムが増えていますが、昨年は仕入れでも、インナーやキャップ初めてチャレンジして、ありがたいことにご好評いただけたことが印象的でした」
▲昨年夏にご紹介したシルク100%のインナー。夏のインナー選びはいつも悩みのタネだったというバイヤー自身の経験からみつけた、こだわりが詰まった一着
小西:
「暮らしの中で当たり前のように触れている生活道具や日用品の中にも、まだまだ当店で扱っていないジャンルも多いので、2022年は、そんなジャンルから、これぞ!と自信を持ってご紹介できるアイテムを見つけていきたいです」
と、熱いおしゃべりは尽きませんが、今日はここでタイムアップ……!
当店では毎週のように新しい商品をリリースしていますが、バイヤーそれぞれの想いを改めて聞き、今度はどんな商品が紹介され、そしてその先の暮らしについてどんな提案がされるのか、さらにワクワク楽しみになってきました。MDチームについては、また別の機会で密着できたらと思っております。
不定期ではありますが、次回の更新もどうかお楽しみに!
もくじ
photo:原田教正(11枚目)
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